大空を叫ぶ

小学生の少年の冒険が始まった。今日は何かおもしろくないか。希望に満ちた日々で暮らしている。

ある日、別れる日がきた。

2024-04-20 20:11:00 | 日記

ある日、別れる日がきた。

 

熱く抱きしめてくれた、お母さん。

 

 

あの日のことを思い出します。

 

母との別れがやってきた。

 

 

人の家にもらい子になった僕。

 

 

ああ、おまえ、分別の年になった。

 

 

お父さんにさとされて、人の家のもらい子なる。

 

 

今まで不自由もなく、くったくのない生活をおくってきた。

 

 

弟や母さんのことを考えると!

 

 

「母さん、悲しまないでほしい。」

 

 

朝の日のささない薄暗いころ

 

 

お母さんに見られないように、出かけないとダメ。

 

 

お母さんは悲しがっているんです。

 

別れの悲しみをさせないようにしなければ。

 

 

さあ、今から、僕の新しい人生をおくらないといけない。

 

 

「兄さん、別れのあいさつをしちゃいけないかなぁ。」

 

 

だまっていってしまったら、きっと恨まれるよ。

 

 

玄関を出てあとを振り向くと、弟がカーテンの陰で

 

 

見下ろしている。いつ日は楽しい日々だっのが。

 

 

一瞬にして涙がこぼれ落ちてくる。

 

 

お母さんが弟の体を抱きしめて

 

 

冷たい両手がいつのまにか温まり。

 

 

体の全身に伝わってくる。

 

 

「あの子はやさしい子だ。」

 

 

母さんのことは心配しないで、

 

 

自分のことだけを立派にやるですよ。

 

 

人の言うことを聞いて、なまけないで努力するですよ。

 

 

門を出ていく姿を見送ったが、しかしその姿を見ると

 

 

もう涙がいっぱいになって、待って。

 

 

追っかけて抱きしめたくてたまらない。

 

 

 

 

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