跳びたいなあ・・・

リフレッシュ第二弾ということで、馬を聞くと「誰がいいですか？」
「誰でもいい？」
「ラシェーバがいいです。」
とＳちゃんが言うのでラシェーバになりました。
何でラシェーバがいいと言ったんだろうと馬装しながら考えていたら、「そのまま乗ってください。」と・・・

なる・・・
ラシェーバなら下乗りしたり回したりしなくていいからか・・・

いつも配馬にわがまま聞いてもらってるので、まあ今日はよしとしよう。
リフレッシュだし（笑）。

いつものようにフラットワークを一通り一人でやり終え、Ｓちゃんのところへ行って「何します？」と聞くと・・・
「この馬は馬場的なことも細かいことも何もできないしわかってませんから・・・人間も馬もただ気持ちよく走って楽しければいいって感じで・・・」
「外乗の馬みたいじゃん・・・」
「そうですね。なんで、好きに運動してください。」
「ええええ～～～～～！！つまんないよ～～～！」

ラシェーバの配馬の時点ですっかりやる気のないＳちゃん。
ラシェーバの駈足は快適だから気持ちいいけど、ただ馬場を走り回ってるだけじゃつまんないよ～。

「障害できないからどうしようもないですよね～」とＳちゃん。
そうなんです。
まだよそのクラブに間借り中のわがクラブ・・・
間借りさせて頂いているこのクラブは馬場のクラブで、障害の機材がありません（涙）。
なので跳べないんです。
「横木もないの？」と聞くと、
「う～～ん、あそこに古いのがあるかも・・・（と馬場の奥を見る）
でもそういうのは移転してからでいいすか？」
馬場のクラブにお世話になっているので気を使うところなのでしょう。
「いいよ～。」
「じゃあ、好きに走っててください。」
だから～～～、ほったらかしかよ～～～。

幸い他にお客さんもスタッフの馬も出ていなかったので、一人で広い馬場を独り占めで縦横無尽にいっぱい走り倒しました。
こんだけ目いっぱい走っててなんなんだけど・・・やっぱ物足りない・・・
戦ってでもジャンに乗りたい。

と、思えるようになったのでリフレッシュ完了ですな（笑）。
来週からはまた戦おう。（戦わずに乗りたいけど・・・）

戻ってくるとＳちゃんが、「洗ってもいいし拭いてもいいですよ。」というのでもちろん、「洗います！」
「洗うんですか！すごいですね！」
「え？？？危ない？？？」
「・・・・気をつけてください。」

そうです。
ラシェーバはお手入れ嫌いの馬。
身体に触られるのが嫌いなので容赦ない回し蹴りが飛んで来ます。
しかも彼女はものすごく体高が高くその分足が長い。
なので他の馬と同じつもりでここまでは届くまいと思って離れていても、リーチが長いのでゆうに回し蹴りがヒットするのです。
遠慮しないのでかなりのパワーで蹴ってきます。
私を含め、たくさんの人が蹴られてます（涙）。
こないだも乗ってないけど馬房掃除の時に出したのでお手入れもしてあげようと濡れタオルで拭いてあげると、ぶんぶん回し蹴りが跳んできて、ぶったたいて怒りましたがかなり危険でした。
はっきり言って、乗ったんなら当然お手入れするけれど乗ってもいない時に命がけで（大げさ）お手入れしたい馬ではありません。
スタッフもそう思うからなのか・・・他の馬たちは皆きれいなのにラシェーバだけどろいし冬毛の根元がガムみたいにべたべたになって張り付いて抜けずにいるし足も汚れてるし・・・めっちゃ汚いしみすぼらしいことおびただしいです・・・
きれいにしてあげたいけど危なくて手をかけられない・・・そんな馬です。

カラフルも同じタイプの馬ですが、拭かれるのは嫌いだけど洗われるのは好き。
人間だって美容院で髪を洗ってもらうと気持ちいいもんね。
なのでラシェーバも拭くより洗ったほうが安全でしょう。

背が高いのでビールケースに乗ってきれいに洗ってあげました。
ガムのようにべたべたになってこびりついている毛もお湯でぬらしてふやかしながらそろそろ剥がしてきれいになりました
だいぶましになったよ、ラシェーバ。
お手入れの時におりこうだったらきっともっと美しい状態を維持できるだろうに・・・おばかな奴・・・

乾いてからブラシをかけてやったらまた回し蹴りが跳んできました。
くそ～～～！