ぼたんくんとふわりちゃん

2010年10月17日、また猫と暮らしはじめました。

読書日記[17]気になる場所1

2024-09-02 23:07:27 | 読書
私は海外に行ったことがありません。
パスポートも作ったことないです。

お父さん(旦那)は社員旅行や仕事などで
何回か海外に行っていて
お土産にその国の雑誌をお願いしたこともあります ^ ^

ちなみにすご〜く前(まだデータではなく版下納品の頃)に、
仕事でアメリカの雑誌に載せる広告をつくったことがありますが、
いつもと同じく作っているのに、仕上がりは何かが違いました。
なんだろう? うまく言えないけれど、外国の色になる 笑


現在の私は、
日本国内でさえ出かけることがないほどのインドア生活で、
このまま「一生海外に行くことはない」と断言できます。

が、
行ってみたい場所、興味のある場所は
日本国内にも世界中にも、ものすごくたくさんあって
「自分で行く気にさえになればまだ行ける」状態。

そんな中、
エベレストとか深海とかとは別の意味で
「私が絶対に行けない場所」があると知りまして。

興味が湧いて写真集を買っちゃいました。




『孤高の祈り ギリシャ正教の聖山アトス』

世界遺産にも登録された、女人禁制の宗教自治国アトス。
2000人の修道士が暮らすこの場所では、
「女性はマリア様だけ」という教義のため
人間の女性はいないのはもちろん
家畜も雄のみと限定されているそう。

その中で唯一の例外が、猫。

ネズミをとるため、繁殖が許されているのだとか。

女性が絶対に入れない場所であり
猫だけが特別、というところがまた惹かれる ФдФニャァ 

お父さんにも言ったら
「このご時世にそんな場所あるの?」と。

写真はどれもすごく綺麗で神秘的で、
信仰や生活について書かれた文章もけっこう多めですが、
とても読みやすい。


「はじめに」より抜粋↓

フィロセウ修道院で行われた徹夜の祈りに参加した。そこで、私の中で揺らいでいた気持ちが一気に吹き飛んだ。ここは現実世界なのか、未来なのか、過去なのか、はたまた地球上でなく宇宙なのか、楽園なのか……それは衝撃的な体験だった。


特に信仰心のない私。
でも、その未知の世界はどんなものなのか気になります。


著者は写真家の中西裕人さん。
お父さんがギリシャ正教の司祭様で、ご自身も正教徒。

お父さんのパウエル中西一さんの本も読みたくなって
手元にあります。




『ギリシャ正教と聖山アトス』

でもこちらはまだ読みはじめたばかり。

なんとなく予備知識があった方がいいかな、と
こちらを先に読みまして。




『教養としての宗教入門 基礎から学べる信仰と文化』

この本は、あらゆる宗教に関して浅く広くとりあげていて
私みたいな初心者にはとても良かったです。

が、

ちょっとだけ知ってしまったことにより
また気になること(今度は仏教)が出てきたので
しばらく関連本を探すことになるかも。

長くなったので続きます。

ネコたちは今日も平和。




読書日記[16]装丁と和綴じと思い出と2

2024-08-30 17:53:58 | 読書
前回からの続きです。

和綴じ本は、欲しくて買おうか迷っているものもあるのですが、
今は一冊も持っていません。

でも、
文學堂さんの和綴じノートなら手元にあって、
これがとてもかわいい。



買ったまま使ってなかったけど、今回撮影をしたくて出してみる。



このノートのデザインは『斜陽』をイメージした柄。
最初のページに『斜陽』の一節が。



中の紙は真っ白でないのが良いですね。

この色味と手触りは文庫本っぽいから
この紙は淡クリームキンマリかな?
以前勤めていた会社では「クリキン」と略されていて
初めて聞いた時はなんだか美味しそうな名前だと思ったものです。



さらに『斜陽』で思い出すことがあって。


もうだいぶ前のことになりますが、
ある本の出版のお手伝いをしたことがあります。

著者さんの撮影やトークイベントなどがあって
そのときゲストで来ていたのが、
小説家の太田治子さんでした。

この時私は恥ずかしながらお名前を知らず
文豪太宰治の娘さんだと知ってとても驚きました。

手伝いというか見学に近かったので
お話する機会などはありませんでしたが
物静かな、とても素敵な方でした。

それをきっかけに読んだのが『明るい方へ』です。



この本で、母親の太田静子さんが書いていた日記のこと、
『斜陽』はその日記がほぼそのまま使われていることを知りました。

手紙のやりとりや関わりのあった方々の会話から
静子さんの当時の様子が詳細に綴られ、
さらに生まれてきた治子さんが語るその心情は
とても切ないものがありました。

撮影の様子を見ていて、斜めから見たお顔に、
教科書などでよく目にする「太宰治」の面影があったことを
たまに思い出します。



和綴じノートの綴じの部分がうまく撮れず
ぼたんの上に乗せてみた。



ひくとこんな感じ。



撮影中、ぼたんの向こうにうろうろしているふわり




読書日記[15]装丁と和綴じと思い出と1

2024-08-25 15:40:28 | 読書


2021年に発売された『シンジケート』の新装版は
製本が、糸綴の背中をそのまま見えるように本を仕立てる
糸綴並製本(コデックス装)で、



透明なカバーにはヒグチユウコさんの表紙絵↓



本文内にはお菓子の包み紙風の紙が挟まっているのですが
3種類あるそうで。。。
私が持っている本はそのうちのひとつということですね。
こういう仕掛けも楽しい、とても素敵な装丁です。
(装丁は名久井直子さん)



綺麗にパカっと開くのがコデックス装の特徴。
写真だと分かりづらいのですが、水色の綴じ糸が見えるのも良い。
穂村さんの短歌の世界と合っていて、読むのがとても楽しい。


また、最近少しずつ読んでいる『本売る日々』は、
カバー(と帯)はこんな感じですが



表紙が和綴じ本風デザインでした。(実際は一般的な無線綴じ)



広めに折り返した表紙(仮フランス装)も素敵。



紙の厚みも手触りも良くて、とっておきたくなる一冊。

表紙絵にぼたんみたいな猫がいるのがまた良い (ФωФ)



本文に猫がでてくるのも、「渋柿」がでてくるのも含め
個人的にすごい親近感  笑

短めの話が3編。
最近少しずつ読んでいて、2話目まで読了。
あっさりめな1話目に比べて、
2話目の『鬼に喰われた女(ひと)』は好きな感じで良かった。
3話目も楽しみ。

ちょうど本文に曲亭馬琴の名前が出た時に
つけていたテレビで10月公開の映画「八犬伝」のことを取り上げていて、
すごいタイミング!でした。

そういえば、1話目に蔦谷重三郎の名前が出てきましたが、
たしか来年の大河ドラマの主人公ですよね。
ちょっと気になって調べてみたり。

まだ続きがあるのですが長くなったので次回にします。


さて、
ネコたちは今日も寝ています。

先日家に来たお客さんが、
座布団で爆睡しているネコたちを見て
「猫は夜行性ですもんね」と笑っていましたが

…たぶんうちのネコは夜も寝ている(´-`)

なんならふわりちゃんは子猫並みに寝ているような。
(『ねこのずかん』によると、子猫の睡眠時間は1日約20時間)

お客さんがいなくなった座布団を占領していたぼたふわを撮ろうとおもったら
起きちゃった。
ふわりちゃんどこかへ行っちゃったし、残念。



歳をとるごと野生を忘れていくぼたんとふわり。
お客さんがいてもお腹出して爆睡できるってすごいと思う。


読書日記[14]柿の本、そしてネコ

2024-08-23 14:58:19 | 読書
毎年、秋が待ち遠しいです。
おいしいものが多いから。
そして「果物」で一番好きなのが柿だから(≧∇≦)
(なんだか柿はフルーツっていうより漢字のイメージ)

実家に柿の木があって、
本当にたくさん思い出があるのでそのせいかもしれません。

なので、
柿のことが載っている本があると読みたくなります。


つい先日、すごく惹かれる本が発売されました。
読書日記[12]に載せた『うかたま』を出している農文協さんの『柿ライフ』。

生で食べられて、干し柿で保存食にしてもよし、
おやつにもおかずにしてもよし、
柿酢はドリンクにしても畑にまいてもよくて、
柿渋で布を染めて、柿の葉でお茶ができて、種は丸薬になる!
なんだかものすごく万能な感じが伝わる特集でした。

子どもの頃、実家の木は渋柿だったので、「甘柿を植えたい」と頼んだところ
「うちの標高だと、どの種類を植えても渋柿になる」と言われて
とてもショックを受けました。
ちなみに標高900mほどの、冬は一面銀世界になる山間地です。

が、2年くらい前に、甘柿がなるようになったと聞きました。
温暖化の影響か?と思っていたり。




『柿日和』

ネンテン先生の柿にまつわる話がとにかく面白いのと
本文に出てくる数々の俳句や小説も全部柿に関するもので
季語のことなどその説明(補足?)みたいものもわかりやすくて
偶然出合った本ですが見つけて良かった。

お土産の柿を、渋柿だと伝え忘れてそのまま友人に渡してしまい
子どもが知らずに食べて「毒入りだ!」となった話とか 笑
いまは食べてみたら渋柿だったなんて経験しないんだろうな、と。





『地域文化 柿特集』

『地域文化』は八十二文化財団が出している機関誌です。
毎号、長野県に関係の深い人物・産業・自然などから何か1つとりあげて
特集として紹介しています。

当時(2001年頃)勤めていた会社がたぶん友の会の会員だったので
届くと社内で回覧されるのが楽しみでした。
この号はどうしても欲しくなり、事務の人にダメ元で頼んだら
「2冊あるからいいよ〜」とあっさりもらえました 笑

八十二銀行の支店に行くと雑誌とかと一緒に置いてあるのですが
銀行に行く用事もなくて最近は全く読んでないです。
残念。まあ、本気で読みたければ申し込めばよいだけですが。


実家では毎年干し柿を作って、冬の間食べていましたが
私が子どもの頃は、干したままにしておくとものすごく硬くなるので
なるべく早く食べ切っていました。

そのうち誰かに聞いて焼酎につけてやわらかくして食べるようになり、
お酒が苦手な母は紅茶に浸してやわらかくしていました。
これもとても美味しくて
一時期いろんな種類の紅茶でやってみましたが
あまり香りが強くない紅茶の方が良いという結果に。
とくにアールグレイの香りは柿には微妙だったかな。

あと、はるは柿が苦手です。
曰く、「タネのまわりのきょときょとしたのが嫌」とのこと。
それを聞いた母(おばあちゃん)は
「そこがおいしいのに…」とつぶやいていました。

おばあちゃんはむしろそこが好き 笑

好き嫌いの理由って聞くと面白いですよね。
思いがけない返事がきたり、人によっていろいろで。


一言で柿と言っても品種も食べ方も本当にたくさんあって
はるも干し柿ならちょっと食べられます。

私が今までで一番おいしいと思ったのは、
木に残ったまま霜にあたり雪が降る頃枝から落ちた
激甘とろとろ状態の冷たい柿です。
(見た目はこれ食べられるのか?状態)

冷凍にすると似た状態になるようですが
枝に残って雪が積もったあのビジュアルも重要なのです。


なんだか、読書の話というよりは
単に柿のことを書きたかっただけでした。




ここ数日のぼたんくんは階段下が気に入ったらしく
ずっと階段の一番下で寝ているので
階段を通るたびにみんなにまたがれています。


熟睡していると思って通り過ぎようとすると
シュッと手が出て爪が当たるので油断できません。





読書日記[13]雑誌が好き4

2024-08-19 20:55:29 | 読書
雑誌のことを書いていたらもう4回目。
これで最後にします ^ ^





『広告批評』


毎月買って熱心に読んだのは10代後半から20代でしたが
その後もときどき購入していて、
よく見るCMの裏話とか広告を作る人の考え方とか
いろいろ知るのが楽しい。

購入数では、次いで『美術手帖』もあったのですが
こちらは昨年全て手放しまして。。。
手元に一冊もなかったです。


あとは特集によって買う本。



『H』
『SIGHT』

『CUT』もだけど、ロッキング・オンの雑誌は
面白い特集が多くて読みたくなります。
あと、とっておきたい表紙が多い。


『太陽』

どの号も魅力的で今でも本当は毎月買いたいぐらいですが
本をなるべく増やさないと決めてから買っていません (´・ω・)
この木村伊兵衛特集は特に好きで何回も読みました。


最後は子育て雑誌。




『MOE』(画像はムック本)
『かぞくのじかん』

もともとデザインの参考とか付録が欲しいとか、
いろんな理由で購入していましたが
子どもが生まれて5年ぐらいはかなり頻繁に買っていました。


『kodomoe(コドモエ)』は付録でミニ絵本がついてきて、
はると一緒に読むのが楽しみで。




この4冊は、特にはるが好きで何回も読みました。


『ノラネコぐんだん アイスのくに』

「ドッカーン!!」のところで
ためにためてバッとページをめくり、ばっさばっさと本をゆらすと大喜び。
ねこがかわいいし、このシーンをみたくて何度も読みました。


『なにからできているでしょーか?』

文字少なめでテンポよく読むと歌を歌っているようで楽しいし
イラストの中に発見がいっぱいあってこどもと話がはずみます。


『コモちゃんのかくれんぼ』

ふろくの本の中で、はるが一番喜んだ本。
読みすぎて表紙がやぶけてとれたのでテープで補強。
かくれんぼしている子を探すのも楽しいし
かくれんぼと並行して、違うできごともおこっていて
最後にそれがわかるのもとても良い。


『ねんねのおとがきこえるよ』

うちでは寝かしつけに最適な本でした。おすすめ。
おやすみなさいの時間になって、
家具も食器も本もおかしもみんな寝ているよ、という内容で
イスの「クークー カタカタ」や
ひざかけの「スヤスヤ フワンフワン」といった
みんなの「ねんのおと」を本当に寝息のように
声を出さずに囁くようにゆっくりゆっくり読むと、
80%ぐらいの確率ではるも寝ました 笑


どの本も思い出があって楽しい ( ・∇・)


好きな雑誌が多すぎて、まだ書きたいこともあるので
他のテーマにして、その時に載せようと思います。


ぼたんがどいてくれなかったので、テーブルのはじっこで撮影。