
「風の盆」は二百十日の9月1日をかわきりに3日間、五穀豊穣を願って夜通し踊り明かすそうですが
三味、胡弓などのお囃子とともにゆったりとしなやかな踊りは人気の行事で
3日間で20万人が全国から集まるそうです。

着いて早々幸運にも町流しに出会うことができました。
踊り手の女性は25歳までの未婚の人に限られているそうです。
しなやかな身のこなしは若い女性ならではなのでしょうか

女踊りとは正反対に力強く男らしい男踊り、小さな子も一生懸命です

夜も更けると人出も最高潮となり、町流しの踊りを出迎える体制ですがなかなか進まず待つこと2時間
その年に亡くなった人のいるおうちの前では輪踊りで供養をするのだそうです。
観光客の中には、2時間も待っているのにどうして進みが遅いのか帰りのバスに間に合わないなどと
世話役の方に食って掛かる人もいる始末。世話役曰く「私たちは私たちの町の行事を私たちの為にやってます
帰りの時間に間に合うかどうかは私たちの責任ではありませんので観光会社に言ってください」と
世話役さんその通りです昔ながらの伝統を守りつつ見世物には成り下がらないという毅然とした態度にあっぱれです。

たおやかで緩やかな踊りとともに哀切感漂うおわら節が幽玄の世界へと引き込ませます
町流しが通るときには家々の明かりを消してぼんぼりの明かりで雰囲気を醸し出しているのですが
カメラのフラッシュがあちらこちらで焚かれるのが何とも残念。(フラッシュ禁止のはずですが)

今年は風もなく 蒸し暑く 人出も多くて すごく疲れたけど、
でももう一度 足腰の丈夫なうちに見に行きたいなと思わせるお祭りです。
お祭り自体は言うまでもなく、街並みの景観も、町民の方々も皆素敵でした

一度は行ってみたいところです。
新聞に載っていましたが、観光客が多く地元の方たちから苦情が出ているとか
ついてすぐに踊りと遭遇とは運が良かったですね。
女性のたおやかでさわやかな感じが撮れていて感心しました。フラッシュなしでも随分綺麗に撮れていますね。
幽玄の美を見にきた人、地元の人にとっては新盆の行事をフラッシュ焚いて邪魔されるのは迷惑千万ですよね。強い光が当たると光らなくなる蛍の撮影をフラッシュで焚く迷惑な人もいます。
フラッシュなしでも撮れるカメラとウデ持ってきて欲しいものです。