戦場ヶ原、冬の入口にいた鳥たち

本当だったら先週ガイドツアーで来るはずだった奥日光・戦場ヶ原。
残念ながら悪天候で中止になってしまったのだけれど、すっかり行くつもりになっていたので一人で来てみた。

道路は乾いていたけれど、山には雪がかかり、赤沼からの歩道もこんな感じ。
スノーブーツで来て正解。

 

カワガラスがいないかな、と思ってしゃくなげ橋の手前まで行ってみたけど見当たらず。
赤沼駐車場はクローズしているけれど、歩道入口のお手洗いは開いているので寄って行こうと戻ったら、大好きなコガラがお食事中。

 

どこからかベニマシコの声がする。あんまり戦場ヶ原にいるイメージはないんだけど、かなり声が近い。
見回してみると、降りたバス停のすぐ近くにペアで鳴き交わしている。
菅生沼では毎回声を聞いているんだけど、こんなところでお姿を拝見できるとは（笑）

 

あらためて歩道に入ってすぐ、キツツキの声が。
探してみるとアオゲラ。枝の付け根でじーっとしているところ。口元の赤がかわいい。


木道を進むとカラ類の混群。ほぼ球体のエナガに見下ろされる。


見かけても写真をちゃんと撮れないヒガラ。今日はそれっぽいのが撮れた。
なんかやんちゃ坊主って感じがして好きな鳥。


アカゲラは数回登場。この個体はちっとも木の幹をつつかなくて、ひたすら樹皮をベリベリ剥がしていた。

 

戦場ヶ原一人占め。修学旅行シーズンも終わり、ハイキングには寒いけど、クロカンやスノーシューで雪の上を歩くにはまだ早い。赤沼駐車場にも停められないし、こんな時期に歩いてるのは寒くてもいいから鳥が見たい！ という変態…もとい、変人くらいだろう。

 

マガモが盛んに逆立ち状態で採餌している。
湯川の水は透明なので、水の中の様子もよく見える。

 

マガモを見ていると立派なカメラを持った男性に「鳥がいませんね！」と話しかけられる。
カラ類が出ただけで満足な私にしてみれば、ここまでですでに満足しているんだけど、「静かですよね。」とだけ答えておいた。嘘ではない。

あとでもう1回同じ人に会ったので聞いてみると、どうやらレンジャク狙いだったご様子。
レンジャクはねー、3月と4月におなかいっぱい見たから、飛んでくれたらそりゃ見るけど、探してまでは…という感じ。

 

あ、キバシリだ！ ひさしぶりー。


その上を見ると、ツグミがせっせとお食事中。

青木橋を渡ってその先の木道で、笹藪の中から突然ミソサザイが飛び出してきた。
尾羽ピーン！ 見つけてもなかなか写真に撮れないので、こんなすぐ側に出てきてくれてうれしい。

 

いつも誰かしらが休憩している泉門池のテーブル&ベンチにも誰もいない。
1カ所だけ雪が積もっていないイスがあったので、一休み。
4mの風が吹く予報だったけど、午前中はほぼ風がなくて快適だった。

 

湯滝まで行くのはちょっとしんどいなー、と思い、赤沼へ引き返す。
歩き出してすぐ、小田代ヶ原への分岐近くでまたアオゲラ登場。
背中がおひさまに照らされてとってもキレイな色が出ているんだけど、絶妙に枝がかぶっている（笑）

 

まだカラ類の混群。丸々したエナガ。

 

水を打ったように小鳥の声がしないと思ったら、猛禽が立て続けに2羽飛んだ。
これはなんだろう、幼鳥に見えるけど、チョウゲンボウなのかな。

 

赤沼まで戻るとバスは行ったばかり。
ぼーっと待っているのもなんなので、三本松園地まで道路沿いを歩く。
コガラは何か探し物かな。

 

赤沼の駐車場が使えないので車で来た人は三本松園地に停めるんだろうけど、数台とまっているだけだった。

ぶらぶらしていると、目の端に何か飛ぶ姿。カケスだ。

 

本当に奥日光のカケスは物怖じしないというかなんというか。
お立ち台にわざわざ移動して、しばらくキメ顔をさまざまな角度で見せてから去って行った。

帰りのバスにはやはり外国人観光客が乗っては来たけど、11月の週末ほどではなかった。
中止になったガイドツアー、1月2月にもやります、って言ってたんだけど、そうなるともっとガッツリ雪だろうな。楽しみなような、歩けるのか心配なような。

 

●この日見た/声を聞いた鳥　

• マガモ
• チュウヒかもしれない猛禽
• オオタカ幼鳥かもしれない猛禽
• アカゲラ
• アオゲラ
• コゲラ
• カケス
• ハシブトガラス
• ヒガラ
• コガラ
• ヒヨドリ
• エナガ
• キクイタダキ
• ゴジュウカラ
• キバシリ
• ミソサザイ
• ツグミ
• アトリ（たぶん）
• ベニマシコ
• ウソ（声）