送別会の嵐です。
もう第何弾なのかよくわからないほど連日のように送別会。これからもまだまだ続きます。
さて,今回の会社の送別会は,弘大(ホンデ)の送別会に続いてまたもタイ料理。
実は,5年ほど前にも梨泰院のタイ料理屋さんで会社の会食をしたのですが,きわめて不評だった。
「犬鍋さん,いままで何度も会食がありましたけど,今回がいちばんまずかったです」
とはっきり言う女子職員もいた。梨泰院のタイオーキッドは,ソウルの数少ないタイ料理屋さんの中でも本格的で,私は気に入っていたのですが…。
韓国人といっしょにタイに出張に行っても,中に必ずタイ料理に拒絶反応を示す人がいる。香辛料が合わないようです。
それで,その後,会社の会食でタイ料理は避けてきましたが,今回は私の送別会ということで,わがままを聞いてもらいました。
市庁近辺にはファイナンシャルセンター地下にも本格的タイ料理屋があるけれど,大人数が入れる部屋がない。それで,世宗文化会館裏手に最近できたというタイ料理屋に行くことになりました。
「アロイ」(おいしい)というお店。名前からして期待をかきたてられます。
コースが二つあって,一方には蟹のカレー炒めがある。弘大ではまずかったが,こっちはうまいかな。なにせ,店の名が「アロイだからな」。それでカニカレー入りのコースを選びました。
ビールは「チャン(象)」。シンハを置いていないのも弘大と同じ。
さて,最初にでてきたのは春巻。ややエスニックな味ですが,これタイ風なんだろうか。
二品目のサラダはかなりタイ風。エビと春雨にタイの香辛料が入っています。でもなんか一味足りない。
(ああ,香菜が入っていないんだ)
韓国では香菜が忌み嫌われているので,入れていないようです。
「すみません,コス(香菜)を別盛りでください」
「あっ,すいません。いまコスはないんですよ。」
(そ,そんな。香菜のないタイ料理屋があっていいのか!)
「ソウルではなかなか手に入らなくて」
「何言ってるんですか。ソウル駅のロッテマートにいつも売ってますよ」
「えっ? そうですか」
まあ,ここで喧嘩してもしょうがないので引き下がりました。
その次は鶏手羽の唐揚げ風。醤油味で揚げてあって,日本の鶏唐が好物の私としてはうれしいのですが,ちっともタイ風ではない。
そして,次に出てきたのが鍋物。
蟹,ムール貝など海の幸が入っています。スープは真っ赤でいかにも辛そう。
「これ,なんていう料理ですか?」
「トムヤムクンです」
(トムヤムクン!? だって,クン(エビ)が入ってないじゃない?)
スプーンで具を掻き分けると確かに入っていることは入っている。レモングラスの味はするものの,どちらかというと韓国料理のヘムルタン(海鮮鍋)といった感じです。
いっしょに出てきたごはん(蓋つきのおひつに入っている)の蓋を開けてまた驚いた。
(タイ米じゃない!!)
…
お待ちかねの蟹カレー炒めはというと…。
一口で失望しました。本場物と比べて蟹の種類がちがうのは致し方ないとして,カレーが違う。韓国のまずいカレー粉を使っているのではないか。
マイ・アロイ!!(まずい)
そして最後はこれまたまったく韓国風味付けの挽き肉炒め。ここまで韓国風にしちゃったのでは,もはやタイ料理とは言えない…。
お開きになって,店を出ると,女子職員がにこにこして近づいてきた。
「犬鍋さん,5年前のお店と違って,とってもおいしかったです!」
(……)
「そう,それはよかったね」
複雑な気持ちで二次会のHOFへと向かったのでした。
もう第何弾なのかよくわからないほど連日のように送別会。これからもまだまだ続きます。
さて,今回の会社の送別会は,弘大(ホンデ)の送別会に続いてまたもタイ料理。
実は,5年ほど前にも梨泰院のタイ料理屋さんで会社の会食をしたのですが,きわめて不評だった。
「犬鍋さん,いままで何度も会食がありましたけど,今回がいちばんまずかったです」
とはっきり言う女子職員もいた。梨泰院のタイオーキッドは,ソウルの数少ないタイ料理屋さんの中でも本格的で,私は気に入っていたのですが…。
韓国人といっしょにタイに出張に行っても,中に必ずタイ料理に拒絶反応を示す人がいる。香辛料が合わないようです。
それで,その後,会社の会食でタイ料理は避けてきましたが,今回は私の送別会ということで,わがままを聞いてもらいました。
市庁近辺にはファイナンシャルセンター地下にも本格的タイ料理屋があるけれど,大人数が入れる部屋がない。それで,世宗文化会館裏手に最近できたというタイ料理屋に行くことになりました。
「アロイ」(おいしい)というお店。名前からして期待をかきたてられます。
コースが二つあって,一方には蟹のカレー炒めがある。弘大ではまずかったが,こっちはうまいかな。なにせ,店の名が「アロイだからな」。それでカニカレー入りのコースを選びました。
ビールは「チャン(象)」。シンハを置いていないのも弘大と同じ。
さて,最初にでてきたのは春巻。ややエスニックな味ですが,これタイ風なんだろうか。
二品目のサラダはかなりタイ風。エビと春雨にタイの香辛料が入っています。でもなんか一味足りない。
(ああ,香菜が入っていないんだ)
韓国では香菜が忌み嫌われているので,入れていないようです。
「すみません,コス(香菜)を別盛りでください」
「あっ,すいません。いまコスはないんですよ。」
(そ,そんな。香菜のないタイ料理屋があっていいのか!)
「ソウルではなかなか手に入らなくて」
「何言ってるんですか。ソウル駅のロッテマートにいつも売ってますよ」
「えっ? そうですか」
まあ,ここで喧嘩してもしょうがないので引き下がりました。
その次は鶏手羽の唐揚げ風。醤油味で揚げてあって,日本の鶏唐が好物の私としてはうれしいのですが,ちっともタイ風ではない。
そして,次に出てきたのが鍋物。
蟹,ムール貝など海の幸が入っています。スープは真っ赤でいかにも辛そう。
「これ,なんていう料理ですか?」
「トムヤムクンです」
(トムヤムクン!? だって,クン(エビ)が入ってないじゃない?)
スプーンで具を掻き分けると確かに入っていることは入っている。レモングラスの味はするものの,どちらかというと韓国料理のヘムルタン(海鮮鍋)といった感じです。
いっしょに出てきたごはん(蓋つきのおひつに入っている)の蓋を開けてまた驚いた。
(タイ米じゃない!!)
…
お待ちかねの蟹カレー炒めはというと…。
一口で失望しました。本場物と比べて蟹の種類がちがうのは致し方ないとして,カレーが違う。韓国のまずいカレー粉を使っているのではないか。
マイ・アロイ!!(まずい)
そして最後はこれまたまったく韓国風味付けの挽き肉炒め。ここまで韓国風にしちゃったのでは,もはやタイ料理とは言えない…。
お開きになって,店を出ると,女子職員がにこにこして近づいてきた。
「犬鍋さん,5年前のお店と違って,とってもおいしかったです!」
(……)
「そう,それはよかったね」
複雑な気持ちで二次会のHOFへと向かったのでした。
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