『70歳前後の人材に、リーダーシップ研修をする難しさ!』
少子高齢化の問題を解決する、切り札と言われているのが、
すでに、70歳前後に突入しようとしている、団塊の世代の労働力の活用!
国は、この世代の人材の活用に、知識と経験を使って貢献できる仕事をと言っているが、
実際にあるのは、体と体力を使って、深夜も働くというような、最低賃金で働く仕事の求人がほとんどだ!
そんな、70歳前後、最低賃金、肉体労働の人材に対しての、リーダーシップ研修を依頼された。
現役時代、『報、連、相』を徹底されて、自分で創造して、新しいことに踏み出すことを
徹底して、潰されてきた世代、
常識、効率、会社は、みんなは、社会は、と言われ、教育され、生きてきた人たちに
自分で考え、創造し、周りに流されず、
すべてのことを自分ごととして受け止めてなんて話をしても、
うけいれていただくには、普通に座学の研修を実施するという形では難しい!
この世代の方たちは、すでに、年金の受け取りも始まり、
当座生きていくためのお金には、悩まなくていい状態。
健康のために働くとか、ボケ防止のために働く、お小遣い稼ぎなど、
口をついて出てくる言葉に、仕事への情熱は感じられない。
「もう現役の時のよいうに、ストレスを猛烈に受けながら、胃潰瘍を作ってとか、円形脱毛症になってでも
がんばるなんてことは、もう二度とやりたくない!」
と言っていた、かつてのトップセールスの方の、険しい顔が思い浮かぶ。
しかし、この世代の方たちの口から聞こえてくる、『言葉』を額面どおり受け止めてよいのだろうか?
かつて、第一線で働き、制度上の問題で、55歳になると役職定年、60歳で定年、嘱託で給与は3分の1程度になり、
責任のない仕事を回される!
そして、65歳で退職、その後は、最低賃金の肉体労働が待っている!!!
周りからは、社会的にはすでに終わった人材のように扱われ、かつての誇りも傷つけられる。
そんな中、やる気を出して、リーダーシップを発揮してなどと言われても、
「正直、何を言ってるんだ!ふざけるな!」と言うところが、本音だろう。
この状況を、打破して、誇りと活力を取り戻してもらうには、
まだまだ一工夫も二工夫も加えた研修を作成することが必要だ”!
中谷彰宏氏 理想と現実を埋める為の逆転戦術~リーダーへの道を切り拓く
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます