ぼたんくんとふわりちゃん

2010年10月17日、また猫と暮らしはじめました。

読書日記[27]勉強と学び1

2024-10-02 15:23:13 | 読書
小・中・高校と、
勉強はそれほど嫌いではなく、
かといって自分で「やりたい」と思うこともなかったような。

でも社会に出てからいろいろ本を読んでいると、
この内容を、中・高生の時に授業でとりあげてくれたら
もっと勉強が楽しかったんじゃないかと思うことが
時々あります。

読んでいてすごく楽しくて、教材にしたら
みんな古文とか歴史に興味が出るんじゃないかと思った本が
『十二世紀のアニメーション』



サブタイトルにもあるように
スタジオジブリの高畑勲監督が
国宝絵巻物を映画的・アニメ的視点から解説する本です。

最初に図書館で借りたのが2008年くらい。
これ、学校の授業でやってくれていたら絶対面白かったのに!
というのが読み終わった感想でした。

数年後、やっぱり欲しくなって購入したら
表紙にこのシール。



やっぱり!使われているようで嬉しい!

…でもこのシール、
できれば表紙に直接貼るのはやめて欲しかった (´・ω・)

この本では
絵巻物の構図がまるで映画のカメラワーク、ということで
絵巻物はもちろん、映画やアニメの手法も知れて楽しい。

そういえば、
何かに書かれていたのですが、平安時代に多いこの上からの構図。

京都国立博物館のサイトから拝借しました

神の視点、というのか、その場面を自分が覗き見しているような感じが
ドキドキするらしく当時人気だったようです。
あと、当時は床に置いて広げたみたいなので、
よけいに上からの視点がしっくりきたのでしょう。。。
(何の本か忘れたのでうろ覚え。違っていたらすみません。。。)

私はもともと歴史もそんなに興味があったわけではなく
学生時代はただテスト用に出来事を暗記して終わり、でした。

短大のときの友人に
世界史にとても詳しい子がいました。
聞けば、授業はあまり聞いていなかったと。
じゃあどうしてそんなに詳しいのかというと
写真がたくさん載った資料集をずっと見ていたらしい。

昔のドレスが好きすぎて、いろんな時代のドレスを見ていたら
流行のドレスが生まれるきっかけが
だいたい歴史的出来事に関係あるらしく
何年ごろ、どのドレスが流行ったか見ていた結果、
歴史的な出来事を年表ごと覚えたようで……。

当時はそんなこともあるんだ〜ぐらいでしたが
だんだん、それが大事なのかも、と思うようになりました。


好き嫌いに関わらず、どうせやらなきゃいけないのなら、
その中に一つでも好きなことを見つけたら
何かが変わってくる気がします。
その結果として成績が良くなる、とか理想かな。

あれ、そう考えると仕事もけっこう一緒かも?


あと、
『博士の愛した数式』(小川洋子)を読んだ時
私の中で数学の認識が変わりました。



本文最初の自己紹介のところから引き込まれていきます。

本文より抜粋↓

「きみの靴のサイズはいくつかね」
(中略)
「24です」
「ほお、実に潔い数字だ。4の階乗だ」
(中略)
「君の電話番号は何番かね」
「576の1455です」
「5761455だって? 素晴らしいじゃないか。1億までの間に存在する素数の個数に等しいとは」

博士のように「綺麗だ」「美しい」「素晴らしい」言われたら、
その「階乗」ってなに?「素数」ってなに?
その数字が素晴らしい理由は?
って気になってきて、どんどん知りたくなってしまいそう。。。

単純すぎますかね 笑

でも勉強(受動的)から学び(能動的)に変わるのって
こういうことかな、と思うのです。


中学の時の数学の先生が、
授業らしいことをしない先生でした。

新しい単元になると、
最初の時間で説明を簡単にして、例題を数問解いてみせたら
次からの授業は最初にプリントを全員に配って「今日はこれをやって」と。
授業の最後に答えのプリントを配って、終わり。
「わからないところは聞きに来て」だけ。


ものすごく静かな数学の授業は、
一年通してその繰り返しで終わりました。
なんとなく、
私が数学が苦手なのはそのせいなのではないかと思っています。

あ、でもすご〜く前に誰かが言っていたけど
男子学生の好きな教科は、その内容で決まり、
女子学生の好きな教科は、その先生で決まるって。

う〜ん、肯定しづらいけど、自分に当てはめてみると
あながち間違ってもいない気がする。

なんか脱線してきました。
続きはまた書きます。

今日は撮影中ずっと本の周りを
ぐるぐる回り続けたふわりちゃん。


小川洋子さんは好きな作家さんで
手元にありませんが、
『猫を抱いて象と泳ぐ』はすごく良かった!



『偶然の祝福』
『薬指の標本』

この2冊は先日書いた一気読みした本に入れてもよかったと思っています。

女性の、自分でも何なのかわからないくらいの気持ちを
文章からものすごく自然に読み取れて
ありそうで絶対にない不思議な世界を体験できるのが好きです。


さて、ふわりちゃんに見られているのでおやつにしましょうかね。

読書日記[26]リトルプレスが好き

2024-09-30 17:04:28 | 読書
リトルプレスは、個人や団体で出版する少部数の雑誌のこと。
どこまでをリトルプレスと呼ぶのか、
私もあまりよくわかっていなかったりするのですが。

ZINEという言い方も聞きますね。
私のイメージでは詩集とか、
リトルプレスをさらに個人的な冊子にした感じです。

雑誌の紹介の時に載せようか迷って載せなかったので
「リトルプレス」としてまとめました。
デザインが凝っていて、特集も面白く、
サイズが小さいのも読みやすくて好きです。


一番最近購入したのは



『おてあげ』(困っている人文編集者の会)

本に関するお仕事をしている人たちのエッセイや鼎談。
軽いタッチで語られていますが
本の編集に関するジレンマが伝わってきます 笑





mürren ミューレン』

雑誌『wandel』の編集長・若菜晃子さんが編集発行する
自然や山をテーマにしたリトルプレスです。
デザインも凝っていて、読みごたえもあり!


そもそも、こういった冊子を買うきっかけになったのは
イラストレーターの大橋歩さんが企画から取材や編集まで
すべてを自身ひとりで手がけた
季刊雑誌『Arne(アルネ)』(イオグラフィック/2002年創刊)



たぶん、当時近くの書店に置いてあったのかな?
すごく面白くて毎号買っていました。

大橋歩さんの「好き」が詰まった内容は
どの特集もおしゃれで面白く、
載っているレシピも作ったら美味しいし、大満足で。
アルネを皮切りに、2005年前後は
リトルプレスの数もかなり多くて結構買った気がします。





『ディ・ロングライフデザイン』

この頃、ナガオカケンメイさんがやることが気になって
この冊子もよく買っていました。


他にも、いろいろ。




『いろは』は
編集者さんの好みとこだわりがすごく強く出ていて
まさに私の好みな感じ。


ちなみに
ここ3〜4年引きこもり生活を続けているのですが
外に出る機会があれば、
フリーペーパーも必ずチェック。
気に入ったものは持って帰ってました。

どこかにまだけっこうあるはずですが、
本棚に入っていてすぐに出せたのはこちら。





どうしてもふわりが入ってきちゃう (´・ω・)


『どうぶつえんとすいぞくかん』
『どうぶつのくに』

デザインも特集も面白くて
見ていて飽きないフリーペーパーです。
10年くらい前は、年に数回は美術展を観るため、
東京都美術館とか国立西洋美術館に通っていて
上野公園にいつも置いてあった気がする。

あと、たしかちょきを飼っていた頃(2010年くらい?)
渋谷のPARCOの一番上の階に
フリーペーパー専門のスペースがあって、
全国のわりと有名なフリーペーパーが置いてあったので
渋谷に用事があるときは寄っていました。
あれってお店?名前あったかな?…記憶が曖昧。
懐かしいな〜 ( ^ω^ )



さて、
たたみ途中の布団で、ネコたちがちゃっかり寝ていました。



偶然、タオルケットが丸い形になっていたらしく
ぼたんがすっぽり入っていて面白かった ฅ^•ω•^ฅ



猫って紐とかで輪っかをつくると入りますよね。
気がつくとちょこんと入っていてかわいいのです^ ^



読書日記[25]一気読みしたい!

2024-09-21 23:10:57 | 読書
なんだか急にとても忙しい。。。

一日中パソコンの画面をみているのでとても疲れるのですが
パソコンに向かったまま、わずかな時間の気分転換で、
ついついネット小説を読んでしまい、
一日が終わると肩こりがすごい (´ー`)

とりあえず、今日やっと一息ついた〜

とはいえ、まだ読書に数時間は使えない。
次のお仕事に入らねば。
一冊くらい集中して読みたいな。
すごく一気読みしたい。

そんなことを考えていたら、
いままで一気読みした本を載せたくなったので
本棚から出してきました。

わりと最近読んだものから順番に。




『クローズドサスペンスヘブン』

2時間くらいで読めます。
設定がとにかく面白かった。
記憶を無くしてリゾートビーチにいるところから始まる
「登場人物全員が既に死んでいる状態」からはじまるミステリー。





『悪夢のエレベーター』

懐かしいです。
一気読みして、そのまま悪夢シリーズ読みましたが
やっぱり最初に読んだインパクトかな。





『怪魚ウモッカ格闘記 インドへの道』

高野さんの本はどれも面白いけど
これは斜め上どころか、
とんでもない方向へ話が進んでいって
「そんなことある??」ってなる。

もともと旦那が買っていた高野さんの本ですが
これを読んで以降、私の方が購入した冊数多いです。




『山師トマ』

この本、読んだのがかなり前すぎて
細かいところ覚えていないのですが
20代前半の自分にはかなり面白かった。

ナチュラルボーンキラーという言葉があるから
この場合、ナチュラルボーンインポスター?っていうのかな?
なんか違いそう。英語で詐欺師ってなんだろう。

今読んだらもしかしたら全然違う感想になるかもしれない。

なにしろ、この頃、
ジャン・コクトーの『怖るべき子供たち』が面白かったと
知り合いに話したらものすごくバカにされて。。。
そんなの読んでるの?みたいなことを言われたので
なんだか悔しくて、その後この本も読んでなくて。

そして今、
書きながら「怖るべき」ってこの字でいいだっけ?と思って
本を出してきてみたら合ってたんですが(角川文庫)
調べたら、岩波版と光文社版は『恐るべき子供たち』になっていて
あれ?と思ったら角川文庫も
2020年版は『恐るべき子供たち』だった。

(amazonの画像を拝借しました)


何が違うんだろうと思ったら、ちゃんと違いがあるようで。

こちらのサイトに詳しく載っていました。

サイト内文章より抜粋↓
「恐ろしい」は客観的な表現であり、「怖ろしい」は主観的な表現です。


そうなんだ、知らなかった〜!


とかしてたら時間がやばい!
気分転換終了〜( ^ω^ )

仕事終わったら読みたい本を積んであるので
それを眺めつつ、
明日からまた仕事がんばります。

ちなみに
ぼたんが本の横で寝ていたので一緒に撮影。



本を一冊乗せてみる。


跡がついた笑

家にある『怖るべき子供たち』


読書日記[24]まんが日本昔ばなし 絵本

2024-09-16 15:55:44 | 読書
実家から、
懐かしいものを持ってきました。




『まんが日本昔ばなし 絵本』(二見書房)

一話で一冊のハガキサイズの薄い絵本。
1箱に5冊入って31箱、合計155話販売されたようで、
家にはたぶん80冊ほどあったんじゃないかと思います。

本棚の見つかるところにあったのは50冊ぐらい。
母に聞いたら何冊買ったかは覚えていない、と。

私が物心ついたときに読んでいたのはこのシリーズなので
覚えている限り初めての読書、といったらこれ。

まだ字があまり読めないうちは母に読んでもらい、
そのうち自分で読むように。

ほかに絵本とか読んだ記憶があまりなく
弟と二人でこればっかり読んでいて
それぞれ、お気に入りの話の裏表紙には自分の名前が書いてあります 笑

どの話か忘れてしまったのですが
一番気に入っていた絵があって、ずっと観ていたかったので、
その絵のページだけ切り取って
毎日小学校へ持って行っていた記憶がある。

ちなみに私の名前が書いてあったのは




『勘作ばなし』
『鉢かつぎ姫』
『赤神と黒神』

でした。
まだあると思うけど見つかったのはこれだけ。

でも、たぶん一番よく読んだのは
おぶさりてい



良い人しかでてこない、かわいいお話です。
「ばろ〜ん、ばろ〜ん」が好き!

懐かしいなあ。
テレビでも欠かさず観ていて、さらに本でも読んでいて。

実家で母がずっとピアノ教室をやっていて
このシリーズは約40年、その部屋の本棚に置かれていました。
3歳〜中学生まで、多い時で週に50人ほど生徒さんが来ていて
自分の順番までだいたい本を読んだりして過ごしていたと思うので
けっこういろんな子どもが読んでるはず。

はるも母(おばあちゃん)に読んでもらってたし。

近くにあると、ついつい読んじゃう。
いまかなり忙しいのですが
気分転換にすぐ読めて良い! ( ^ω^ )



今日は、
はるがぼたんと遊んでました。

振っている猫じゃらしが顔の前にきたときだけ


喰いつく ฅ^>ω<^ฅ


また顔の近くで


喰いつく 笑


まったく動かず寝たまま遊ぶ、ぼたんくん。


少しは動こうよ。

そしてもう飽きたらしく、動かなくなったので

猫じゃらし終了〜

読書日記[23]お酒が好き

2024-09-13 10:49:45 | 読書
お仕事の依頼が来ました。

ある酒蔵さんの冬の商品案内のデザインで
かれこれ20年以上やっているお仕事です。

20代の頃に、近所に居酒屋さんがあって
行くと必ず飲む日本酒がありました。

しばらくしてそこがなくなってしまったのですが
はじめてこのお仕事をいただいたときに
そのお酒を作っている酒造場さんだったので
すごくびっくり&嬉しくて。

それから広告やサイトやいろいろデザイン面で
関わらせていただいています。

もちろんそのお酒も今でもよく飲んでいます。

日本酒は冬がメイン。
11月くらいから新酒が出始めて
最もおいしく飲める時期。

広告も一年で最も力が入ります。
(売上的には父の日前も多いらしいのですが)

どれも美味しいおすすめのお酒なので
デザインするのもとても楽しい。


よく飲むのは日本酒ですが、洋酒も好き。
いまは家でしか飲まないので、あまり機会がありませんが
ビール以外で初めて飲んだお酒がスコッチ(原酒)だったせいか
スコッチやブランデー、ウィスキーとかロックで飲むのも好きです。

ジンとかラムも、最初カクテルベースとしてしか知らなかったのですが、
そのまま飲むのもあり、です。

ワインや焼酎も飲みます。
ただ、日本酒ほど味の違いが分からない。。。

でも、そこまでお酒に強くないので飲める量は少ないです。
ビールも好きだけど、炭酸ですぐにお腹いっぱいになってしまうし。
(友人によると十分強いらしい?)


というわけで仕事の資料と趣味を兼ねて
お酒の関係の雑誌は割とチェックしています。




『dancyu』は年一回日本酒特集があって
ムック本も情報が充実。読み応えあります。





『RiCE』
『あまから手帖』

お酒の特集だけ購入。

特に料理と一緒に撮った写真が多い雑誌は
イメージ画像の撮り方の参考になるし
単純に見ていて楽しい ^ ^

お酒の本といえば、
以前毎号読んでいた『suntory Quarteriy』。



サントリーが出している季刊誌で、
作家さん、翻訳家さん、写真家さんなどなど
文化人といわれるいろんな人がお酒にまつわる
エッセイや短編を寄稿したり、対談したり、
酒器の特集があったり。

読書日記[9]机に余談でも書きましたが
いつも机周りに置いてあってちょこちょこ読む本、
20年くらい前はこの本でした。

引越しを機に買わなくなってしまったけど
懐かしいな。今も出ているのかな。


ネコたちは今日もずっと寝ている。


ぼたんは顔を押し付けるのが好き。


その先にはふわり。