10年後のキミへ贈る大切なこと

わたしのタイムカプセル

エピローグ 「シマネテルミという生き方」

2017-08-31 18:05:26 | 日記
今回の島根県隠岐郡海士町への旅。

島根輝美という人がいなかったら、絶対にあり得ないことだった。

彼女との出会いは、東日本大震災がきっかけだ。

平了という一人の青年(当時)の存在が、私たちを結びつけたのだった。

彼女がどれほど平了くんを信頼し、尊敬してるのかが今回の旅でよく分かった。

すごいことだと思う。

彼女が人生の岐路に立った時、背中を押してくれたのは彼なのかもしれない。

そしてその選択は、多くの人の喜びに繋がっている。
長い月日をかけて紡いできた、壮大な人と人との繋がりを、目の当たりにしてきたような気がしてならなかった。

でも、島根輝美は悪いやつでもある。

自分の人生に、人を巻き込む力を持っている。
私もその中のひとり。
完全に巻き込まれた。

かなりの魔性の女なのだ。
だからみんなに魔女と呼ばれているのだ。

彼女が海士町に移住する前。
単身山に入り、山の主に許可をもらって植物を採取し、大阪の蒸溜所に精油にしてもらえるよう掛け合い、純度の高い精油を作ることを試みた。
そんなことを知っている。

すごい人だと思った。

そして海士町に企画を持ち込み、頭の固い役所の人間を説得するのに確か一年かかった。
やっと出来た目の前に掛けられた橋を、外されそうなった事もあった。

遠くから、頑張れ!と応援することしか出来ない私は、自分が情けなく感じた。

足を引っ張られても、邪魔されても、彼女にはぶれることのない信念があった。
だからこそ、どんなことも乗り越えて来たんだろう。

みんなを元気にしたいんです。
島のために…なんて大きなことは思わない。
島のために頑張ってる人たちが、いつまでも健康で元気に過ごせるように。

そう願ってると、高校生たちに語っていた輝美ちゃん。

今では海士町になくてはならない存在になってしまった。
たった2年で、島を動かしたんだ。

かっこ良すぎるよ。

島に無い文化を持ち込み、受け入れられるまで諦めず、へこたれず突き進んで来た姿に、私もたくさんの勇気をもらった。

「島根輝美という生き方」から、たくさんのことを教えてもらった。

海士町で出会ったたくさんの人たち。
いつか必ずまた会いたいって思う。

それはきっと、島根輝美という人が繋げてくれた縁だから。

素敵なご縁を本当にありがとう。

海士町を後にする時、ルミ子さんが見送りに来てくれた。
気がついたら門くんも来てくれていた。
すごく嬉しかった。

輝美ちゃんと出会えて良かった。
本当に良かった。

人間なんて何処にいたってみんな同じ。
ちっぽけな生き物だ。

シンプルに生きよう。

海士町への旅は、そんな当たり前のことを教えてくれた。

呼んでくれてありがとう。
今度はちゃんと遊びにくるよ。

どこでもドアなんて、ない方がいいんだ。
きっとね。



第4章 人さらいな人たち

2017-08-31 05:00:43 | 日記
くたくただったのかな。
昨夜は9時半に寝ちゃった。
なので、目覚めが早すぎた(笑)

3日目 後編。

お昼を食べた後は、西ノ島を後にして蔵へ戻ります。

東京からやって来た、修学旅行生を迎えるためです。

役場の担当者の方が、私が来てるのを知って、ぜひ一緒に参加して欲しいとのことで連絡頂きました。

テーマとしては「島で生活する人たちの対話をしながら、人生で大切にしたいことや暮らしについて内省し、進路を考える契機つくり」とのこと。

あのー、私バリバリの東京もんですけど…(笑)

輝美ちゃんの話を聞いていて、おこがましいけど、私も一緒だなって思った。

人生の指針とか、人としての在り方とか。
そんなところが一緒なんだな、と思う。

うちの長女と同じ年の子どもたち。
上っ面のインタビューなんてしてても仕方ないから、輝美ちゃんの生き方から学ぶべき大切なことを少し話しました。

輝美ちゃんが大切にしていること。
それは「楽しむこと」だった。
まったく一緒だった。

子どもたちとの対話の時間は、私にも何かを与えてくれた。

人生の経験に於いて「無駄な事など一つもない」何度も力強く子どもたちに伝えていた輝美ちゃん。

チャレンジして、困難にぶち当たって、乗り越えてきた人だからこそ言える言葉。

私も強くそう思う。

「楽しく生きよう。」

子どもたちに伝えたかった輝美ちゃんと私の共通の言葉は、それだったのかもしれないね。

学校の先生が、海士町に取り憑かれた。
移住したくて仕方がない様子。
みんなで笑った。
わかるよ先生。
人さらいの島だからね。

子どもたちが帰った後…。

待ちに待ったケアタイム♪
魔女による心と身体のケア、全身フルコースでお願いしました。

魔女がオイルを調合中。

試作工場にもある、中澤さん作のリース。

ここは本当に心地よい。


魔女による施術を受けた感想は、正直言って言葉にならない。
言葉にすると、きっと陳腐なものになってしまう。
私が感じたことを1つだけ言うならば「心も身体も全てが循環してリセットされた」そんな感じ。

ずっとそばにいて欲しい。
って、プロポーズしそうになったよ(笑)

そして、夢ごごちのままで、みなみ君ちでのバーベキューへ。

直会(なおらい)って言うんだって。

みなみ君も青空応援団海士組の団員さん。

総勢20人くらい集まったね。


海が目の前に広がる、素敵な日本家屋に住むみなみ夫妻。

そこに集う仲間たち。

はじめましての人ばかりなのに、アウェイ感は全く無かった。

高校生たちに輝美ちゃんがしきりと言っていた。
海士町の自然は素晴らしいけど、何よりも人が素晴らしいって。
人が島の魅力なんだ、って。

本当にそう思う。

この人たち。
みんな人さらいなんだと思う(笑)

さらっと仲間に入れてくれる。

生き方がシンプルなんだと思う。

危うくさらわれちゃう所だった。

もうちょい頑張ってくる。
いつ拐われてもいいように、頑張ってくる。

強くそう思った最後の夜。



第3章 西ノ島に渡る

2017-08-30 22:00:36 | 日記
3日目 前編。

完全なるオフ日…になるはずだったけど。

午後からは蔵の主が、修学旅行でやってきた東京の高校生とのディスカッションがあって、それに一緒に参加する流れに…。

それまで目一杯遊んじゃおう!

なのに、残念ながら朝から雨。
どうしようかと迷いながら、輝美はプランを決行する模様。

まずは西ノ島に渡ります。
港では本田くんが待ち受けていました。

夜勤明けなのに付き合ってくれるって。

西ノ島に着いて、輝美ちゃんの親戚の車をお借りして、国賀海岸に向かいます。

途中、出来たてのトンネルを抜けると、そこからは突然の豪雨(笑)

おいおい…と突っ込みながらも、ドライバー輝美止まる気配なし。

それどころか「なんかこれもまたいいねー!」とテンションがどんどん上がってる模様。

わずかに命の危険を感じる2人…。

特別スピードが落ちる訳でもなく、そのまま国賀海岸へ一直線。

ますます命の危険を感じる2人…(笑)

豪雨の中しばらく駐車場で待機してると、どんどんと雨足が弱くなってきて、なんとか止みました。

お天気はいまいちだったけど、霧が流れていて幻想的な雰囲気。

3人いると話も尽きず。

びしょびしょの道を、ペタンコのサンダルで頑張って歩いたその先には、絶景がありました。

はやまらないでーっ!の図(笑)

ゆうこ黄昏る。


そしてお次は鬼舞展望所へ。

道中、馬と牛に阻まれる(笑)

このとき輝美は、車が近くに来たら避けるようにと、母牛に子牛の教育を促しておった(笑)

そして無視する母牛。


困難を乗り越え、とうとう着いた鬼舞展望所。

新たな困難(馬と牛のあれ)を避けながら、突き進みます。


草原を歩くゆうこ。

草原を歩く輝美。

覗く本田。

覗くゆうこ。

あたまがウニ。

なんか、色々と順番が錯綜してるけどご勘弁。

楽しそうだね、輝美とゆうこ。

嬉しそうだね、ゆうこと輝美。

振り返る本田。

晴天ではなかったけど、霧が立ち昇る絶景に目を奪われました。
写真では伝らないのがとても残念。

帰り道、また阻まれる(笑)

前後挟まれ、笑うしかない(笑)

ハプニング続出で、本当に楽しかった!

お昼はアワビの炊き込みご飯。


西ノ島観光の最後はね。
終始本田くんの恋バナで幕を閉じました。

2人に突っ込まれまくりの本田くん。
でも、愛情溢れる突っ込みだからね(笑)

幸せでありますように。

第2章 海を渡ったなんでもくん

2017-08-30 17:48:59 | 日記
2日目。

この日が本番なのだ。
このためにやって来たのだ。

午後1時からと午後6時からの2回に分けて、なんでもくんの技術指導。

海士町の人たちに、なんでもくんを本気で使いこなしてもらうために、全力で指導させて頂きました。

の、その前に。

輝美ちゃんの職場でもある、地産地商課(誤字じゃないですよ)のみなさんへご挨拶に行きました。

ここでも共通の話題は平了(タイラリョウ 日本人)。
どこに行っても平了。
あの人一体何者なんだろ。

そして、今日でフランスへ帰国してしまうローランのお見送りに便乗。

3ヶ月、てっちゃんの元でお手伝いしていた彼。
ビザが切れると言う理由で帰国しなければなりません。

わらわらと何やら準備。

ローラーン!バイバーイ!

テープはトリコロールだって。
粋な人たち。

バイバーイ!

いつまでもいつまでも見送る人たち。

こんな別れが何度も何度も繰り返されて来たんだろうな。
島の生活。
本当に素敵な人たちばかりです。

いい機会に巡り会いました。

気持ちを切り替えて、研修の準備。

準備万端、時間までいざ観光へ!(笑)

なんとなんと、co-baが海士町にもありました。
コワーキングスペース。

ここでは素敵な2人の女性と出会いました。
海士町教育委員会の和代さん。
お山の教室を運営されてる奈津美さん。

お二人ともそれぞれの意志を持って移住されて来た、穏やかで素敵な女性でした。

お山の学校には、保育士志望の日菜子を送り込みたいと思いました。
学ぶ事が沢山ありそうです。

目的地に行く途中、和代さんの旦那様、ムラーさんのファームに立ち寄ります。

輝美どんどん先を行く。

輝美、ひまわりと戯れる。

輝美、先行き過ぎなので仕方なく自撮り…笑


そして、名前を忘れてしまったけど、ハートが見える海岸へ。

ハート、どーこーだー?

輝美、海と戯れる。


散々楽しんだ後は、門くんも一緒に隠岐牛を食べて、いざ出陣!


なんでもくん技術指導、1回目。


2回目。

どうしてもピコさんに目がいってしまう(笑)

なんでもくんは本当にすごい。
印刷業界の神器だと思う(手前味噌過ぎですが)。

最初はみんな半信半疑だと思う。
でも最後には、みなさんあれこれと空想を膨らませて、やりたい事が沢山みつかるんです。

印刷の可能性って、人それぞれのアイデアで無尽蔵に広がっていく。
それを改めて実感。

皆さんのアイデアを形にしていく事。
それができるのが「なんでもくん」。
みなさんが、なんでもくんを使いこなすために、全力を尽くすのが私の仕事。

どんどん使ってください。
どんどん楽しんでください。
どんどん広げていってください。
印刷って面白いんです。

ちゃんと伝わったかな?

ゆうこの仕事、ひと段落。

印刷を楽しみすぎて時間が押しまくり。
夕食難民と言う言葉をここで初めて知る(笑)

誰ともなく電話しまくって夕飯確保。
「味蔵」でご飯を食べました。

寝てるわけじゃないよ(笑)

今回、門くんが色々と手伝ってくれて、本当に助かりました。

門くんは、輝美ちゃんのBBM。
敏腕万能右腕(笑)

生粋の海士っ子です。
気が良くて、気が回る、素敵な海士町男子。

色々と助けてくれて本当にありがとうね。
そしてこれからも頑張ってね!

第1章 魔女の住む島、いざ上陸。

2017-08-30 16:24:54 | 日記
羽田から米子空港。
米子から境港。
境港から別府港。
別府港から菱浦港。

行きは乗り継ぎが悪く、総所要時間役8時間。
島根県隠岐郡海士町は、そこにありました。

これに乗ってきたの。

港では、こんな素敵なお出迎え♪

まいちゃん、門くん、真理ちゃん、そして魔女。

嬉しかったなぁ。
人生で初めてだよ。
みんな笑顔の素敵な人ばかり。
本当にありがとう。

そして早速こちらへ移動。
とうとうやってきた。
島のほけんしつ「蔵」


ずっと応援してきたから、感慨深いものがある。
真ん中の看板は、輝美ちゃんと出会うきっかけとなった平了(タイラリョウ 日本人)が作ったもの。

そして、蔵に着いた早々奇跡の出会い。
なんと足立区から、女の子たちが海士町に遊びに来ていました。

聞けば本当にご近所。
こんなことってある?
本当に不思議。

時間もないので、みんなと別れて島巡り。
輝美ちゃんとドライブ。

やっと2人きりになったね(笑)

なんと言うことでしょう。


たまたま居合わせた、輝美ちゃんの知り合いの記者さんが撮ってくれた素晴らしい写真。


夕飯は輝美ちゃん行きつけの紺屋さんへ。
旅館とライブハウスと居酒屋さんが一堂に会したような、不思議で素敵なお店。
オーナーのてっちゃんも、さすが輝美ちゃんのお友達。
いい人ぶらない、とてもいい人でした。

紺屋でもまた、偶然の素敵な出会い。

1人目は、青空応援団海士町組長の本田くん。
爽やかイケメンな本田くん。

次の日に、輝美と有子に弄ばれることになるとは、この時は知る由もなく(笑)

そしてもうひと方。
高知出身のシンガーソングライターの矢野絢子さん。
完全プライベートで、お父様のお誕生日に合わせて隠岐の島への旅の途中。
にも関わらず、てろてろとニーナという曲を2曲も歌って下さいました。
お父様のリクエストです。(輝美のゴリ押しあり。後で相当感謝される笑)

なんと贅沢な夜。
輝美ちゃんも本田くんも涙。
素晴らしい空間。
最高な一夜となりました。

東京の夜が更けるのとは、比べ物にならないぐらい早い時間に更けていく海士の夜。

本田くんが、輝美邸まで送ってくれるついでに、星空を見に行きませんか?と誘ってくれました。

プラネタリウムのように無数の星が輝き、天の川が流れ、流れ星を2つ見つけました。
宇宙の存在を近くに感じた夜。
夢みたいな景色。

明るすぎて見えないけど、東京にもこんな夜空が広がってるんだと思うと、とてももったいない気持ちになりました。

本田くん、連れて行ってくれてありがとうね。