ポルシェ911(992)カレラSに試乗しました!
現行の最新型の911です。991後期に試乗した時も997からの進化を結構感じましたが、992はどうでしょうか?今回の試乗車はPDK、450馬力のカレラSです。
●居住性★★★★
991でも質感が大幅にアップし、ようやく価格に見合う感じになりましたが、992はさらに質感が向上しています。メーター類も今風の液晶になりましたし、シフトレバーも小ぶりで電気自動車を思わせるデザインになりました。タイカンとの親和性を感じます。
乗り心地もいいですね。今回はサーキットでの試乗でしたが、相変わらずボディはずっしりガッチリしています。静粛性も高いです。
●動力性能★★★★
もはやターボかNAか分からないくらいスムースになりました。低速からトルクフルなのはもちろん、高回転までパワーとトルクを伴ってスムーズに吹け上がるのですが、なんというか、本当にスムーズなんです。無味乾燥という意味ではなく、スポーツカーとして速く走るために最適な出力特性はこれだ!と言わんばかりの文句がつけ難いデキです。
エンジンの振動はすっかりなくなり、サウンド自体も静かになりました。997の頃は、街中走行レベルでも結構猛々しいサウンドが後ろから聞こえてきて、やはりポルシェは生粋のスポーツカーだなぁと思いましたが、今やツアラーと言われても違和感のない快適さです。
●ハンドリング★★★★★
磐石そのものです。リアエンジンの特性はさらに陰を潜め、ひたすらドッシリと4輪が地面を掴みます。教科書通りにブレーキングして、脱出加速はリアのトラクションを活かしワンテンポ早目でアクセルオン・・といった911的な乗り方をしなくても、もはやどう走っても速いんではないかと思わせる完成度です。
●総合評価★★★★
ある程度予想通りでしたが、さらに完成度を高めてきましたね。スポーツカーのメートル原器としてツッコミどころのないレベルです。しっかり快適。でも退屈ではなくちゃんとスポーツカー。個人的には、走り味としては911じゃなくてもいいんじゃない?というテイストながら、ここまで完成度の高い車も911以外はないのでは?と思わせる車でした。
それでは動画をお楽しみください!