カナディアンロッキーで暮らす

カナディアンロッキーで暮らす茶道とカルトナージュ愛好家の日々

カナダで日本食を楽しむ

2019-12-22 19:41:00 | 出たっきり邦人・メールマガジン
   
こんにちわ。
毎朝晩、零下の日が続くカナディアンロッキーです。

クリスマス休暇に入ったところもあり、先週末ウォーキングでダウンタウンへ
行きましたが、メインストリートは買い物客でかなり賑っていました。
キャンモアの町はバケーションホームやコンドミニアムが多いので、休日には
人口がうんと増えます。

地元にたくさんお金が落ちるのは良い事なのですが、悪い面も出てきます。
ウィークエンダー(週末だけ町で暮らす人)が増えると、彼らは少々高くても物を
買ったり外食するので、年々物価が上がっています。
美味しいワインを買う、つまり高価な品揃えになるということで…段々20ドル
以内で買える普段飲みワインが姿をひそめ、40~100ドルするものが並んで
います。だからビールの消費量が上がっているのか?ビールはそれほど値上がり
していません。

本日タイトルにしたのは、我が家の食生活は基本和食なので、どうやって日本食
材を手に入れるのか、たまにご質問が届きます。バンクーバーなら豊富に揃って
いるのですが、この山奥では限りがあるのは当然です。それゆえ日本に帰国する
ときは、慎重に和食材のショッピングリストを作ります。それでも足りなくなる
ので、一時帰国する友人たちにとろろ昆布とか、軽いものを頼んだりしています。

最近ですが、カルガリーも流通が良くなってきて、毎週木曜日に空輸で活魚が届く
ようになりました。和食店、寿司、などプロの方用で、小売価格はべらぼうに高く
て手が出ませんが…中国マーケットで売られている大きな魚が荒々しくぶつ切りに
なって売られているのに比べると、日本からの活魚はどれも繊細で、自分に一尾を
上手に下すテクニックがあれば、買ってみんなでお刺身にして食べてみたい!と
思います。

キャンモアのダウンタウンには大きなスーパーマーケットが2つあります。こちら
に来て暫くは萎びた野菜ばかりが目につきましたが、5年経つと少しましなものが
並ぶようになり、いまではオーガニックとレギュラーと生鮮野菜もコーナーが分か
れていてチョイスも増えました。問題は価格です。

和食材もぼちぼち並んでいます。なぜか「椎茸」より「えのき茸」をよく見かけ
ますし、値段も手ごろ、と言っても日本の3倍はしていると思いますが。冷凍
食品では「讃岐うどん」が買えるようになりうどん派の夫は大喜び。私は蕎麦派
なので乾麺を利用しますが、これも地元にあるアジアンマーケットで買えます。

カルガリーに出かけるときは、日本のソースやお醤油、各種調味料が買える中国や
韓国マーケットに立ち寄りますが、3年ほど前にできた日本食材のみを扱うお店に
は必ず寄るようにしています。そこでは、ケーキ用の小麦粉も片栗粉もみんな日本
製で、お安くはありませんがつい買ってしまいます。お菓子類も品ぞろえが良く
我が家はあまり甘いものは戴きませんが、たまに在庫処分でよりどり10品で20
ドルのセールがあったりするので、その時は小さなお子さんが来た時や大人の来客
用におせんべいなど買っています。

冷凍食品では、ブリの切り身、お刺身用のアジやイカ、マグロの赤身、タイの薄造
りなども手に入ります。ミョウガや柚子も売られているとこもあるので、もっとカ
ルガリーが近ければ嬉しいのに、1時間少々のドライブではそう頻繁に行き来はでき
ません。間もなくお正月の準備もあり、そろそろまた買い出しに出かけたいと思っ
ていますが、エンゲル係数が上がりっぱなしになるので、要注意です。ちなみに
ミョウガは3本入5.99ドル、柚子ひとつ9.99ドルでした。
日本円だと480円と800円ってとこでしょうか。この価格が許されるのは海外
だからでしょうね…。

和食と言っても、カナダで揃うもので作る工夫もしています。以前にもお伝えした
かもしれませんが「湯葉」は中国製で乾燥品を見つけ、いろいろ試した結果、湯葉
あんかけうどんなど、とても美味しくできます。カボチャはメキシコ産ですが
時々甘くて栗カボチャに似た物もあり、外れたらスープに、甘いと煮物に…と使い
分けています。2,3年前に中国マーケットでパック入「ゆり根」を見つけ、茶碗
蒸しや卵とじに使っています。

お寿司はこちらではヘルシーな食品として大人気。でも寿司酢を作るときにいつも
思うのは、こんなにお砂糖とお塩を使うのにどこがヘルシー?
とはいえ、来客の時にアボカドロールや太巻きを作るといつも好評です。カニかま
ぼこ(スーパーで買えます)と胡瓜でカリフォルニアロールもインサイドロール
(ご飯が外)で作ります。最近は大きくて太いイングリッシュキューカンバーでは
なく、日本のように細くて小さな胡瓜が買えるようになり、重宝しています。

白菜、大根まで地元のスーパーで買えるようになりました。15年前には想像も
できなかったこと…理由はわかりませんが需要があるから供給されるのでしょう。
これからますます寒い時期を迎えるので、お鍋料理を頻繁に作ります。お客様が
あれば、野菜を切ってお肉を揃えればよいので一番簡単、その上主婦も話の輪に
入りながら熱々を戴けるありがたいお料理です。

これも以前お話ししていると思いますが、牛肉や豚肉を上手に薄切りしてくれる
ブッチャーがマーケットにふたりいるので、非常に助かっています。お肉はもち
ろんアルバータ牛と豚。産直なので、値段もお安く日本から来た方々はびっくり
されます。
赤身肉が中心で、最近は少し脂ののったリブロースも人気が出てきて、日本人
にはこちらの方が好まれるようです。しゃぶしゃぶ用にはNYステーキカット用
肉、すき焼き用にはリブローズと、使い分けています。

段々クリスマスが近づいてくると、冷凍のターキーが出回ります。7~8Kgも
あるターキーを焼くのに6~7時間かかるそうで、二人暮らしの我が家では一度
もターキーを焼いたことはありません。小さなコーニッシュゲームヘンを焼いて
います。
これはオーガニックのえさで育った鶏で皮が薄く、脂肪分も少なく手美味しいです。
冷凍で売られていて、解凍して縦半分に切って醤油とお酒、ローズマリー、ミント
を刻み、ガーリックのすりおろしを入れてよくもみ込み、3~4時間漬け込んで
40分ほどオーブンで焼くと、とても良い照りが出ます。サフランライスを添え
クリスマスカラーのカラフルな(ブロッコリーとトマト多め)サラダと共に食卓へ。

子供のころからクリスマスと言えばイチゴの乗ったケーキが定番と思ってきました。
それは夫も同じのようで、小さい型でスポンジを焼き、生クリームたっぷりに
イチゴを載せたケーキを作っています。

今秋は11月半ばに日本から戻ったので、まだお正月用品が出そろっておらず
欲しかった寿印のついたひと口高野豆腐やグラム売りで買える数の子が入手できま
せんでした。なければ無いでかまわない物なのですが、黒豆とお煮しめ、お雑煮
くらいはできそうです。そういえば、日本で夫とお正月を過ごしたのは15年前が
最後、そろそろ年末年始の日本が懐かしくなりました。


次回は令和2年の第3週にお目に掛かります。
皆さまどうぞ佳いお年をお迎えください。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« マカオ と 日本 | トップ | 極寒の日々の中で »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿