厚生労働省のプレスリリースでは、先の発表(第47週)では少し上昇していたのですが、今回(第48週)は軽度減少していました。
都道府県別に見てみましょう 下の図表は、NHKのなーんにも考えていない厚労省発表の数値を日本地図に置いただけのものです。こんなもの、一度マクロを作ってしまえば、厚労省発表さえあれば、瞬時に製作可能というか、自動的に出来てしまうと思うのですが・・・NHK様は・・・数時間は掛けて、ゆるりと御作りになるのですよねぇ。想像するに、時間が掛かるという事は、それだけ予算もかけているのでございましょうねぇ。お金持ちのNHK様ですから。無駄金使うのも仕事なのでございましょう。
下の図表は、札幌医大が発表してくれている、人口当たりの陽性者数の推定値です。
岩手、秋田、北海道、青森、宮城、山梨 とくれば、すぐに東北、北海道 日本の北側の感染率が高い事が分かりますよね。沖縄県の10倍以上の感染率!!NHKの図表では何も伝わって来ませんが、札幌医大発表の図表では北が感染率高くて南は低い事が、とてもよくわかります。それは、気温が低いからではないか?暖房で部屋の空気の入れ替えが減っているのでは?とか、いろいろと考えることも出来ますよね。そこから、換気が重要だろうから換気をする様にしようなどの対策も思い浮かぶわけです。でも、NHKの図表からは何も得られない。何も考えてないから。
我が奈良県は、なぜか激減して全国平均以下の18位になりました。多分、抗体保有率が上昇し、感染しにくい状態の県民が増えたと想像されます。今後は、沖縄県の後を追って、感染率低位の位置を定位置にして欲しいと強く願うのでありますよ。どうなりますことやら。
モデルナのリアルタイム情報を見てみましょう。
全国の感染者数は、底からじわり上昇してきているように見えます。第49週の発表(12月6日)は軽度上昇しそうに思えます。
厚労省のプレスリリース情報、鮮度が悪いのでモデルナのリアルタイム情報に比べるとあまり役に立たないのですが、新規入院者数の情報は他では得難い貴重な情報です。
それによると入院者数は底辺を脱している様に見えます。新規陽性者が少ないのに入院者数はそれほど少なくはない。 それは、軽症患者さんの受診率が低いためだと思います。新型コロナ感染症は、高齢者や重症化因子を持った方にとってはまだまだ怖い疾患です。死亡率はインフルエンザの15倍程度と言われています。新型コロナ感染症。なめてはいけません。まだまだ分からない事も多い得体の知れない疾患という側面を持っています。
このように、図表などを見て、類推することが重要なのです。理由を考えて、自分の今後の行動に生かすことが出来たら、とても有益な情報だったという事になりますよね。全ての情報を自己の人生に反映させることは不可能だとは思います。ですが、得た情報を消化し、自己の人生に反映させようとする姿勢が重要だと私は思っています。
新型コロナ感染症、今後、12月に感染率の本格的上昇が始まり、1月下旬から2月にピークを迎える第12波が来ることが予想されています。その主体はXEC株だろうと予想されています。聞いたことのある方もない方もおられるでしょうが、新型コロナの変異種は次々に出てきます。この度のXEC株は、後遺症を残す率が高かったり、認知症に関連したりと、重症化率は高くは無いようですが、厄介な感染症であることに歯違いが無いようです。
65歳以上であればワクチンを接種したほうが良いと私は思っています。ウィルスには副作用もあります。これまで、コロナワクチンを接種したことがあって、大きな副作用が無かった方は、これまでと同じワクチンを接種、発熱等の副作用があってなおかつ感染したら重症化し易い因子をお持ちの方は副作用が少ないと類推される武田のワクチンを接種することをお勧めします。とはいえ、色々と話題になっているワクチンなんて打ちたくないと思っておられる方も多くおられるでしょう。そのような方、罹患しても重症化しない様に体力を保持することも重要ですが、罹患しない事が何よりの安全策だと思われます。
感染しないためには、ウィルスに遭遇しない事、ウィルスに遭遇し易い環境に身を置くことがあっても、可能な限り体に入って来るウィルス数を少なくすること。これが重要です。
そのためには先ずは危ない状況に身を置かない様努力する事。致し方なく混んだエレベーター、混雑した電車、バス、室内など三密状況に身を置かざるを得ないときには、有効なマスクを装着しましょう。可能であればN95相当、それが無理なら不織布マスクを顔に密着する様に使ってください。マスクは使い方次第です。マスクは無用だ。マスクをした方が感染率が高いなどと言われる方fがおられます。そんな方は是非コロナ病棟にノーマスクでヘルパーなどの業務についてくださいませ。世界中のコロナ病棟でマスクを着用していないところはありません。
マスク、完全ではないですよ。完全にウィルスを遮断したいと思ったら、宇宙服を着てください。そのような防護衣もあって、私、求めようとしたのですが、手に入りませんでした。USAのコロナ病棟の一部では使われていたのですけどね。
私自身は、N95マスクを正しく着用することで、2年間で2000人ほどの陽性患者を診ましたが、感染しませんでした。しかし、昨年、在宅で複数の陽性患者さんの患家で色々な処置をせざるを得なくなって、感染してしまいました。
危ないなと思ったので、ほぼ無症状のうちにPCR検査を施行したら陽性でした。直ちにパキロビッドパックを服用し、「軽い風邪」くらの症状で切り抜けることが出来ました。軽く済んだのは、早期発見早期治療したこともありますし、パキロビッドパックを使ったこともあるでしょうが、マスクのお陰で吸入したウィルス量が少なかったことも大きな要因だと思っています。
私の実感で、マスクはとても有効です。私には、新型コロナ感染者の患者さんにノーマスクで近づく蛮勇はありません。
皆さまは、そんな極端な場面には遭遇されないかもしれません。ですが、極端な状況にこそ真実は垣間見えるのです。数学で、Xが限りなくゼロに近づいたら とか、 Xが限りなく大きくなって無限大となったら という設定に「そんな極端な!」という人がおられますかねぇ?数学は、極端な設定から真実を導き出すともいえる学問です。
もう一度言います。マスク不要論者の方、ノーマスクでコロナ病棟でヘルパーとして働いてくださいませ。許されたらの話ですけれどね!
河島英五 酒と泪と男と女