最近、オーディオケーブルで単線が注目されてきています。
オーディオアクセサリー193号の「旬の音本舗 福田屋」でも、オーディオ評論家の福田先生が『単線導体の優れた点とは?「時代は単線ケーブルに注目」』というタイトルで記事を書かれています。
この記事を読むと、導体に単線を使う見直しが、海外メーカーからも聞こえてきたそうです。
では、オーディオケーブルの芯線で使用される「単線」と「より線」はどのような違いがあるのでしょうか。
構造的な違いは以下の写真の通り、「単線」は単一金属で構成されていますし、「より線」は複数の細い金属線を束ねて構成されています。
さて、少し前に、LINEで使用できるChatGPTがアップグレードされ”GPT-4o”となりました。
このアップグレードで、ChatGPTが出力する回答がより自然になり、分かりやすくなりました。
そこで、この新しいChatGPTを使って、「より線」と「単線」の違いについて色々聞いてみました。
まずは、電気特性はどちらが良いのか、直球で聞いてみました。
「単線」の方が電気抵抗が比較的低く、高周波伝送時の減衰が少ないというChatGPTの回答になりました。
電気抵抗が低く、高周波伝送時の減衰が少ないということは、電気信号の損失が少ないと考えられます。
そこで、「単線」が「より線」より損失が少ない理由を聞いてみました。
より詳しく、「単線」が損失が少ない理由が説明されました。
まとめにあるように、「単線」は「より線」より損失が少ないですが、測定器で測ってみれば極く僅かな差にしかならないと思います。(高精度な測定器でないと差はでないかも知れません)
しかしその僅かな差が、音質に表れてくるのがオーディオの面白いところです。
では、「単線」と「より線」の音質の違いについて、ChatGPTはどのように回答してくれるのでしょうか?
最後に聞いてみました。
それにしても、ChatGPTの進化には驚きです。
以前のChatGPTの回答には不自然な箇所が多く、分かりにくい表現が多々ありましたが、現在は読んでいても自然で分かり易くなっています。
では、ChatGPTの音質に対する回答をまとめてみます。
<単線の音質>
・信号の歪みが少ないため、特に高音域がクリアで解像度が高くなりる。細部の音までしっかりと再現されることが多い。
・システムの透明感や広がり感を高める傾向がある。
・各楽器の音が明瞭に聴こえ、音場がしっかりと定位する感じ。特に高域がシャープで解像度が高い音を楽しめる。
・音の立ち上がりや減衰が速く、パーカッションや打楽器のアタックが明確に聴こえる傾向がある。
・総合的には、クリアで解像度が高く、特に高音域での透明感と定位感が優れている。シャープでタイトな音質を求める場合に最適。
<より線の音質>
・全体的に音が柔らかく暖かみのある傾向がある。
・音が柔らかく、耳に優しい感じになります。特に中低域が豊かで、温かみのある音質を楽しむことができる。
・音の立ち上がりや減衰が若干ゆったりと感じられることがあるが、その分、温かみと自然さを感じることができる。
・総合的には、柔らかく暖かみのある音質で、長時間のリスニングでも疲れにくい。中低域が豊かで、自然でリラックスした音を求める場合に適している。
ChatGPTの回答は、私が「単線」にもっている音質の感覚と大変近いものになりました。
以前に、本ブログで書いた「単線ケーブルはどんな音?」という記事もよろしかったらご覧ください。
最後に、ケーブルの音質は、芯線の種類(単線、より線)だけで決まるわけではありません。
芯線の種類は音質を決める一つの要素であり、他にも数多くの要素があります。
例えば、単線の場合は直径がわずか0.05mm変化しただけでも帯域バランスが変わりますし、芯線を包む絶縁体の種類や厚みによっても音質が変わります。
また、ケーブル構造も音質を大きく左右し、シールドの材質や厚み、ケーブル外装(シース)によっても音質は変化します。
さらには、使用するプラグも音質に大きな影響を及ぼしますし、使用するハンダによっても音が変わります。
ケーブルのどの部分も音質に影響するので、ひとつ一つの要素の音質を高め、積み上げていくことが音の良いケーブルに繋がると思っているところです。
今回は、最近注目されてきた「単線」について、「より線」との比較をChatGPTに聞いてみました。
ご参考になれば幸いです。
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