Rスズキの毎日が大食い

おいしいものと食べることが好き。マンガもね。

ジャンプ・ザ・レボリューション

2005年09月29日 | マンガ
今日本屋に並んでいたので購入。
その名も「ジャンプ・ザ・レボリューション」、執筆陣は和月伸宏・かずはじめ・藤崎竜・河下水希と、週刊でおなじみの面々が名を連ねています。(なぜか打ち切り作家が3名揃い踏み。吹き溜まりとは失礼な)厚みがすごいのなんのって、横にしてそのまま立つじゃありませんか。

和月先生の「エンバーミング」はフランケンシュタインというか死体愛好者。足を切った少女が出てくるあたり非常に趣味に走っていて、こりゃずいぶん好き勝手に描いたもんだなあと。グロとアメコミ(スポーンとか)あと何かのフェチとかいろいろ足してできました~。

「天球儀」藤崎竜の絵は好きだなあ。うっかり死んじゃった少年が生き返る話。相変わらずボケたおしてるけど、笑えます。そしてなにげに宇宙の重層構造。

「いちご100%番外編」ものごっついいかり肩のキモノ姿があれですが、外村美鈴ちゃん京都の恋編でした。京都の大学に行って早々早速同棲、親御さんの心中お察し申し上げます。

「ラックスティーラー」ラックススーパーリッチ!じゃなくて。以前赤マルの読みきりだった作品が登場。運を盗むと言うデスノートばりの破天荒なファンタジーです。運を盗む理由がちと苦しいかな。

「エンジェルエージェント」行動原理がエロとスケベなのでわかりやすいっちゃわかりやすい。わたしには向いてないが、それなりの雑誌にいけばウケルと思います。
 
「マジシャンズジャッジメント」絵柄がちょっと古臭いが、ストーリーの構成は良く考えられていた作品。新人にしてはわりかし読めると思う。この感じでもっと描いていって魅力的な表情も描けるようにして欲しい。前作からだいぶ空いてるようですが、あまりアシスタント生活を長くやってると芽がでないうちに腐ることもあるので注意しましょう。

「ワールドフォーユー」ジャンプ本誌でも読んだことのある作品。都市伝説を料理して程よく怖くしたててあります。ネタに既視感があるのが難点ですが、手馴れた感じでソツなくできてます。

「銀河少年ユニ」壮大な序章、その意気やよし。SFものはね~。今流行じゃないからね~。70年代はスペオペも良く売れたんだけどね~。銀河最強伝説を語るあたり、今どきの子どもにはめんどくさいかも。絵は個性があって好感。(私は好きなんだけど)

「キャディガール」キャディガールの常識ハズレの行動に笑うどころかゲンナリです。読んでは見たがその時間がもったいなかったと後悔したくらいです。どうしてこんなのばっかり載せるんだ!資源の無駄遣いじゃないのか!

「大正裏孔雀」独特の雰囲気のある絵で魅力のあるコマもいくつかあります。ただしやや平板なのが残念と言えば残念。主人公はいいキャラクター。

「砂のシグマ」デビュー作の前作とくらべて雰囲気がぐっと明るくなりました。絵はもっとうまかったような気がするけど、動きのある絵はこの程度だったかね?まだ発展の余地アリ。廃墟の町とはいえ、あまりに無味乾燥。町に暮らしている生活感を出すシーンをもっとだしておくと、町に水が戻ったときのラストが喜びが増します。噴水を模した都市という発想は結構いいと思うけどこれをもう少し活かして設計者のうんちくを語らせるとか(起源がアレキサンドリアで、噴水にはサイホン式と動力式があるのだよとかサ)、ラストで華麗な噴水のショーが見れるとか、一工夫欲しかったですねえ。
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