西アフリカぶるきなふぁそ親爺暮らし

2003年、50歳にて西アフリカのブルキナファソに渡りボランティア。歳月を経ていまではすっかりブルキナ親爺になりました。

珍しい訪問者

2008-05-27 | Weblog
親爺の住んでいる家には年間約10人くらい日本からの訪問者があり、学生さんや看護士さんそのほか会社員と様々な方たちが訪れて、途上国の様子をいろいろと調べたり、体験したりしますが、先日はちょっと変わった訪問者がありました。

その名はイシコさん。
イシコさんはフリーライターで新聞社や幾つもの雑誌社に連載や投稿をされている方なのです。
その後、いろいろと話を聞くと日本人はもちろん外国の友人もたくさんいて特に舞台関係の友人が多いとか。今、彼の使命は1都市1週間1年間に渡り訪問することだそうで、タイトルは「セカイサンポ」なのだそうです。

というわけでイシコさんはブルキナファソを訪れたわけですが、さてさて1週間、ブルキナファソに是といって観光名所は無く、どうしたら良いもんかと考えておりましたが、親爺の心配も無駄だったようで子供たちや近所の人たちと英語でもなくフランス語でもなく、日本語でコミュニケーションを図っているのです。

彼の性格はブルキナ親爺の固い頭とは違って非常に柔軟で固定観念にとらわれないところがとても素晴らしいと感じました。

親爺も含め、日本という文明国で生まれ育つと、たとえば旅行をするときには旅行会社や旅行雑誌を見て、そこに載っている情報を出来るだけ調べ、調べたとおりの景色に自分が写っている写真を取り、調べたとおりの食べ物を食べ、調べたとおりの土産を買い、調べたとおりのことをするという実に悲しい習性を持っております。決してそれも悪くは無いのですが、私が思います旅行とは、そこに訪問したときに訪問先の人たちとどのようなコミュニケーションを図れるかが先なのでは、と思うのです。

語学は出来ないより出来るに越したことは無いのですが、かえって余り言葉に頼ると真意がぶれてしまうことがあるのです。それよりも簡素に態度や表情で伝えるほうが良い場合もあるのです。
ある語学学者は言葉でのコミュニケーションは全体の25パーセント程度でしかないといっているとおり、言葉が出来なくても75パーセントもコミュニケーションを図ることが出来るのであります。

話を元に戻して、イシコさんはそのような方なので1都市1週間どころか、なんと3週間になってしまったのです。
なぜブルキナファソのような何も無い所が良かったのか分かりませんが、私の憶測ではブルキナファソの人たちが良かったのかな~、と思っています。
要するにブルキナファソには観光名所は無いけれど、感幸明人はたくさんいるのです。

よく言うではありませんか、周りの雰囲気で旨いものもまずくなるし旨くもなるって。

イシコさんも、きっと周りを良い雰囲気に変えていくことの出来る心の持ち主なのかな、と思いました。

そして、イシコさんが空港で別れる時のことばは「必ずまた戻ってきます。」
この言葉を聴いたときに、とてもとても嬉しかったのは、やっぱりね~私はブルキナ親爺なのだ。と確信したのでございます。

ちなみにイシコさんの「セカイサンポ」の詳しい情報はセカイサンポのHP(http://www.sekaisanpo.jp)にてご覧くださりませ。


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