私のメルボルンライフ

メルボルンでの移住生活をのんびりと綴っています。

tear or cut?【分娩レポート】

2009-07-17 | オーストラリアで妊娠・出産
皆さんお変わりありませんか?
私はかなり回復し、そろそろペースをつかんで通常生活に復活しようかなぁっと思って
はおりますが、まぁもう少しのんびりしています。


※今回は特に具体的な表現がありますので、痛みに弱い方や出産イメージの恐怖感をあおってしまう場合もありますので、該当する方はスルーして下さい。


※この場合の【tear】はテアー。引き裂く、引きちぎる、(皮膚などを)裂いて傷つける、裂傷を負わせる。などの意味があります。


さて、【tear】か【cut】か?についても検診時に事前にドクターに質問していました。

私の初産は日本の産婦人科でしたが、分娩の際特に聞かれもせず、その時はそんな余裕もなく普通に赤ちゃんの頭が出てきた際に、会陰を「パチンッ」と切られました。

押し出す時の痛みの方が大きくて切られた感覚はなく、全てが出た後、縫っている時は痛かったです。

だいたい赤ちゃんの頭囲は35cm~37cm、半径にしてもかなりの大きさです。

日本では、赤ちゃんを出す時にあらかじめ切った方が傷口の治りが早く、傷跡が綺麗になると聞いていたのですが、ここではどうもその処置はなく自然に裂けるかまたは上手くいけば裂けずに出てくるかのどちらからしい。

そこいら辺のさじ加減をドクターに質問してみたものの、どうも上手く伝わらなかったようで、「大丈夫!助産師さんが上手く誘導してくれるから切ったりはしないわ」っと。

「いやぁ~切ってほしいんですけど…」っと言ってはみたものの、そういう前例がないのか不思議顔をされてしまいました。

まぁ、その時の運を天に任せるか!私もかなり脳天気。

実際はどうだったかというと、裂けました。少し。

陣痛の最後の段階に入るとだんだんとお尻の後ろに圧力を感じはじめます。
これが堪えきれなくなってくるといきんで押し出すわけですが、

お決まりのフレーズ「ヒィ・ヒィ・フー」は、こちらではなんというのかもよく確認しないまま実践に突入。

意識が朦朧としてる中で、空耳のように聞こえてきた助産師さんの声…

いきみといきみの間でまだまだ押し出すな、待った!の時には、
パフ・パフ・パフ・・・」そして、
ストレッチィー」さぁ一呼吸おいてもう一度押し出す時には
プッシュー

押し出す感覚はなんとなく身体が覚えていたので、途中からその声に従うのみ。頭の中をこの3つの言葉がクルクル回っていました。

一回のいきみで5回程プッシュをトライ、それを15回程繰り返し、とうとう…

頭が半分出てきたようです。最後は麻酔もきいてなくもう張り裂けんばかり。
もう痛いとか言ってられず、ここまできたら押し出すのみです。

その後、頭全体→肩→が出て、一旦待った!その後はスルスルと身体→足とが出てきました。最後に赤ちゃんへ栄養を母体から送っていた胎盤が出てきます。
この頭が半分出てきたところから5段階くらい渾身の力を込めて振り絞ります。

その後、母と赤ちゃんを繋ぐ臍帯を切りますが、ここでようやくニックの登場で、助産師さんに切る場所を指示され無事臍帯カットの儀式も終了です。

最後に裂けてしまった部分を縫う時にベットから足置き場が出てきてましたが、出産の時は特に補助なしだったこともあり、更には麻酔もきれてしまっていたこともあり、今回は自分で押し出した感を体験しました。

母体もかなり痛みを感じますが、それと同じく回旋しながら下りてくる赤ちゃんも頑張ってるんですね。

体重は4050gとかなり大きかったけど、出てくる時を見ていたニックの話によると頭を斜めにして出てきてくれた事と、助産師さんの誘導が上手かったので、大きな裂け目もなく、乗り切れたんだと思います。

【tear】と【cut】どちらがいいとは言えませんが、初産の時はその後1ヶ月程は座るのも苦労し、痛みもかなりあったけど、今回は2週間程痛み止めを飲みながらではありますが、回復は早かったです。

毎回長文ですが、ご一読ありがとうございました。

長きにわたり出産レポートを読んで頂いて本当にありがとうございました。
この後、母乳強化合宿【入院2日間】で最後になります。
 

Noah-生後3週間、身長3cm(55cm)体重200g(4200g)増えました
 たまに笑ったりもします。