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「ORKの口伝」はフィクションです
実在する全てと無関係です

ORKの口伝37

2008-03-22 | フィクション
この文章は全てフィクションです
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「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝37」

フグキモノキ

東アジアの一部に分布する落葉低木樹
漢字に直せば
(河豚肝の木)となる

初夏に熟する実を乾燥させ
粉末にしたものを料理にかけると
口の中にピリピリとした刺激が走る
この記述を見た方は
それは山椒なのではないかと
疑問に思われるかもしれないが
香りがまるで無く
ただ口の中がピリピリするだけの代物である
このピリピリの成分は
[コツブピリウム]といい
地球上でこの植物だけが生成するものである

名前の由来は
河豚料理をだす料理屋で
常連客が友人に対して行った悪戯から名付けられた
料理屋の女将さんに依頼して
アンキモにこの粉を振りかけておいてもらい
友人が食べ終わった所で
間違って河豚の肝を出してしまったと騒いでもらって
その驚く顔を楽しんだそうである

幸運な事に
私もこの粉を手に入れることが出来たので
さっそく
夕食のオカズに振りかけて食してみた
確かに味も香りも無く
舌がピリピリしただけであった
元の料理の味がまるで変わら無い為
ちょっとした気分転換に良いかもしれない
今度
名前の由来通りに
私も友人に一つ仕掛けてみようと思う
ただ難儀な事に
わが国ではフグもアンコウも捕れない
どのような食材で代用するか
目下検討中である
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この文章は全てフィクションです

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