Rスズキの毎日が大食い

おいしいものと食べることが好き。マンガもね。

少年ジャンプ43号&バルバラ異界4巻

2005年09月26日 | マンガ
少年ジャンプ43号、表紙はワンピース。

「アイシールド21」今回は特にアップの絵が多くて、表情にこめられたモノが伝わってきます。作画の力量が素晴らしいです。まもり姉ちゃん鈍すぎるよ、という突っ込みもいれつつ、セナの本人宣言を待っておりました。そして本当のアイシールド21と対決、いや~燃えるなあ。

「ハンター×ハンター」が休載で、「たいして良い思い出もできそうにない学生生活」がかわりに載ってます。「テスト」は4P連作なのにコマ割リも構図も同じなのでひねりが足りず、いまいちかなあ。プルプルが徐々にエスカレートするとか、裏の席の生徒が芸をするとか、なにか一工夫が欲しいところ。校長ネタは地味すぎて笑えませんでした。全体的にサービス精神が不足。

「太臓もて王サーガ」対照的にサービス精神にあふれた作品。ただしやけになっていると取られかねないほどのジョジョネタだしまくり大開放です。ジョジョを知らない人でも面白いですか、これ?
 
「ネウロ」笹塚刑事の過去にはやはりXが絡んでいたもよう。何でこの女性は助手をやってるんでしょうね?最大の悪は可愛い顔してひどいことをするやつなのでした。
さて、当初の容疑者は4人。しかし4人出す必要があったのか?といぶかしむ向きもありましょうが、ほかの容疑者の女性たちはおどろくほどブッちゃけていて、もうあいた口がふさがりません。おすわりしているヒステリアが気の毒になるくらいです。こんな話をよく作るなあと思いました。

「切法師」次号クライマックスということで、もう打ち切りですね。最後のハヌマン戦になってようやく面白くなってきましたが。いかんせん遅すぎる。作中では旅立ってからまだ一月というゆったりしたときの流れでは、読者の心をつかむにいたらなかったか。早いうちに編集が介入して3話目で仲間を作るとかしたらよかったのにねえ。ハヌマンの造形は大猿でないもっとかっこいいものにしたらどうでしょうか。もうおそいか。

「カイン」そんなに悪くはなかったと思うが最終回。すごい危機なのに緊迫感が感じられず盛り上がらないのはなぜ。やはり登場人物の人間関係をもっと描く必要があったのではありませんか。そして自爆とは、いやはや悲しいラストでありました。メガンテは最強です。


「バルバラ異界4巻」これで完結。しかし内容は密度が高くて目が回りそうです。エズラは死に、十条夫人はマリエンバートになりまた戻り、キリヤはタカになり、火星の未来は2度の失敗を経てバルバラを完成する。これらのモチーフを全てはめ込み綾なすタペストリーは複雑にして精緻な物語でした。エズラの村のエピソードを最後に出すことによって読者にこの物語の続きを予想像させ、余韻を残すつくりになっています。こういうところはすでに職人技ですな。