キャンカーで旅に出たときにラジオを聞くが、キャンカー内は意外にもラジオに入るノイズが多い。
最近の携帯の充電器やパソコンの電源はスイッチング電源なので小型で軽い。
20~30年前の電源はリニア電源と言って大きなトランスが入っていたので重かった。
この小さくなったスイッチング電源にも弱点がある。
スイッチング電源は小型化するために最初に直流にしてから半導体素子(トランジスタやMOS FET)の高速スイッチングによりパルス波の交流に変換し、これを高周波トランスに送り込む。
トランスの大きさは周波数に反比例して、周波数が高いと小さくできる。
そのため効率を上げるのにパルス周波数は数10kHz〜数100kHzの高周波を採用している。
これがラジオに入ったり他の機器に悪さをする。
これまで、電源は小さな筐体で機器を動かす電気を変換するので熱との戦いだったが、スイッチング電源が登場してからはノイズとの戦いが加わった。
うちのキャンカーの快適化でも多くの電源を使っているが、そのほとんどがスイッチング電源だ。
アマゾンなどで中国製の安価な電源を購入しているが、ほぼ全てがノイズ対策がされてない。
その為にキャンカーの中でラジオを聞くとノイズに悩まされたりすることがある。
たまたま、スイッチング電源の電圧調整の為にケースを開けたものがあるのでここにご紹介。
これは国産のTDKのスイッチング電源で適切にノイズ対策されたもの。
樹脂製のケースを取ったら基盤全体を銅板で覆っていて、スイッチングノイズを外部に出さないように銅板でシールドしている。
中国製はほとんどが樹脂ケースだけで覆われて内部のパーツは裸の状態が多い。
TDKのこの電源には内部にもう一枚銅板があって二重シールドになっている。
機器から出るノイズは国にって規準が違うが、中国 → 日本 → USA の順に厳しくなる。
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