第388話 闇取引

2011年10月16日 09時00分21秒 | 子育て・「おママごと」

運動会、生活発表会とこれまでことごとく出演拒否を続けてきた息子。
今年の運動会前、「頑張ったら、ゴーカイサーベル(かねてより欲しいといっていたおもちゃを買ってあげる)」
というズルい契約を提案。
運動会当日、合言葉は「ゴーカイサーベル」であった。

昨年度は自分で歩かなかった入場行進。
今年は不満げな顔ではあるが、お友達と手をつないで歩いている様子。
第一関門、クリア。

かけっこ。
昨年度は泣いて走らなかった。
今年度は(私の声援が原因で・前話参照)泣きながら走ってくれた。
ゴール後、泣いている息子を先生がケアしてくれている。(すみません。原因は私です)
ビリではあったが今回の問題は順位ではないので、第二関門、クリア。

昨年度は「踊らへん」といって泣いていた息子。
嫌々顔ながらみんなと共に参加している息子を見て、泣けてきた。第三関門、クリア。

親子競技。親と一緒になので、急に甘えが出てしまう。
これはできていなかったが、次の遊戯で、再び踊っていたので、許す。

最後は色別対抗リレー。
息子の走りは実に平和であった。
欽ちゃん走りを彷彿させるその平和さで、ぬかされつつもバトンを託し、第五関門、クリア。

すべての競技が終了し、今回は「ゴーカイサーベル」を渡すことにした。
息子が「ゴーカイサーベルは?」と問う。
郵送にて送られてくるため購入はしていたものの、届いているのかどうかわからない。
「もしも、神様がKが頑張ったと判定したら、届いているはずだ」と伝えた。
親子共々、届いているかどうか緊張が走る。
帰宅すると、宅配ポストに届いていた。喜ぶ息子、ほっとする親。

その日を境に息子のハヤリは、郵便屋さんごっこ。あえて、直接届けてくれない。
宅配ポスト(家の中にある単なる棚なのだが、みたてて)に入れてくれる。
息子「ねえ、郵便届いてないかなぁって、ポスト見てや、わかった?」
指示通り、芝居してやる。
すると、そこには、折り紙であったり、塗り絵であったり、が入っている。
喜んでいると、郵便屋さんが登場(ここが息子らしいのだが、姿を現す郵便屋さん)
「郵便屋さん、ありがとう! 嬉しい」と言ってやると、
「いえ、どういたしまして」と敬礼して去っていく息子。

きっかけは、息子の気持ちを釣った闇取引であったが、
届いたものよりも、受け取る時のどきどき・ワクワクが息子の心に響いたようだ。
いい買い物であったと思う。

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第387話 宣誓

2011年10月16日 08時21分28秒 | 子育て・「おママごと」
子供の頃、あまり話さない子のお母さんが、非常によくしゃべっているのを見て
びっくりしたことがある。
子供の言葉をお母さんが奪ってしまったみたいで・・・不思議だった。
料理が苦手なお母さんの子が得意だったり、また、その子供が料理が苦手だったり。
蛙の子は蛙パターンもあれば、
反面教師型?というのか、お互いの不足補い型?というのか、
交互に繰り返されるパターンもあるような。

運動会、息子(年少児)のかけっこの順番が来た!
息子が私の方に走ってくる!!
力の限り「K、頑張って!」と叫んだ私に向かって、
息子が「もう、ママ、頑張って、いわんといて!」と怒った後、泣いてしまった・・・
私の応援が息子を泣かせてしまうとは・・・私、張り切りすぎ?
入場行進でも、お遊戯でも、笑顔なしの不服顔。 冷めている息子。
私、熱すぎ?
私が息子の興奮を奪ってしまっているのかしら・・・
確かにサファリパークでも興奮するのは息子より私。
大興奮の私が息子に「もうわかったって」といさめられること、しばしば。
頑張っているのに、頑張ってと言われるのが嫌いな息子。
息子の気質にあった応援ができていなかったことに反省。

来年度は星飛雄馬のお姉さんのような応援(木陰からひっそり)をしようと心に誓う。
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