今回の刀剣紹介は、配送出荷担当者が所有している無銘の”わきざし”です。
一見まっすぐな刃文に見えますが、所々に小さく湾れ(のたれ)の交じった刃文の刀です。
地鉄(じがね)は板目肌(いためはだ)で、茎(なかご)寄りの方がハッキリとした板目模様を見ることができます。持ち主は、地肌の模様の感じが特に気に入っており、手入れの際には時間をかけてじっくりと鑑賞しているそうです(^_^)
物打ち辺りから切先にかけて沸の粒が特に多く、光に当たるとよく見えます。
帽子は返りが浅く、切先の所々にも沸の粒が見られます。
刃中には金筋や砂流しが見られ、シンプルな刃文ながら魅力的な刀です。