レクサス LX600に試乗しました!
大人気すぎて納期が数年と言われる新型LX600に試乗しました!先代のLX570は、正直いかにもランクルに取ってつけた高級感という感じでしたが、新型はどうでしょうか?早速、試乗インプレです!グレードは最上級で1800万円超えの4人乗り仕様”Executive”です。
●居住性★★★★
まず内装ですが、良くなりましたね!先代はいかにもランクルの内装を張り替えましたという感じでしたが、今回は最初からLXを意識して作ったようで、自然な仕上がりです。質感も各所にソフトパッドが奢られたり、大きなツインモニターや上質なレザーシート等、フラッグシップに恥じない仕上がりです。まあデザイン的にはアルファードっぽいというか、まだ場末のスナック感を感じる部分もありますが、中東や中国で売ることも考えればそうなるかな、という気もします。
空間も広大で、シートも電動仕掛けがすごいのですが、膝前スペースは、他の高級セダン等と比較すると、思ったほどでもないかな、という印象。もちろん助手席を前に出せば広大なスペースは現れますが、運転席後ろはそれなりです。
トランクスペースも思ったより床面が高く、高さ方向の収納性は限られてますね。とは言え容量は700Lを超えますのでかなり大きいです。
さて、1番興味深い乗り心地ですが、先代よりはマシになりました。先代はラダーフレーム特有の腰下でブルブル震える感じがすごかったのですが、本モデルは結構マシになりましたね。スムーズな路面では雲の上を滑るようですし、路面の凹凸の角は丸めて伝わります。ただ、以前ブルブル感が収まらないのは、もはや宿命なのかもしれませんね。試乗車は22インチだったので、その影響もあると思います。街中ではコンフォートが快適ですが、高速では揺れが気持ち悪いのでノーマルかスポーツがベターです。乗り心地だけなら、RXの方がいいですね。
静粛性は基本的には結構高いのですが、トンネルではサンルーフから音が通過してくるのと、ロードノイズも入ってきますね。
取り回しは、さすがにサイズを感じますね。スクエアなボディなので、サイズの割にはまだ四隅が把握しやすい方ですが、左の前方の端は把握しにくいです。
●動力性能★★★★★
先代のV8から3.5L V6ツインターボになりましたが、最高出力415ps、最大トルク650Nmのスペック通り、パワーもトルクも充分以上。2tをゆうに超えるボディを豪快に加速させます。サウンドもアグレッシブですね。先代のスポーティなV8は素晴らしいエンジンでしたが、スポーツカーならともかく、SUVに載せるなら今回のV6でも全然問題ないと思います。
●ハンドリング★★★
まず街中での手応えが軽くなったのはいいですね!これなら力のない方でも問題なく楽に操作できると思います。高速では手応えが増します。
コーナリングも巨体をあまり意識させないしっかりした設置感がありますね。ただ荒れた路面ではブルッと腰下が動く感じはありますが、ロールは結構少ないです。ブレーキもよく効きますね。
●総合評価★★★★
先代は、正直見栄で買うか、本当にハードな環境で使うためのどちらかしか思いつかないくらいのデキでしたが、本モデルは色々な部分で高級感がアップし、まあ高級車と言える仕上がりになってきましたね。1200万円なら、まあ見栄えや中身の高級感を考えると、アリかな、と思えます。ただ、1800万円出すなら、もっと快適な車はありますね。
いずれにしても、LXは、ランクルベースで世界のどんなハードな環境でも頼りになるというロマン混みで買う車ですね。もしくは本当にハードな環境で使うか。
では、動画をどうぞ!