余命1ヶ月の花嫁を見た。
乳ガンで24歳で亡くなった千恵さんの闘病記。
つらくても「大丈夫」と踏ん張る姿。
病院で毎日何してるの?と聞かれ
「生きてる」
と、答えたまっすぐな眼差し。
私はただ泣きながら画面を見つめていた。
どんな感想も軽々しいものに思えて。
そして、振り返ってみた。
見間違いでなければ、
彼女は1月に検査して、5月に亡くなっている。
その事実に驚愕した。
若いガン患者を見ると
肺ガンで29歳で亡くなった友人に重ねてしまう。
「バイバイ!またね!」と手を振って私が仙台に戻ってから
8ヵ月後に亡くなった。
またね!と言った時はまだガンなんて本人も知らなくて
元気だった。
若いと進行がそれだけ早いのだそうだ。
「明日が来ることが、生きていることが、奇跡」
千恵さんが言っていた言葉。
私は友人の死以来、
軽々しく言ってはいけないことだけど
いつ死んでもいいように生きようと思っている。
泣き続けて泣き続けて何も手につかなくて
…そして、立ち上がった時
友人の分まで頑張って生きようと決意したから。
毎日がどれだけ大切か、
そう思って生きていると何気ない瞬間がより輝くと思う。