Rスズキの毎日が大食い

おいしいものと食べることが好き。マンガもね。

ビッグコミックオリジナル18号感想

2005年09月03日 | マンガ
毎日ここはマンガばっかりとお思いでしょうが、オリジナルは主にだんなが買ってきます。一家揃ってマンガ読んでますのでジャンルも幅広いわけ。

新連載「あんどーなつ」
あんどーなつの名前も古いが絵も古い。つぶれそうな和菓子屋にだまされて入った主人公の奮闘物語となるのか。この先洋菓子の知識とアイデアを取り入れた創作和菓子の誕生となってめでたしめでたし・・・ではありきたりなので、なにか新味を希望。

「プルートウ」テンマロボットは一般生活用ボディでした。作業中は効率優先のボディ、オヤスミの日は普通の人間っぽいボディにのりかえるなんて、なんてステキなアイデア!好きなデザインのボディにしてもらえるとかだったらいいな!さて、いよいよその姿を現したプルートウですが、思いのほか悪魔っぽいデザインですね。原作のプルートウはかっこいい悪役で人気だったのに、これはいかなるのもになるのやら。
手塚先生の「ささやかな自負」なる文章を紹介。ささやかどころか猛烈な自負であります。虫プロ倒産した頃の漫画は面白くなかったから受けなかったんだと思うのでありますが、この文についてはとにかく自分が一番というのに辟易させられました。もし今生きてたらあのマンガやこのマンガに嫉妬しまくって、それに対抗したマンガを描いてくれてるんだろうと思うのであります。
さしずめこの「プルートウ」などには対抗心がめらめらと?
http://mandanatsusin.cocolog-nifty.com/blog/2005/08/post_6c2c.html

「怪より始めよ」平安朝ロマンスつきでしみじみとした一編。早く人間になれよ!

「沈夫人の料理人」楊貴妃も好んだという茘枝を酒にした茘枝酒がポイント。奥様が茘枝酒を作らせるようしむけるのがやや強引な感じでした。今は冷凍ライチがあるのでいつでも食べられますからね。

「イリヤッド」おいしいモロッコ料理の数々。「タジン」がでてきましたよ。あのとんがり帽子みたいな鍋が珍しい。うまいらしいので、ぜひ作ってみたいです。カブ・エル・カザル」なるデザートはどんなものか?絵でみるとただのケーキみたいなんですけど。
http://homepage2.nifty.com/cheekynuts/2001/tajin.htm

「最強伝説黒沢」ひとつ片付いて「大5枚」を得た黒沢。人生そんなに甘くないというかなんというか、大5枚は生ビール大ジョッキのサービス券。禍福は糾える縄の如し。何もサービス券破り捨てなくてもよかったのに。みんなに一枚ずつ配ったら喜んでもらえるかもしれないし。そこで一人当たり700円回収して2800円ゲットーォォォ!って考えがまず普通じゃないでしょ。そして代金2万円を払うのに号泣されちゃたまりませんよね。なけなしの2万円、生活費の全てか。おごってもらわなくていいですよ、黒沢さん。ああ、毀誉褒貶。

「浮浪雲」非の打ち所のないと思われた有能な男は家庭内暴力男だった。よく仕立てたお話。作中に出てくるちゃぶ台、実際は大正時代に普及したものなので江戸時代にはないはずですが、各人がそれぞれ箱膳を囲んでいる食事風景では食卓マナーもうるさくいわれたりしないでしょうから、そもそもエピソードが成り立たないですわな。