九州3都市
長崎・水俣・熊本
2013年
4月4日木 18:30~20:30長崎アマランス[男女共同参画推進センター]研修室
(長崎市魚の町5-1-1F)
4月5日金 19:00~21:00水俣もやい館 会議室
(水俣市牧ノ内3-1)
4月6日土 15:00~18:00熊本九州学院ホール
(熊本市中央区大江5-2-1)
「今伝えたいこと(仮)」他
福島・相馬高校放送局作品上映&トーク・交流会
ゲスト:福島県立相馬高校放送局
東日本大震災:相馬高生が創作劇「今、伝えたいこと(仮)」 津波・放射能…不安や怒り表現 /福島
毎日新聞 3月4日(月)11時55分配信
◇地元で初、率直さに言葉失う「私たちを助けて」
県立相馬高校(相馬市)の放送局の女子生徒が3日、南相馬市で創作劇「今、伝えたいこと(仮)」を熱演した。地震・津波と原発事故に見舞われた被災地の現状、放射能被害への不安や怒りを率直に表現。「私たちの話を聞いてください」「私たちを助けて」と叫び、来場者約130人は言葉を失った。【高橋秀郎】
放送局のメンバーは1、2年生16人。震災時は全員中学生だった。それぞれの被災体験や思いを持ち寄って創作し、震災1年の昨年3月から東京など全国6カ所で上演。地元の相馬地方では初公演となった。タイトルの(仮)は、事態が進行中で伝えたいことも変わるためという。
演じたのは、2年の但野仁美さん(17)、折笠愛矢(あや)さん(17)、伏見薫(かおる)さん(16)。あらすじは、仲良し3人組のうち1人が突然、命を絶つ。陽気にふるまっていたが、津波で家族と家を失い、インターネットで「放射能、うつすんじゃねーよ」などと中傷されていた。「将来結婚できない」と悩んでいたことも分かり、残された2人は語り始める。
「私はまだ原発が怖い」「偉い人は『原発は収束した』の一点張りだけど、私たちにとっては終わっていない」「ここで生きていくのは私たち。伝えていかなければ」「叫んでも届かないんだよ。誰も聞いてくれない」
一般社団法人、ふくしま会議(代表理事、赤坂憲雄・県立博物館館長)の主催。上演後、メンバーは作品の意図などを語った。顧問の渡部義弘教諭は「自分たちの言葉だけでできている」と紹介。脚本担当の2年、蓑野由季さん(17)は「現状がハッピーエンドにはなっていないのでバッドエンドになった」。伏見さんは「私たちが偏っているかもしれないので、地元の意見を聞かせて」と話した。
会場から、原発事故で農家の仕事を失ったという男性が「お礼を言いたい。2年間どうしようかと思っていたが、大きな転換にしたい」と発言。但野さんは「逆効果で福島への偏見が強まるのではないか、思い悩んだことがあった。続けてきてよかった」と涙ぐんだ。