犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

ラーメンの思い出

2007-06-24 09:26:20 | 食べる

 韓国でラーメンと言えばインスタントラーメン

 最近でこそ,日本式の生ラーメンもちらほら見かけますが,私が来た10年前は本当に少なかった。新村の僑胞が経営する「関西」(その後主人夫婦の不和で代替わり),明洞トンカツ(今はスタバになっている)ぐらいしかありませんでした。

 少ないとなると食べたくなるのが人情です。

 
着任そうそう,先輩駐在員から教わったのが新道林の「ホープ軒」。とんこつもあるということで,家族全員,食べに行きました。

 日本の「ホープ軒」の姉妹店で,日本の製麺機を入れて,日本と同じ味を出している。

 主人は,模範タクシーで乗り付けた私たちに感激し,替え玉をサービスしてくれたばかりではなく,帰りにラーメンの玉10個ぐらいと醤油スープの素をペットボトルに入れて,お土産にしてくれました。

「お金払いますよ」

「いや,いいんだよ。どうせ売れ残るんだから」

 純日本式生ラーメンの味が韓国人に理解されず,ご主人,ちょっと寂しそう。

 メニューはラーメンと餃子だけでしたが,その後,二回目に訪れたときはサムギョプサル(豚の焼肉)を始めていて,客の大半はそっちを食べていました。いつしか電話がつながらなくなったところを見ると,お店を閉めたのでしょう。

 その後も,東大門ミリオーレの食堂街とか,大学路とか,明洞のふるさととか,生ラーメンの噂を聞きつけるたびに食べにいったりしていました。
 中でも,アプクジョン,ゲロリアデパート向かいの「九州ラーメン」はとんこつが旨かった。でも先日,前を通り掛かったらなくなっていた。
 イテウォンの「81番屋」はまだあるのでしょうか。

 いろいろ通ってみてわかったのは,麺に問題があるということ。やわらかすぎる麺が多い。これはゆで方の問題だけではないらしい。
 ある事情通によると,麺の材料(かんすい?)の質が悪くて,麺がのびやすい。日本の製麺機を使っても材料が悪いからしかたがない,とのことです。
 これを聞いてから,ラーメンにかける情熱が薄れ,「ラーメンは日本に帰ったときに食べればいいや」と思うようになりました。


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