Rスズキの毎日が大食い

おいしいものと食べることが好き。マンガもね。

GO!GO!ジャンプ感想

2005年12月15日 | マンガ
毒を喰らわば皿までも、ジャンプの増刊「GO!GO!ジャンプ」も買ってきました。

オマケのポスターがなかなかよくて、「ギャグマンガ日和」の「奥の細道(だいたい)MAP」は脱力感漂う笑みがこぼれます。あと、ムヒョのポスターも本誌とあわせると大きな一枚となる仕組みで、こちら右側はリオ先生とエンチュー、ティキで冥界トリオとなっております。

「蟋蟀」そういやこおろぎさとみさんって名前の歌手がいましたよね。魔法使いだ呪符だと、これはいきなりファンタジーなおはなしでした。そこにオタク&監禁するというタイムリーなネタを融合させようとしてミスマッチな一編。

「ブラックキャット番外編」イヴの秘密のご日常・・・、増刊向けの小品としては
よいんじゃないでしょうか。ファンには楽しめる内容。

「ワイルドハーフ特別編」なつかしいワイルドハーフでございますよ。お父さんが泣かなくなった理由というのも容易に想像できてしまいましたが、それもまたよし。ひさしぶりに見られたサルサ人間タイプがなつかしくて良かったです。

「分離者レイト」主人公が地味なのは設定だから良いとして、憧れの女の子がえらい地味でがっかり、可愛いヒロインを描く練習してください。こんな物騒な世の中なのに夜一人歩きするなんてネ~、と、そこらへん違和感ありまくり。パパが虫型っていうのはちょっと良かったかな。

「ハットリ」寝ているときに見る「夢」と将来の希望の「夢」が全くいっしょに語られておりますが、本来の夢は夜睡眠中の夢のことであります。日本人はいつのまにか昼にも夢を見るようになったのですね。それはさておき、コドモの姿をした異世界のヒーローが現実世界の少年と出会うという、よくある設定ですが、現実の少年は事故で怪我をしていてスプリンターの夢をあきらめかけているというのが加わって、ストーリーに深みが出ています。読後感も良く、短編としてもまとまった一品。難点はごちゃごちゃした印象を与える絵なんですが、もっと白黒の強弱をつけると見やすくなると思われます。

「恋するサボテン」サボテンを漢字で書くと「仙人掌」と書くので、それをたよりに能力を考えたってところですか。絵柄はけっこう好き。プリンが好物というのも気に入った(笑)ただ、父ちゃんの形見のマスクを忘れているところが解せない。それと「大切な人を守りたいって気持ち」もこう連続して読むと鼻につきます。

「ペンギン大魔王」このシチュエーション、「ブルブルブルズ」でみたのと似てるなあ。発表の順番で損をしたかも。絵は達者だし、飛行機のデザインも良いので、次回作に期待。

「リボルバー大和」絵で思い出した、これって赤マルの「タイガー」の人。絵はあまりうまくなってない。顔に傷のあるキャラクターがまたでてきたけど、なぜこんな大きな怪我をしたのか最後まで説明なし、まあ傷のある方が不良っぽいか。不良が力づくでサッカーやるぞといきまいているのがむさくるしい。

「ライン」バイクレースだのコース取りだの全く知らないのですが、それでもそこそこ分かるようになっていて、楽しく読めました。男の子二人が反発しながらも組んで走るレース・・・何か別の方向でも楽しめますね。

「レマ宇宙探検隊」フツーに考えても脱出用のカプセルで大気圏を抜けられるかいなとか、訓練なしでコドモだけで操縦するのかとか、食料はどうするんだとか、月より小さい惑星では空気をとどめる重力がなかろうとか、結論としてこの話は宇宙に行かなくても良かったんじゃないかと。ロマンもいいけど最低限それっぽい理屈も欲しい。

「ドーラン」巻末コメントで作者が言ってるとおり、「なんちゃって時代劇」でした。