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「弁護士のくず」弁護士に訴えられる

2008年02月16日 | マンガ
「ビッグコミックオリジナル」連載中の「弁護士のくず」(井浦秀夫作)が、盗用であると訴えられました。

弁護士のくず:弁護士が出版差し止めの仮処分申請 「28カ所類似」と
(まんたんウェブ)

「テレビドラマ化もされた井浦秀夫さんのマンガ「弁護士のくず」が、自分の書いた小説と酷似し、著作権を侵害しているとして、弁護士の内田雅敏さんが13日、作品が掲載されている20日発売予定「ビッグコミックオリジナル」(小学館)の出版差し止めを求める仮処分を東京地裁に申し立てたことが明らかになった。

 申し立てによると、同誌で07年12月から3話が掲載されている「弁護士のくず」の「蚕食弁護士」というエピソードが、内田さんが01年に出版した小説「乗っ取り弁護士」(ちくま文庫)と内容が類似していると主張。不動産管理会社のオーナーが、悪徳の顧問弁護士に資産を横領され、顧問解任を求めると逆に社長を解任し、その背後に愛人が絡んでいるという展開や、悪徳弁護士に対抗する弁護士が訴訟を起こしても財産をその間に食いつぶされてしまうと悩む点など3話で28カ所の類似点を指摘、第4話が掲載予定の同誌の販売差し止めを求めている。

 内田さんは「事件の流れや構図が似ているほか、『蚕食弁護士』というタイトルも著作の中に登場する私が作った言葉で看過出来ない」と主張。

 出版元の小学館は「申立書が届いたばかりなのでこれから対応を検討する」としている。

 「弁護士のくず」は、破天荒な言動から「人間のくず」とまで呼ばれている弁護士の九頭(くず)の活躍を描くコメディータッチの作品。06年に豊川悦司さん主演のドラマがTBS系で放送され、07年には「第52回小学館漫画賞」を受賞している。【渡辺圭】」


今回のストーリーはまだ連載中で2/20発売の本誌で第4話完結の予定、出版差し止めはちょっとなあ。最後まで読みたいというのが読者としての本音です。

内田弁護士の本は『懲戒除名』の書名で太田出版より01年に出版したものを、ちくま文庫から『乗っ取り弁護士』と改題のうえ05年に発売したものです。

このとき一緒に動いた宮崎学氏は「突破者それから」(1998年刊)で同じ事件を取り扱っています。「蚕食」という表現もこの本に使われており、この語句にしてからが一般的に使われるものであり、この点は問題にはならないと思います。不動産の社長が食い物にされて丸裸の王様、愛人の存在などもそのとおりで、当時は結構有名な事件で週刊誌などでも取り上げられたそうです。もともとが実際の事件を下敷きにしているので、展開が同じなのは当然のことであります。