第1320話 笛を吹く少年

2016年09月02日 06時00分05秒 | 子育て・「おママごと」

夏休み最終日、

我が家の恒例行事は、(誠に遺憾ながら)宿題の追い込み作業なのだが、

苦手意識が遅延を招く宿題に 音楽領域 がある。

1~2年生はピアニカだったが、3年生ではリコーダー。

みんな毎日少しずつ練習して吹けるようになっているところを

一夜漬けでしようというのだから

歯磨きカレンダーのように たやすく色を塗ることができない練習カレンダー。

 

息子が夏休み最終日、ようやく「笛を吹く少年」に。

横笛ならぬ縦笛を吹き始め、ピープーはずれまくる音。

早く自分の好きなことをしたい息子は「あ~ もう(面倒臭い)」

と カリカリ苛立つ少年。

昨年の8月31日、我が家にピアニカのたどたどしい音が響き渡っていたが、

ピアニカは低音展開であったため テレビの音とも馴染めたが、

久しぶりにきく縦笛の音色は想像以上に大きく、

テレビでもごまかしきれまない高音展開。 これは困る。

どうか早く吹けるようになりますように

母子それぞれの思いで祈る始業式前夜。

 

笛を吹いた少年のその後・・・

ついに迎えた始業式。

8月31日だけしか色を塗れなった「リコーダー練習がんばり表」

半分に折って先生に提出に行くと、(白紙に見えた先生が)

「できていないから持って帰ってやり直し」と言われたらしい。

 

明るく積極的なお子様なら

(半分に折った用紙をひっくり返す、または、開いて見せるなどして)

「先生、これ、ほら。8月31日に色塗ってるやん。

1日しかせ~へんかったけど、勇気を出して提出しにきてん(笑)」

などと言い返せるであろうが、息子は言い返さず、黙って持ち帰る派(笑)

すると、今度は私が、「ママは嘘はつきたくないから、

1日しかしてないし、色を塗るのは1日だけ。ちゃんと報告しやなあかんのんちゃう?」

どうする少年、始業2日目、夏の間キリギリスだった少年の受難はまだまだ続く。


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