先日,同僚の中国人とチベット問題について話しました。
「チベットって,漢民族じゃないんでしょう? 独立を認めたらいいんじゃない」
「いえ,そういうわけにはいきませんよ」
「あっ,やっぱり中国政府支持なんだ」
「チベットは中国の領土です」
「何か地下資源があるの?」
「あそこは安全保障上,重要なんです」
「安全保障?」
「インドと戦争になったときは…」
「インドと戦争!」
「インドは中国と並ぶアジアの大国ですからね」
(……)
そういやカシミール紛争っていうのもあったっけ。
このとき思い浮かんだのは,韓国を併合したときの日本の言い分。
前にも紹介しましたが,「つくる会」の教科書(申請本)にこういう一節があった。(→リンク)
【朝鮮半島と日本の安全保障】
東アジアの地図を見てみよう。日本はユーラシア大陸から少し離れて、海に浮かぶ島国である。この日本に向けて大陸から一本の腕が突き出ている。それが朝鮮半島だ。朝鮮半島が日本に敵対的な大国の支配下に入れば、日本を攻撃する格好の基地となり、後背地をもたない島国の日本は、自国の防衛が困難となる。この意味で、朝鮮半島は日本に絶えず突きつけられている凶器となりかねない位置関係にあった。
この場合の「日本に敵対的な大国」は,言うまでもなくロシアでした。不凍港を求めて南へ南へ拡張を進めていた大国ロシア…。
それに比べて,インドがこの先,北へ領土を広げていこうという理由があるんだろうか…。
「チベットって,漢民族じゃないんでしょう? 独立を認めたらいいんじゃない」
「いえ,そういうわけにはいきませんよ」
「あっ,やっぱり中国政府支持なんだ」
「チベットは中国の領土です」
「何か地下資源があるの?」
「あそこは安全保障上,重要なんです」
「安全保障?」
「インドと戦争になったときは…」
「インドと戦争!」
「インドは中国と並ぶアジアの大国ですからね」
(……)
そういやカシミール紛争っていうのもあったっけ。
このとき思い浮かんだのは,韓国を併合したときの日本の言い分。
前にも紹介しましたが,「つくる会」の教科書(申請本)にこういう一節があった。(→リンク)
【朝鮮半島と日本の安全保障】
東アジアの地図を見てみよう。日本はユーラシア大陸から少し離れて、海に浮かぶ島国である。この日本に向けて大陸から一本の腕が突き出ている。それが朝鮮半島だ。朝鮮半島が日本に敵対的な大国の支配下に入れば、日本を攻撃する格好の基地となり、後背地をもたない島国の日本は、自国の防衛が困難となる。この意味で、朝鮮半島は日本に絶えず突きつけられている凶器となりかねない位置関係にあった。
この場合の「日本に敵対的な大国」は,言うまでもなくロシアでした。不凍港を求めて南へ南へ拡張を進めていた大国ロシア…。
それに比べて,インドがこの先,北へ領土を広げていこうという理由があるんだろうか…。
1. 大量の地下資源
2. インドとの緩衝地帯として
3. チベットが独立、もしくは独立まで行かないまでも、高度な自治を得ると、まず確実にウイグル、さらに内モンゴルも続くかもしれない恐れ
なんですが、それでしたら、チベット人を大切に扱えよって思うよね、普通。この辺が中華思想なんだよね。ユーゴスラビア(とその後)とか、ソ連・ロシアのことを全く教訓にしてないねえ。
しかし、チベット、ウイグル(それから、やたら差別されている内モンゴルにも頑張って欲しい)を実質的に(つまり独立ではなくて、高度な自治で)失うと、中国も痛いかな。日本の国防的には、間接的にかなりプラスでしょうが、プロ中国の福田さんではねぇ。風が吹けば桶屋が儲かるということで、日本の国防費は下がり、ひいては国民の利益になると思うんですけど。
モンゴルはロシア,モンゴル,中国に3分割されてますね。遊牧民族に国境で線引きするのがそもそも無理がある。