読書録「忘年会」3
著者 園田英弘
出版 文藝春秋
p56より引用
“江戸時代の忘年会が、既存の人間関係を維
持させるための集まりだとするならば、新し
い近代の忘年会は、近代化を急ぐ時代の人々
のために、人間関係の開拓という役割を期待
されていたといえるだろう。”
目次から抜粋引用
“江戸時代の忘年会
近代忘年会の成立
近代忘年会の拡散
大衆忘年会の時代
海を越えた忘年会”
日本文化研究に携わる著者による、忘年会
の歴史について書かれた一冊。
忘年会の起源から現代の忘年会事情まで、
文人たちの記録などから書かれています。
上記の引用は、時代の変化とそれに伴う忘
年会の変化について書かれた一節。
どのようなことでも、時代の流れとともに変
化するものなのですねぇ。
全部が全部変化したということでもなく、人
脈の開拓に使われることもあれば、仲間の
楽しい集まりとして開かれることも、今でも
あります。
平和に忘年会を楽しめるように、穏やかな一
年を過ごしたいものですね。年が明けたばか
りですが。
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