10年後のキミへ贈る大切なこと

わたしのタイムカプセル

ナナコ行方不明事件簿

2014-12-20 01:58:39 | 日記
こんなに心を乱した一週間も珍しい。

大人になって、随分と前向きになり、それなりの度胸も身についてきたと思ってた。
けどやっぱり、悔しくて、悲しくて、情けなくて、ガッカリすることもある。

いわれのない中傷は、やる気を失わせるし、人を思いやる気持ちすら持てなくなってしまう。

人の振り見て我が振り直せだ。

父はその辺本当にすごい。
傷ついたこともたくさんあったろうに。
でも全然気にしてない(笑)
見習わなくちゃ。

今日、ナナコが行方不明になった。
学校から帰って来ない。
まだ小学生だ。
そんなに遅くなることはない。
中学生のヒナコは既に会社に帰って来ていた。

夕方バタバタしてたので、ただいまコールが無いな…と気がついた時は既に5時になっていた。
携帯に電話しても出ない。
2日前にもこう言う事があったから、少し気持ちに余裕があった。
少し時間を置きながら3回かけた。

出ない。

さすがにダッシュで家に帰った。
外からベランダを見ても電気が点いてない。
家に駆け込んだ。
ランドセルがない。
既に17:30。
辺りは真っ暗だ。

迷わず学校に電話した。
もしかして学校で居残りしてますか?って。
そうであって欲しい。
電話に出た副校長も慌てる。
担任を探して確認して折り返します!と言ってくれた。

家を飛び出して、辺りを探した。
通学路を逆走した。
住宅街でも真っ暗だ。
心臓がドキドキして、泣きそうになった。

大丈夫大丈夫。
何度もそう言い聞かせながら名前を呼びながら走った。
パニックになりそうになり、とにかく落ち着こうとある人に電話しようかと思ったけどやめた。
何か予感がしたのかもしれない。

気を取り直し、走り出したその先の暗闇の中に、小さな人影が二つ見えた。

ナナコ⁈
あ、ママ…。

力が抜けたと同時に、怒り爆発。
2人ともランドセルを背負ったままだ。
暗闇の中、ずっと立ち話していたのだ。
とにかく学校に電話して、副校長に平謝りした。
副校長の安堵した声が少し落ち着かせてくれた。
電話を切り、ナナコと友だちのコハルちゃんも一緒に叱り飛ばした。

毎日のように足立区から不審者メールが送られてくる。
親はこんな時、きっと誰もが最悪の事態を想像してしまうだろう。

ナナコは帰り道泣いていた。
コハルちゃんを家の前で見送ったあと、ナナコを抱きしめた。
もっともっと泣いていた。
きっと伝わったんだろう。

とにかく生きてさえいてくれればいい。
事件や事故に巻き込まれて命を無くしたり、自ら命を絶つようなことがないように。
ママは必死で守る。
それしか出来ないよ。

そんなこんなでクタクタな一週間が終わろうとしている。
なんくるないさ。
私は大丈夫だ。
私には心から信頼してる人がいる。
それだけでいいのだ。

大切な人が傷ついたり、病んだりするのが何より辛い。
美智代さんも疲れが溜まって、体が辛いようだった。
みんな元気で楽しく毎日を過ごせますように。
とにかくそれを祈ってるよ。

ナナコ聞いてる?