ひまわりのちいさなつぶやき

日々思うこと、感じたことをつれづれなるままに綴っていきます。

「塔」に載った歌

2023-02-10 20:55:21 | 短歌

 

ウインドウに飾られたお雛様を撮らせてもらいました。

 

 

               1月号の歌

 

           西空にクジラのやうな雲が湧き小さき魚の集まりにも見ゆ

 

           葛の花ふみしだかれず石垣の上よりほのかな香りをとどく

 

           南天にオレンジの月張りつきて上弦の弦ぴんと張りたり

 

           迷はずに割り込み乗車した人が目の前にゐてスマホをいぢる

 

           いつしらに大きな家が建つてゐる子らと遊びし蓮華畑に

 

           予想したとほりオレンジ色でくる「塔」十月号いつもの厚さで

 

                        (花山多佳子選)

 

 

 

懐かしい人と見た桜が咲いていました。

 

 

                2月号の歌

 

            酔芙蓉見てより吾の頭のなかにリピートしてゐる「風の盆恋歌」

 

            刈られてもまた生えてきて咲くだらう団地の塀の琉球あさがほ

 

            建てられる気配なきまま空地にはススキが茂りキリンソウ生ゆ

 

            玄関の玻璃戸のむかう明るめりピラカンサスの実の色づきて

 

            この月を見てゐるすべてのこの地球(テラ)の人らの心ひとつにならむか

 

            ゆふぐれのバスの窓より空を見る沈まむとする光線つよし

 

            まだ青い空を見てをりゆふぐれの雲はウサギが歩いたやうで

 

                         (小林信也選)

 

 

            2月号の一首目の歌は、あるブログ記事を参考にさせていただきました。

            花をたくさんアップされているブログです。

            おかげさまで、載せてもらえる歌ができました。

            ありがとうございます。

 

                                            そして、この歌には選者のコメントがついていました。

            「歌を聴いて花をイメージするのでなく、花を見てそれが登場する歌を

             思う。作詞家としては快事というべきか。短歌にもありそうな話。」

 

 

 

 

 


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4 コメント

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Unknown (いなかおやじ( ˙灬˙ ))
2023-02-10 22:27:26
こんばんは😁

いつもありがとうございます。
何となく京都らしいお雛飾りですね。
とても上品な感じです。
街はバレンタインやお雛様、春が待ちきれない様子です。
我々年寄りも暖かな春が待ち遠しく感じるようになりました。
返信する
こんばんは (ひまわり)
2023-02-10 22:47:10
いなかおやじさま、コメントありがとうございます。
かなり古いものだと思います。
立派なお雛様という感じですね!

きょう見た桜は、塔の事務所から南へ南へと歩いて行くとあるんです。
3年ほど前、今は亡き人と見たのでそこを通ればいつも思い出します。

今年は特に、平和で暖かい春が来てほしいなと思いますね!
返信する
Unknown (白桂)
2023-02-11 21:35:38
こんばんは。
塔の御歌お気に入りのもの

いつしらに大きな家が建つてゐる子らと遊びし蓮華畑に

酔芙蓉見てより吾の頭のなかにリピートしてゐる「風の盆恋歌」

ゆふぐれのバスの窓より空を見る沈まむとする光線つよし

これからも頑張ってくださいな。
返信する
ありがとうございます (ひまわり)
2023-02-11 22:47:51
白桂さま、コメントありがとうございます。
3首も選んでいただき、嬉しいです。
はい! これからもがんばります!

まずは、月詠10首をまとめて投稿します。
毎月20日必着なので、15日には投函しようと
奮闘しています。
返信する

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