Rスズキの毎日が大食い

おいしいものと食べることが好き。マンガもね。

赤マルジャンプ2007SPRING号感想

2007年05月10日 | マンガ
表紙は銀魂ととらぶるのコラボです。

空知先生のタレ流し3万字インタビューが掲載されてます。それってどんなミュージシャン?長時間インタビューをカットなしで載せているらしく、このダラダラしたやつ読んでみると結構面白いです。大西担当の「メールとか、なかなかこっちに返信してこないやつに限ってミクシィとかを頻繁に更新してたりするからさ、ちょっと待てよみたいな。」とかさ。

「シーズンコール」絵柄もかわいいし上手。でも一つのコマにいくつも吹き出しがあるのが読みにくいですね。レビンとビズのコンビが「起こし屋」という季節の精を起こして回る役割と言うファンタジーな一品。レビンが何しろ大食いなので、ここは花丸をあげたいところです。燃費が最悪だけど熱い男なんだって。

「ソーセージ」絵がへたで、双子が似てないのが致命的。ヘアスタイルと眉毛だけで変化をつけてあとはそっくりにして欲しかったですね。まつげの長い眼もちょっとキモチワルイ。ガリ勉でケンカが弱いのかと思われた兄がじつは強くて本気出したら不良を一撃というストーリーにも閉口。そんなんだったら弟の立場がないような気がするってば。

「ガラアクタ」これはイチオシ。センスが良くてなかなか読ませます。発明をしていたら機械に魂が移動しちゃったみたいなカンジ?です。最後に機械の体が元に戻るのかと思ったらそうではなくてそのまんまでした。元の体が腐っちゃうよ、これでいいのか微波電磁くんは。おかあさんと「右腕が南極一号だ」と言う会話をしているのがすごい。

「エリヤ」久しぶりに見たら絵柄もギャグも古くさかったです。もう今のジャンプには合わなくなってるかもしれないです。エリヤのためだけに試合があり、彼一人が活躍する話なので完結してると言えばそうなのですが物足りなく感じます。

「じゅごんラプソディ」ストーリー構成があってなきが如し。トップレスの人魚が裸で頑張ってるのが印象に残るくらいでした。そもそも脚があったら人魚じゃないじゃないか。

「魔女になった少年」何か引っかかると思ったら、箒が竹箒みたいなのが良くないのでした。アジアの魔女ならそこは竹製でしょうが国籍不明なら木の棒にしてくださいませ。主人公の顔にあまり魅力がないのが難点。

「climb×max!!」ロッククライミングと言うスポーツが少年マンガでは目新しい。競技の面白さと落下の恐怖とかもかれているし、先生への恋心(エロ?)もあってエンターテイメント性も備えているのでした。

「アルバイターキンタロウ」都市伝説に「怪人カネクイムシ」というのがあって、そいつがあらわれると不幸になるという。カネクイムシの文字通りお金を食べる主人公が面白いキャラクターです。100億円食べないと解放されない呪いつきですが、手品のようにいろんな物を出すことが出来ます。倍額の支払いが必要と言うのがちと痛いですが、連載するとしたらいい題材だと思います。解決法としては戦後ドイツのように超インフレになったらよろしいんじゃないかと思います。

「ピンポンクラッシュ」少年漫画らしい熱い戦いを地味な卓球で一生懸命書いているのが好感が持てました。

「はな垂れアグリ」絵がね~ちょっと苦手な絵柄で読みにくかったです。最初のモンスターがおじいさんに取り付いたシーンもわかりにくく、要修行。くしゃみでモンスター退治は小さい子には受けるかもしれません。主人公がどうしてそうなったのかという背景が一切ないので私はちょっと入り込めませんでした。

あぐりというのは吉行あぐりさんとか、浅野内匠頭長矩の妻の名前もそうでしたが、女の子につけることが多い名前です。
『三浦しをんさんの本によると、「あぐり」というのは鎌倉時代から文献に登場する古い名前で「女の子はもうこれ以上いらない。この子で女の子は最後にしたい」という時に付けられた名前らしい。「止む」「終わる」という意味で「生みあがり」から変形して「あぐり」という名が出来たのだそうだ。つまり男の子につける留吉みたいなものなのだ。』(サンポのキロク「あぐり」より)

「マンデビル」怖い顔をした主人公が心優しいというのはもう飽きました。女の子かとみえていたアンが植物学者になっていた!どんでんがえしというには唐突なのでかえって腹が立つ・・・。

「黒子のバスケ」高校生にしては悟りきった黒子君、黒子に徹して主役のために目立たずサポート、それは立派だけれど、それでいいのか君の人生。主人公に自分の夢を仮託するのはマンガの読者の喜びであろうに、これはいかに。