さあ!ドアを開けよう♪ 女性軍師は今日もゆく。

企業研修講師&大学非常勤講師の日々徒然。
~ 貌言視聴思(ぼうげんしちょうし)~

悩みの「フタ」のお話

2017年12月14日 21時47分34秒 | アンガーマネジメント
悩みって、フタがあるんです。

ちょっとした悩みなら、ひとえ=一重だったりも
するのですが、
他人に簡単には見せられない、話せない悩みがあると
別の話題や、別の悩みでフタをしてしまうことがあります。
頑固な二重構造、多重構造で持っている人もいます。

そうやって、自分を守っているので、
フタも必要なんですけど、
ときには、ゲリラ豪雨の時のマンホールの蓋のように
ぶっ飛びそうになることもあるんですよね。

心理学では、一般的に、
意識と無意識の世界に分けて考えることが多いです。
顕在と潜在と言ったりもします。
意識上の悩みは、顕在なので、自分でも悩みだと言うことが多いのですが、
無意識の世界に追いやっている潜在的な悩みは、自分では言わない、
気づいてさえいないことも多いわけです。
本当の悩みである無意識の世界の悩みを、
意識上の悩みを隠れみのにするという構造です。


アンガーマネジメントでも、怒りは第二次感情といいます。
本当に伝えたい、伝えられればわかってもらえるかもしれない
怒りの奥、怒りになる前にある感情を、第一次感情といいます。

本当にわかってほしい思い、欲求や気持ち、感情を言えていたら
ラクになれるかもしれないけど、
言えないことも多いわけです、生きていれば、生活していれば、ね。


すると、人は本当の悩みにはフタをして、
イライラするか、
本当の問題に自分でも気づかずに、
目の前の問題に没頭したり、手当たり次第に頑張る人も。

こんなにガンバっているのに!と
怒りがフツフツ湧いたり、
誰かのせいにしたり、何かのせいにしたくなったら
自分でも気づいてないかもしれないけど、本当は
かなり追い詰められているかも。


こういう時は、誰かに話そう!

否定せずに、とりあえず、全部聴いてくれる人に。

身近な家族や信頼できる友達が聴いてくれるといいと思うけど、
カウンセラーもおすすめです。
カウンセリングって、日本ではまだまだ利用する人が少ないけど
何でも話せるし、守秘義務もあるし、人間関係にも支障出ないし
おすすめですよ。
カウンセラーも、自分に合うカウンセラーを選ぶといいですね。

ビジネスマンにも、カウンセリングをおすすめすることが多いです。
ちゃんとしたプロのカウンセラーなら、
お金はかかるけど、誰に話すよりも安全ですから。

フタとして設定していた悩み(怒りであることも少なくない)を、
ガンガン話すうちに、ふと気づくことが多いんです。
本当の悩みや望みは、これじゃなかったかもって。

だから、まず、ガンガン話せる相手をみつけましょう。

フタの下にある悩みは、話しても、話さなくてもいいんです。
どっちでも、何か踏み出す勇気がでた、と言う人が多いです。

フタとわかっていても、いえ、わかっていて真剣に話を聴くのが
プロのカウンセラーです(^^)。
途中から話が変わる、など、本当によくあることです。
逆に言うと、そこまで話を聴くのが、プロといえます。

フタの悩みが解決すると、スッキリできる人もいます。
なので、表面的なことをまず解決するのもあり。
フタかどうかも、話してみないとわからないしね。

とにかく話そう〜!

悩みがあるときに、SNSへの書き込みや、メールを書いて
誰かに送るのは、後悔に繋がることが多いです。
書くなら、非公開にして、ひとまず寝かせましょう。
誰かに見せるかどうかは、冷静なときに判断を。




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