10年後のキミへ贈る大切なこと

わたしのタイムカプセル

かけがえのない一日

2019-05-07 04:55:34 | 日記
前日のリハーサルを含めた2日間。

どれだけ泣かされたのだろうか。

5月5日は、娘たちがお世話になっていた「リトル・マーメイド25周年記念発表会」でした。


ゲネプロの写真。

もう8年も前に辞めてしまった娘に、一緒に出演しないかと、先生から声をかけてもらったのは今から一年以上前のこと。

その時娘は高校三年生。
大学受験を控え、日菜子も迷っていた。

でも、観客として発表会を観に来たら、出なかった事を絶対に後悔するからと、受験勉強と両立させて頑張ると、出演する事を決断したのでした。

日菜子も、そして菜々子も。

バトントワーリングを辞めたくて辞めたわけじゃなかった。

当時2人とも本気で頑張っていた。
バトンが本当に大好きだった。

親の離婚という理由で、子どもたちの意思とは関係のないことで、辞めざるを得なくなった。
全て私のせいだ。

特に日菜子は。

年中さんから始めて、小学5年生で初めてセンターに立たせてもらうことができた。

天使のような素敵な衣装で、「天使にラブソングを」の「ジョイフル・ジョイフル」で演技する、素晴らしい作品だった。

リトル・マーメイドと言えば、バトン界では有名な強豪チーム。

全国大会にも必ず名を連ねるほどの実力があるすごいチームだ。

全国一位を目指している中で、チーム戦の途中で抜けるなんて、本来ならばあり得ないこと。

悩みに悩み、先生の家に相談しに行った。

家の事情のこと、離婚するということ、宮城に引っ越すということ。

先生は、驚いてはいたけれど、チームの途中で抜けることも、リトル・マーメイドを辞めることも、ほんの少しも咎めるようなことはなかった。

それどころか、大変な状況にあった私を心底応援してくれた。

日菜子が途中で抜けることになれば、他のメンバーにも、どれだけ迷惑をかけてしまうことになるか。

子どもたちの活躍を期待しているお母さんたちを、どれほど落胆させることか。

先生の側で、スタッフとしてお手伝いさせてもらう機会が多かった私は、本当によく分かっていた。

なのに、まともにご挨拶をすることも出来ず、手紙一つで辞めるという大変不躾なことをしてしまった。

そのことが、どれほど私の胸の中で悔恨として残っていたことか。

だけど、そんなやめ方をしたのにも関わらず。

8年もブランクのある日菜子を、出演させてくださった細川先生。

そして、日菜子が出演をすると決めたとき、誰一人として嫌な顔することもなく、笑顔で迎え入れてくれたチームメイトとお母さんたち。

ドキドキしながら、再び門を開けた私たちを、当たり前のように受け入れてくれたこと。
本当に嬉しかった。
どんなに感謝してもしきれないです。

発表会は、本当に本当に素晴らしかった。
25年続けるって、本当にすごいことだと思いました。
みんな驚くほどレベルが上がっていて、時の流れを感じざるを得ませんでした。

日菜子は、今も現役の選手である元チームメイトと、OBも含めた「Only if」に出演させてもらいました。







そして私も。
スタッフとして受付の手伝いをさせてもらって、懐かしい顔ぶれの中、本当に楽しかった。


チームOB。


次女の菜々子も朝から手伝ってくれました。

準備の合間に先生と♪

楽屋の様子。


久しぶりの舞台メイク(笑)


ふざける姉妹(笑)


ロビーの装飾の方が連れて来ていた、息子くんと遊ぶ菜々子。


OB、みさきちゃんの赤ちゃん。
至福のとき。


菜々子もチャレンジ。

菜々子、手伝ってくれて本当にありがとう。
本当に助かったよ。
思わぬところで菜々子の成長を喜びました。
他のママ達からも褒められて、ママ嬉しかったです。

発表本番は撮影禁止なので、こんな感じの写真しかないの(笑)

既に辞めてしまった元チームメイトとママたちも観に来てくれました。


フィナーレ(ゲネプロ)のひとコマ。


チームメイトのみう。


めい。


日菜子。

本当に楽しそう♪

舞台も無事に終わって打ち上げ!

総勢100名越えの大宴会!




チームOBと先生♪


この時、先生がね。

日菜子に渡した手紙読んだ?って。
何ですかそれ?見てないって言ったら、今すぐ読めって(笑)

日菜子の席まで行って、手紙もらって読んだ。

先生、泣かせようとしてるな…ってわかった(笑)

先生にどうだった?って言われて、今しかないと思った。

ずっとずっと。

心に残っていた気持ち。
今、この場にいるママたちに伝えるしかないって。


「あの時、まともな挨拶すらしないまま、不躾な辞め方をしてしまったことが、ずっと心に残ってて…。
ずっとずっと言いたかった、あの時は本当にごめんなさい。
本当なら恨まれたっておかしくないくらいなのに、こうやって迎え入れてくれたこと、本当にありがとうございます。」

ぼろぼろ泣いてしまった。

他のママたちも、巻き込まれてぼろぼろ泣いていた。

歳取ると涙腺緩むんだから〜、って(笑)

あの頃は本当に大変な状況だった。
だから許して欲しい、なんてことは思ってない。
そしてきっと、わたしが思ってるほど、みんなは気にしてないのかもしれないけれど。

でも、本当に心苦しかった。
その自分の中のわだかまりが、溶けていくような感じがした。

先生から日菜子あての手紙には、前回の発表会の時に私が、親の都合で出演させてあげられなかった事を後悔して泣いていた、という話を誰かから聞いて、どうしても今回は出演させてあげたかった…という事が書いてありました。

胸が痛くなるほど、嬉しかった。


由美先生へ。

日菜子が初めてバトントワーリングに出会ったのは4歳の頃でした。

先生はあの頃厳しくて、初めて見学に来た幼稚園児の前でも、生徒たちに対して容赦なかった。

おまえらやる気あんのか!!って感じで、ビシビシと叱咤、叱咤、叱咤の嵐(笑)

それを見て、あー日菜子やらないだろうな…と思っていたのに、その場で先生にやる?って聞かれた時に「やりたい!」って言った日菜子。
私はあの時、本当に驚きました。

怒られるかもしれないという恐怖心よりも、バトントワラーなりたい!という憧れが勝ったんだと思います。

あの時から、15年の月日が流れようとしています。

日菜子がお世話になったのは7年。
菜々子は3年でした。

だけど、あの時の経験が、娘たちの礎となってることは間違いありません。

総勢80人を越す生徒たちを、まとめるのは本当に大変なことだと思います。

ありがたいことに、私は先生の近くで色々とお手伝いさせて頂いて、たくさん勉強させてもらいました。

先生には子どもたちだけでなく、私も育ててもらったと思っています。

どんなに離れていても。
どんなに月日がたとうとも。

いつも私たち親子を、応援して下さったことへの感謝の気持ちは、生涯忘れません。

そして、今回。
こんなに素晴らしいチャンスを与えて下さったこと、なんとお礼を言ったらいいのかわからないほどです。

心から感謝申し上げます。

生徒たちの素晴らしい演技を目の当たりにし、鳥肌が立つほどでした。

そしてその中に、日菜子がいました。

あれだけ好きだったバトンを、辞めさせてしまったこと、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
その後悔が救われた瞬間でした。

先生、本当にありがとう。

先生からの私たち親子に対する愛情を、ひしひしと感じて、親子ともども感動で心が震えた一日となりました。

本当に本当に本当に、ありがとうございました。

スポーツって素晴らしい。
バトントワーリングって素晴らしい。

リトル・マーメイドは、最高のチームです。

これからの、リトル・マーメイドの更なるご発展とご活躍を、心から楽しみにしています。


そして日菜子。

朝、家を出る前に2人で泣いたね。
先生が与えてくれたこのチャンス。
感謝しながら、思いっきり楽しもうねって。

受験という大変な日々の中、チャレンジしてくれて本当にありがとう。

ヒナの嬉しそうな姿を見る事が出来たことが、ママは本当に嬉しかったです。


あなたのお陰で、また一つ。

大切な思い出ができました。

本当にありがとう。