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ヴェルシリア司教 カラヴァリオ神父6 マカオにて

2018-08-03 05:28:50 | ヴェルシリア司教 カラヴァリオ神父
『愛と潔白の殉教者 ヴェルシリア司教 カラヴァリオ神父』企画:デルコル神父 文:江藤きみえ 6

 1906年2月13日、宣教師団は香港につき、7時間後にマカオに着きました。サレジオ会員を中国に呼んだのは、マカオの司教でした。ポルトガル領であるここに司教は一つの寄宿学校をもっていました。この学校をサレジオ会の手に任せたいと望んでいたのです。司教区は、中国本土にまで大きく広がっていますが、司教はますこのマカオで中国語を学ぶチャンスを与えたのです。

 一行は、マカオに着くと、何より先にコロアネという小さな島を訪れました。ここに聖フランシスコ・ザヒエルの聖堂があり、聖人の腕とともに、日本とベトナムの殉教者の遺物が大事に保存されています。[本シリーズー「コロアネ教会のたから」の本にくわしく書いています]。その遺物のまえで祈る宣教師の額には、ご保護を願い、その模範に従おうとする決意がみなぎっていました。

 かれらの活動は、燃えたつ勢いではじめられました。でもまだ着いたばかりで、ことばが通じません。さっそく、ひとりの中国人神学生が助けに来ました。かれは、先生と通訳をかね、おかけで、3か月もたつと、なんとか話せるようになりました。それにしても、最初の宣教師であるかれらには、それ以上勉強のチャンスがなかったため、ずい分苦労しました。

 さて、赴任した学校の生徒数は、34名です。まもなくこれはふえていくでしょう。そのうち、公教要理を教える努力がみのって、14才の子どもか受洗を願い出ました。宣教師にとって大きな喜び、何という慰めでしょう!


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