Rスズキの毎日が大食い

おいしいものと食べることが好き。マンガもね。

教祖誕生

2005年10月15日 | マンガ
朝日新聞10/12付けの記事「連載12年『陰陽師』完結」
もはや原作からは大きく離れて原形をとどめていないマンガ版陰陽師ですが、記事では完結後のお話が聞ける。

「どんな絵を描くべきか、物語をどう勧めたらいいのか。分からないまま時間に迫られ筆を執る。するとね、うさんくさく思われるかも知れないけど、”来る”んです。上に」。岡野さんは天を指さした。「これでいいの?と聞けば、それでいいと答える。何でこうなるの?と思いつつそのとおり描くと、後で見事にお話がつながる」
もはやマンガ家ではなくて巫女かイタコかはたまた霊媒師かチャネラーか。「エースをねらえ!」の山本鈴美香のように教祖様にでもなってしまわないかと心配してしまう。美内すずえとか、岡田史子とか。

「『エロイカより愛をこめて』の創りかた」において青池保子氏は
「これはと思えば飛びつく。それが金の糸でもワラ一本でも、手に入れたものに細工を施し、タペストリーや草鞋に編み上げてしまうのが漫画家である。
ぼうっと待っていても漫画のアイデアは向こうからはやってこない。
ましてや、天から降ってくることはありえないのだ。あると便利だけどね。」
と、アイデアの出し方について語っている。
私なんかはこちらのほうが分かりやすくて好きだ。エロイカは青池氏が死ぬまで続けてくれるであろうと信じている。