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『70歳前後の人材に、リーダーシップ研修をする難しさ!』

2019年03月17日 | リーダーシップ

『70歳前後の人材に、リーダーシップ研修をする難しさ!』

少子高齢化の問題を解決する、切り札と言われているのが、

すでに、70歳前後に突入しようとしている、団塊の世代の労働力の活用!

国は、この世代の人材の活用に、知識と経験を使って貢献できる仕事をと言っているが、

実際にあるのは、体と体力を使って、深夜も働くというような、最低賃金で働く仕事の求人がほとんどだ!

そんな、70歳前後、最低賃金、肉体労働の人材に対しての、リーダーシップ研修を依頼された。

現役時代、『報、連、相』を徹底されて、自分で創造して、新しいことに踏み出すことを

徹底して、潰されてきた世代、

常識、効率、会社は、みんなは、社会は、と言われ、教育され、生きてきた人たちに

自分で考え、創造し、周りに流されず、

すべてのことを自分ごととして受け止めてなんて話をしても、

うけいれていただくには、普通に座学の研修を実施するという形では難しい!

この世代の方たちは、すでに、年金の受け取りも始まり、

当座生きていくためのお金には、悩まなくていい状態。

健康のために働くとか、ボケ防止のために働く、お小遣い稼ぎなど、

口をついて出てくる言葉に、仕事への情熱は感じられない。

「もう現役の時のよいうに、ストレスを猛烈に受けながら、胃潰瘍を作ってとか、円形脱毛症になってでも

がんばるなんてことは、もう二度とやりたくない!」

と言っていた、かつてのトップセールスの方の、険しい顔が思い浮かぶ。

しかし、この世代の方たちの口から聞こえてくる、『言葉』を額面どおり受け止めてよいのだろうか?

かつて、第一線で働き、制度上の問題で、55歳になると役職定年、60歳で定年、嘱託で給与は3分の1程度になり、

責任のない仕事を回される!

そして、65歳で退職、その後は、最低賃金の肉体労働が待っている!!!

周りからは、社会的にはすでに終わった人材のように扱われ、かつての誇りも傷つけられる。

そんな中、やる気を出して、リーダーシップを発揮してなどと言われても、

「正直、何を言ってるんだ!ふざけるな!」と言うところが、本音だろう。

この状況を、打破して、誇りと活力を取り戻してもらうには、

まだまだ一工夫も二工夫も加えた研修を作成することが必要だ”!


中谷彰宏氏 理想と現実を埋める為の逆転戦術~リーダーへの道を切り拓く


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