副大臣の「忖度」発言、安倍首相が改めて罷免を否定
塚田一郎国土交通副大臣が本州と九州を新たに結ぶ道路事業の調査で、安倍晋三首相と麻生太郎副総理の意向を「忖度(そんたく)した」と発言、撤回した問題で、安倍首相は4日午前の参院決算委員会で「まずは本人からしっかり説明すべきで、そのことを肝に銘じて職責を果たしてもらいたい」と述べ、罷免(ひめん)する考えがないことを改めて強調した。
社民党の又市征治党首が「ただちに更迭するべきだ」と質問したのに答えた。
塚田氏は1日にあった北九州市での集会で、「国直轄の調査に引き上げた。私が忖度した」などと発言、3日の国会答弁で陳謝した。2日に塚田氏を厳重注意した菅義偉官房長官は4日の会見で、「今後も本人から丁寧な説明が必要だと考えている」と述べた。
一方で立憲民主党の蓮舫副代表は同日、「これは忖度ではなく利益誘導だ。首相がなぜ罷免しないのかがわからない」と国会内で記者団に述べ、塚田氏の更迭を求めた。
社民党又市党首が、塚田国土交通副大臣を「ただちに更迭するべきだ」との答弁に、冒頭に「発言の詳細は承知していないが・・・」と原稿を見て罷免を否定した。
午後にも、共産党 仁比議員が塚田国土交通副大臣の「忖度」発言を読み上げて罷免を求めたが、冒頭に「発言の詳細は承知してないが・・・」と原稿を見て罷免を否定した。
安倍晋三は、過去に何度もあった閣内議員の暴言・失言等に対する野党の追及に、必ず冒頭に「発言の詳細は承知していないが・・・」と原稿を見て前置きし罷免を否定してきた。
安倍晋三は、 閣内議員の暴言・失言を知っているとは口が裂けて言えないようだ。
しかし、今まではこれで有耶無耶にされてきた。
それは、いくら野党が追及してもニュースにもならないからだ。
マスコミの、安倍政権に対する「忖度」が凄すぎて、国民の知る権利が蔑ろにされている。
皆さんに、「国会中継なんか観ている暇がない!」なんて言わせない。
「国会中継を観る時間を作れ!」と言いたい。