0087「YMS-09/プロトタイプドム」
H:18.6m/W:60.8t
役職は試作品ゆえ「平社員」でした。
第89回「プロトタイプ・ドム」
「プロトタイプ・ドム」は、地球侵攻に際して最大の難題であるMSの移動能力の向上を主眼に
開発された機体で、「グフ試作実験機」設計の経験を持つツィマッド社が製造を行っています。
公国軍では、幾度かの失敗を重ねた結果、「ドダイYS」をMSと組み合わせることで解決を図
りましたが、これは一時的な解決に過ぎず、新型MSの開発が望まれていました。
当初の計画では、純粋なホバークラフト方式を採用していましたが、「グフ試作実験機」で培っ
た脚部推進器に関する技術と理論を発展させ、ホバーとロケットの併用による移動方法を完成さ
せています。基礎技術に関する問題点を克服した同社の開発班は、驚異的な速度で設計を終了し、
実機の製作に移っています。開発は総てが新設計によるもので、武装は重火器の使用が可能とな
り、専用兵器として360mmロケット砲と、「グフ試作実験機」にも採用されたヒートサーベル
が与えられています。試作はジオン本国で行われ、開戦から6ヶ月を経て完成した2機の実験機
は、直ちに地球のキャリフォルニアベースへ移送され、各種試験を受けています。当時の最新鋭
機として大きく期待されていた本機の試験には、宣伝用フィルムのために数多くの将軍たちが招
かれ、試射実験などが行われました。この際、式典用のマーキングが施された1号機には、フレ
デリック=クランベリー大佐が搭乗し、同ベース北側の第5試験場で行われています。そして、
数週間後には本機の採用が決定し、正式にMS-09として生産が進められています。
また、2機の試作機はキャリフォルニアベースに引き渡されたままでしたが、2号機はしばらく
して熱帯戦用の研究母体として「ドム・トロピカルテストタイプ」へと改造されています。
以上で第87回の講義を終了いたします。
次回の第88回では「R・ジャジャ」についてお話しいたします。
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役職は試作品ゆえ「平社員」でした。
第89回「プロトタイプ・ドム」
「プロトタイプ・ドム」は、地球侵攻に際して最大の難題であるMSの移動能力の向上を主眼に
開発された機体で、「グフ試作実験機」設計の経験を持つツィマッド社が製造を行っています。
公国軍では、幾度かの失敗を重ねた結果、「ドダイYS」をMSと組み合わせることで解決を図
りましたが、これは一時的な解決に過ぎず、新型MSの開発が望まれていました。
当初の計画では、純粋なホバークラフト方式を採用していましたが、「グフ試作実験機」で培っ
た脚部推進器に関する技術と理論を発展させ、ホバーとロケットの併用による移動方法を完成さ
せています。基礎技術に関する問題点を克服した同社の開発班は、驚異的な速度で設計を終了し、
実機の製作に移っています。開発は総てが新設計によるもので、武装は重火器の使用が可能とな
り、専用兵器として360mmロケット砲と、「グフ試作実験機」にも採用されたヒートサーベル
が与えられています。試作はジオン本国で行われ、開戦から6ヶ月を経て完成した2機の実験機
は、直ちに地球のキャリフォルニアベースへ移送され、各種試験を受けています。当時の最新鋭
機として大きく期待されていた本機の試験には、宣伝用フィルムのために数多くの将軍たちが招
かれ、試射実験などが行われました。この際、式典用のマーキングが施された1号機には、フレ
デリック=クランベリー大佐が搭乗し、同ベース北側の第5試験場で行われています。そして、
数週間後には本機の採用が決定し、正式にMS-09として生産が進められています。
また、2機の試作機はキャリフォルニアベースに引き渡されたままでしたが、2号機はしばらく
して熱帯戦用の研究母体として「ドム・トロピカルテストタイプ」へと改造されています。
以上で第87回の講義を終了いたします。
次回の第88回では「R・ジャジャ」についてお話しいたします。