私の家の近くに小さな川がある。目立たない、ごく普通の川であるが私はこの川が好きだ。
水がきれいわけでもなく、ビオトープのように砂や石があり浅瀬に草が生い茂るような川でもない。
だけど、私がこの川を気に入ってるのは街の景色ととけあい、見様によっては非常に情緒的で魅力を感じたりもするし、四季によっていろんな魚が溯上して来たり、水鳥や野鳥たちが水や餌を求めてやってくるからである。
ある時などは、こんな川に来るのかと驚いたが、カワセミも姿を見せたりもするから楽しいのです。
しかし、今日私がこの川の話をするのは、最近お気に入りのこの川の汚れがひどくて心を痛めているからです。
仕方ないと諦めていいのかどうかわからないけど、最近、川にやたらとゴミを不法投棄する人が増え、浮いてるゴミがすごく目立つのです。ペットボトルをはじめいろんなゴミが川に浮いており、それがそのまま海のほうに流れて行っているのです。
小さな川だけど、そこには自然の中で生きる様々な野生動物がまだ沢山生息しています。たまにテレビなどで報道される時がありますが、野生の鳥や魚が人間が棄てたゴミを食べて死んだり、奇形になった姿を見たことがあると思います。
最近、ある外国人観光客のマナーがどうだこうだと面白可笑しくテレビで取り上げたりしていますが、日本に住む私たちのマナーや、モラルも決して自慢ができないと思われます。勿論みんながみんなマナーが悪いわけじゃないけど、花見の後の公園や野外でバーベキューした後をみると、ゴミが無残に捨てられているのを今だによく見つけたりします。
そのマナーの悪さが自然環境を破壊し、人間の健康にも様々な悪影響を及ぼしているだけに、ゴミの問題は真剣に考えないといけないと思います。
個人的な願望かも知らないけれど、川にゴミがなくなり、水が綺麗になれば、野生動物も、私たち人間も豊かな生活ができるのではないでしょうか。早く都会の川からゴミが見えなくなるのを願って止みません。