□機動戦士ガンダム バンディエラ
第26話
第26話
テム博士の元に出向いたシモンは、アパートの外で火を焚く人物を目撃。
建物の管理人と名乗る男は、テム博士の設計図などを焼却していました。
シモンは、慌てて設計図を取り出すと、その男を詰問します。
男曰く、統制局からの命令で、博士の荷物を時々処分してるんだとか。
シモンは、テム博士から許可は出ているのかと訊ねると、
男は、許可なんかいるかよ。どーせ何も判っちゃいなんだからと。
シモンは、驚きの表情を隠せずにいます。
シモンは、燻るガンダムの設計図を手に、テム博士の部屋を訪ねます。
テム博士は、使いの人間が資料を持っていったと話します。
これを聞き、シモンの目には、涙が……。
シモンは、テム博士にちょっと外に出ませんかと話し掛けます。
シモンは、先日訪れたパブ「ムーンクラブ」に誘います。
テム博士は、労いはいらないと話しますが、
シモンの、博士が開発したMSの御陰で、軍は連日連勝だという話には、
そうか、ガンダムは活躍しているかと嬉しそうに笑みを浮かべます。
パブの店長は、あの人、連邦軍の開発者だろ?ここらじゃ有名なんだよ。
ここにいると、なんやかんやとうるさい人もいるからさと話します。
シモンは、店長の言っている意味が判らないようすでした。
そこへ、シモンの存在を知ったサッカーファンたちが入って来ます。
しこたま酔っ払っているようで、馴れ馴れしくシモンに話し掛けます。
彼等は、シモンを今年の綜合MVPを獲った選手だと褒めまくりますが、
ユーリーが不在だったから獲れた賞だという心無い言葉が思い出され、
シモン自身は、素直に喜べない状態にありました。
それを聞いていたテム博士は、騒がしいとして店を出ようとします。
博士に気付き、酔っ払いたちは、こんな所に何で戦争屋がいるんだ。
アンタの所為で、サイド7は、壊滅したって噂だ。
この街をサイド7の二の舞にするのかと悪態を付きます。
これを聞き、シモンは、酔っ払いに殴り掛かり、
どの立場からモノを言ってやがる…
この人の働く背中を見たことがねぇだろうがっ!!と。
パブの店長が仲裁に入り、シモンとテム博士は、店を後にします。
帰り道、テム博士は、…人を殴るのは良くないぞと話し掛けます。
そして、シモンに、君はどうしてこんな所にいる?
君は、私と同じ匂いがする。君にしか果たせない使命が……
この外にあるのだろう?早く戦場に戻れ。君の戦場に、と語ります。
そして、シモンのポケットから落ちた焦げたガンダムの設計図を渡し、
それは、君にやろう。どうせなら、君が上手く使ってくれと。
最後に、もう来るなよと口にします。
これを聞き、シモンは、いえ、いつか…戦争を終えたらまた来ますと。
シモンは、敬礼をし、テム博士を見送ります。
テム博士は、…人を殴るのは良くないぞ…と再び独り言ち、
私は…息子を、殴ったこともない…
だが、息子はずっと、私の背中を見ていただろう…
御陰で立派に育った。私は間違ってはいない。うん、うん…と。
シモンは、手にしたガンダムの設計図を見詰めます……。
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