2008/08/01 記
エルサルバドル・・・人との出会いと、その縁。
エルサルバドルでの実質僅か4日間における多くの出会いと邂逅は特記すべき事項であった。其処では、笑顔の挨拶が交わされ、目と目が合っての会話がなされてきた。
是まで短期・中期の海外旅行(仕事&観光)を何度か経験してきたが、今回程、人と人との出会いの大切さを実感できた事はなかった。 多くの方々から毅然として、それでいて常に前向きに生きようとの息吹を感じとる事ができた。
21世紀は、女性の時代と言われて久しいが、今回まさにその女性が中心となって活き活きとした多くの姿に出会い、更にその感を深くしたが、その事は別途紹介させていただくこととする。
ここエルサルバドルでの日本大使館における加来さん(特命全権大使)について、少し感じた事を述べてみたい。 21日の大使館における「ブリーフィング(概要説明)」及び24日夜の大使館公邸での「夕食会」における出会いと交流は、とても印象に残るものとなった。
エルサルバドルと日本との出会いと歴史経過、及び現在~未来に向かって取り組まんとしている各種事業について “要略広” を踏まえつつ淡々として判り易く決してポイントを離さない語り口の中に、強い信念の様なものさえ感じる内容であった。
中でも「夕食会」においては、玄関迄の出迎え、そして帰りのバスが出発する箇所迄、態々足を運んでいただき最後まで手を振って見送っていただいた事、只々恐縮するばかりである。 お会いした瞬間に、『●●さん、エルサルバドルは如何でしたか?』・・・との挨拶。 その後も殆どの方々に個別の名前で呼び掛けられていた。
食事中の団欒と交わされる会話においても、常に相手への配慮と決してポイントを外さず、次々に繰り出される列席のメンバーからの質問へも淀みなく即座に答えられ、且つ私のささやかなる提案にも『その話は、面白いので今後の検討議題の参考ともさせていただきます。』・・・との返事と伴に、即座にメモをされていた姿がとても印象的でした。その物腰の柔らかさと頭の回転の速さに感服する思いである。
過去にお会いした超一流の人物にも一貫したものが感じられたが、正にその言動と行動、その一挙手一頭足に、エルサルバドルにおける日本の全権を担って立つ、その責務の重さに耐え生き抜く一人の男を見る思いさえした。
エルサルバドルにおける15年ほど前までの内戦を経て、その後の民主主義への各種合意に基く民主政策と具体的な施策が、今大きく花開こうとしている様に思える。高原の一角に佇むホテルで、毎晩聞いたラジオから流れる心地良いカリブ系の音楽が思い出される。
【音の哀楽をもって、国の盛衰を知る】・・・とか。 時に哀愁がこもった中にも、どこまでも底抜けの明るさをベースにした音楽は、底抜けの朗らかさの民衆と共に、必ずやこの国を、そして中米・カリブ諸国を繁栄へと導いいてくれるに違いない。
この国の発展と若き人材群の育成の為、多くの日本人が関わっていた事実。 そして今なお関わり続け諸問題と格闘し続けている多くの人々がいる事を私達は決して忘れてはならないと思う。
青年海外協力隊、シニア協力隊、専門家メンバー、JICAや外務省職員、その他多くのボランティアの方々。 そのお一人お一人が、夫々の分野で、持ち場で必死になって働いてある姿。 その厳しい環境の中で、地元の方々との深い人間関係を構築し多くの信頼関係さえ築いてこられた皆さんは、それぞれに笑顔がとても美しく、更には大いに楽しみながら行動してある様に思えた。 その背景に謂わば “使命感” にも似た誇りさえ感じたのは、私一人であろうか?
一個の人間における “責務とは? 使命とは? 生き様とは?” ・・・ 色々考えさせられた数日間は、本当に楽しく且つ充実した日々でした。 チョット、深刻ぶっちまったけど・・・マァッ、今日のところは、このくらいで勘弁しとこう~っと!
8月1日(金) 早朝3時起床、本日の会議資料等準備終了後、思いつくまま列記。 朝5時、小鳥のさえずりが聞こえてくる。 コーヒーでも飲もう~と。
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