□聖闘士星矢 海皇再起 RERISE OF POSEIDON
第5話 戦友(とも)よ 恩讐を超えて
第5話 戦友(とも)よ 恩讐を超えて
カノンの眼前に現れたサガは、カノンを涙を流しながら抱擁し、
カノンが女神のため、地上の平和のために戦ったことを称えます。
が、突如、今度こそ共に力を合わせ、地上をこの手に収めるのだと。
改心を装っても、本性は変わらず、悪の欲望を押し殺しているだけだと。
その言葉に、カノンは、サガに拳撃を放ち、吹き飛ばします。
カノンは、その顔、その声で、オレの名を口にするなと拒絶します。
サガは、リュムナデスのカーサが変じた姿でした。
リュムナデスが何故判った?と訊ねると、サガは、誇り高い男。
万に一つ再び悪に身を落とそうとも、オレの悪事の二番煎じを
持ち掛けるなどと言うケチなマネは、絶対にしないと断言します。
代わって、サガがリュムナデスの真意を訊ねると、試したと。
そして、クラーケンのアイザックも現れ、サガをまだ信じていないと。
サガは、申し開きをする気はないとし、神を欺き、お前たちを、
無用の戦場へと駆り立てた罪、許されようとは思わんと。
アイザックは、良く言ったと言い、左ストレートをサガに放ちます。
アイザックは、続けて、貴様ひとりのくだらん野望のため、
一体幾つの誇りが汚されたと思ってるのだと、滅多打ちにします。
カーサも、よくも無駄死にさせてくれたなと、サガを足蹴にします。
サガは、それでも申し開きはないと答えます。
アイザックは、本当に悔い改め、正義に目覚めたかも知れないし、
腹に一物を抱え、またオレたちを嘲笑っているのかも知れないがと。
アイザックは、どちらにせよ、俺たちには、時間がないとし、
この場ですべてを終わらせてもらうと、ダイヤモンドダストを放ちます。
サガは、アイザックの拳撃を受け、薄皮一枚しか凍らないと。
アイザックは、無様に逃げるようなら仕留めていたと言います。
リュムナデスは、これで良いのかと、アイザックに訊ねると、
これですべて終わりだとし、もしも、未だ邪悪に染まっていたなら、
オレがここで手に掛けずとも、近々相応しい罰が降るだろうと言います。
ややあって。三名は、別行動を取り、山頂を目指すことになります。
アイザックは、自らの行動をカミュと氷河に負け犬の意地と笑ってくれと。
が、これで僅かに残る禍根も断ち、死地へと赴くことに躊躇いはないと。
カノンは、アイザックに汚れ役をさせてしまったと、彼に心で詫びます。
で、アイザックの男気に掛け、地上の平和を守るために戦うと誓います。
リュムナデスは、ラクができると、カノンの方に付いて行きます。
そのふたりの前に、動物の牙か爪のようなものが飛来し、突き刺さります。
それらは、竜牙兵(スパルトイ)へと変幻し、ふたりを取り囲みます。
何処からともなく声が響き、ポセイドンの戦士たちを歓迎します。
カノンは、虚仮威しだとし、ギャラクシアンエクスプロージョンを。
竜牙兵は、殲滅されましたが、竜牙(ドラコデンテ)のカドモスが登場。