Rスズキの毎日が大食い

おいしいものと食べることが好き。マンガもね。

「手塚の死に水を取る」はほんとうか

2006年07月25日 | マンガ
お気に入りのサイト「赤い馬」で、
B.J連載開始の謎」が更新されました。

たしかにあのころの手塚先生は落ち目だったけれど全く仕事がないわけではなかったという興味深い調査結果がでています。
わたしも「COM」と「SFマガジン」は買っていたけど「希望の友」「高一コース」「赤旗」まではカバーしてなかったし、ほかにもマンガを描いてたのですね。
しかし、サンデー・マガジン・創刊間もないジャンプと3大誌から離れてマイナーなのは否めませんし、この前の連載はどれも不評で終わってました。

チャンピオンの連載「やけっぱちのマリア」はマリアの体ががなんとダッチワイフです。どうしちゃったの先生。やけっぱちとマリアの学園生活はお色気満載で青少年の性教育の一環となったことでしょう。そういえば「ふしぎなメルモ」も性教育アニメでしたね。

アラバスター」はロックのお耽美が楽しめるという際物。

ミクロイドS」はあのドリフターズの裏番組として「デビルマン」の後に始まった虫プロ製作のアニメで、同時に雑誌連載も始めた作品。評判以前に無謀な挑戦といった感じですかね。私はアニメの「デビルマン」はしっかり見てましたが、「ミクロイドS」は子供向けと思い見てませんでした。半年でどちらも終了。

やっぱりあのころはあんまり人気がなかったんだな~と再認識しちゃったじゃないか・・・・。

少年ジャンプ34号感想

2006年07月24日 | マンガ
表紙は新連載「斬」です。
新人杉田尚先生の新連載ですが、昨年読みきり「斬」を掲載、その後読みきり「破天荒(漢気柱ネ)」を経て連載獲得というわけです。絵に進歩が見られず、現代日本で全ての男性と変わり者の女性が帯刀しているというむずかしい設定、セリフで全て説明しているので文字数が多い、線が細くてフリーハンドなのでいかにも弱弱しい、それを補うためか「ドン」「ズドッ」「ゴゴゴゴ」などの筆ペンで書いたと思しき擬音が多用されすぎまったく効果をあげていないなど、はっきり言って絵がヘタ。とてもプロのレベルとは思えず、クラブ活動なみといったところでした。
これで連載できるならと、自信をつけて漫画賞に応募する人が増えるのが期待できます。

「アイシールド21」雪光のインモーションで5ヤード前進、そして時計をとめる。ゆっくりではありますが進んでいます。阿含がヒル魔のことを『勝てなくても最後までガンバる、そんなタマじゃねえ』と考察していますが、何か気付いた模様です。勝てると見込んだから頑張ってるんでしょう、そりゃ~。一休がモン太の位置を想定して立っているのにそこを走り抜けていく。想定外!作戦が選手の能力を超えて戦術となるのでした。いやあ、熱いなあ。

「銀魂」犬なら乗っかってもいいんでしょうかね、ジャンプ的には。愛は大きさを越えるのか。でも妊娠したらメスのほうが小さすぎたりすると子供が大きくなりすぎてたいへんだと思いますが。ところで、ライオンのオスとトラのメスのハイブリッド・ライガーは両親にくらべてもとても大きく成長します。ライオンのメスには成長抑制因子があるのに、トラではメスにはそれがないため、巨大になるということでした。閑話休題。黒駒の勝男の親分がまた見られてうれしかったです。

「とらぶる」水泳の巻。以上。水の中に入って水着が脱げるとはなんとまあベタな。しかし股までゆるゆるを描くとは思いもよりませんでした。恥とか節操とかはもとよりないのでした。

「太臓もて王サーガ」ついに連載一周年で、キャラクター人気投票もやってもらえることになりました。ここのリストに出ていなくてもOKと、たいへん間口が広いので今から集計が心配です。お話のほうはお祭りでバカ騒ぎの後はみんなで花火見物となかなか楽しいものでした。矢射子の恋心にあいすも気付きましたね。本人が気付くのはいったいいつのことやら。宏海の「この変態唐辛子」とか、「世界史で金玉均習ったときも」というツッコミもさえてました。ところで、金正日の新夫人のお名前が「金玉(キムオク)」さんだそうですね。タイムリーだ・・・。

「オーバータイム」2回目は主人公と鷹見のやりとりに集中して筋がすっきりしていて、セリフもちょっと面白かったですよ。身体をのっとられた太朗くんはどうなるんでしょうね。もう元に戻れないってことはないやね(それはそれでいいかも)、時々入れ替わるのかな。

「ネウロ」ヤコちゃんの好物は「石板アイス」でした。ちょうど今日の「笑っていいとも」でコールドストーンクリーマリーのアイスベスト10をやってましたよ!タイムリーだわ。1位はマンゴーアイスだったかな。
HALはサッカーのテレビ中継を利用して電子ドラッグを拡散しております。サッカーなのに野球選手がバットでキック(?)、ホール・イン・ワン!ありえないスポーツに瞠目。ヤコちゃんはホットドッグにかぶりついていて、画面を見ていなくてほんとうによかった。

「みえるひと」打ち切りかと心配された一時期を乗り越えて連載50回。当初は不安定だった明神の顔も確立してきましたし、敵の登場人物にも性格付けがなされていてきちんと読ませます。敵のキャラがイイヤツだったりすると思い切りやっつけられないかもしれませんけど、そのへんどうでしょう。

「なぞの村雨くん」村雨くんが右手でバルトを押さえ込んでいたのに、右手でケータイを使ってるってことはもう手で押さえてないってことじゃない?眠らせてから連絡しても良かったんじゃないかな。(あ、観念して動くのをあきらめたのかも・・・。)
さて、花形満、じゃない楓君とツバキのほうは、銃で打ち合っているのにムダに口数の多いふたりだなあと。ネットに恥かしい映像をばら撒かれるより顔を見られた時点でスパイとして相当まずいと思いました。
そして鈴木とは別人と思わせていたQがやっぱり鈴木と同一人物でした。意外な正体が判明したのにこんなにガッカリしたのは初めてです。読者の意表をつくというのを取り違えてませんか。オッサンが若い男に化けるには顔の骨格だけでなく、体型とか皮膚感とか肉のつき方とか加齢臭だとかいろいろ変えなきゃいけないと思います。そもそも髪型同じでどうするんだって。

「勇者パーティ現る」赤塚賞準入選の作品掲載です。ギャグマンガとして成り立ってるしそこそこ面白く読めます。問題は題材がRPGだというところでしょうかね。ドラクエの発売日を待ちかねて行列し、強奪事件まで発生したあのころにくらべるとずいぶんゲームしてませんなあ。

鋼の錬金術師14巻感想

2006年07月23日 | マンガ
リンがえらいことになっちゃった14巻です。

グリードが身体をのっとるのかそれともリンの精神力が勝つのか、後者であることを念じております。


初版限定でラフ画集がおまけでついてきましたが、これにはリンがでてこない。リンよりおっさん描くほうがいいのね。


テレプシコーラ9巻感想

2006年07月22日 | マンガ
ダヴィンチに連載中のテレプシコーラ9巻が出ました。

六花ちゃんがクララを踊る大事な舞台です。さまざまな試練が待ち受けております。
緊張して眠れそうにない六花ちゃんには先生から救いの手が差し伸べられます。
しかしそんなものでは終わらない、おばあちゃんが倒れるのか?と振っておいて、
茜ちゃんはちょっと意地悪をして六花ちゃんのお守りを床に落とします。
ひとみちゃんはそのお守りを椅子で隠してしまいます。
そして予備のポアントを家に忘れてきたことに気がついて六花ちゃんが慌てると、
またまた先生の助け舟。
かとおもえば茜ちゃんがお守りがなくなったのに気付かせるうえに駿が励まして過緊張になるという逆効果、畳み掛けるようなプレッシャーの数々。
しかしすぐ過緊張をうまくほぐす方法が示されます。実用的で、覚えておくと何かにつかえそうですよ。

ホントにこういうお話を語らせたらうまいですネエ。

そんなこんなで舞台裏ではいろいろ世話をかける六花ちゃんですが、素晴らしいクララを演じきってくれました。読んでるほうも幸せになるくらいの良い舞台でした。

でもいいことばかりは続かない、ダイエットするひとみちゃんはカーペンターズの妹みたいに拒食症になりはしないか、千花ちゃんの手術は失敗だったのか、このまま踊れなくなってしまうのか、六花ちゃんの留学の話はもうおしまいか、いや、ほんとに外国にいったらいったでだめになりそうだし、それより手術費用の五千万円の借金は大丈夫なのかと、まことに心配の種は尽きないのでした。

荻野久作~オギノ式~

2006年07月21日 | Weblog
昨日の「そのとき歴史は動いた・荻野久作の受胎期発見」はなかなかよかったです。

ほんの80年前まで人間はいつ妊娠するのかわからなかったのでした。

そこで荻野先生は子宮筋腫などの手術の際に黄体を確認したりしてと排卵日を確定することに勤めました。排卵日がわかった女性たちにはまた月経の開始日とその終わりを聞き取り調査をしたのですね。当時の女性にとってたいへん答えにくいものであったのにもかかわらず、聞きだすことが出来ました。これはいつもやさしく親切な荻野先生のためならと、患者さんたちが協力してくれた賜物です。

すると、当時の欧米の学説では月経後12~16日後に排卵があるというのが定説だったにもかかわらず、荻野先生の調査の結果はそうはなっていませんでした。

あるとき、月経と月経の間におなかが痛くなるという患者さんが来院し、先生がこれは排卵痛ではないかと推察します。患者さんは
「次の月経の二週間前になるとおなかが痛くなります」
といいました。
「前」ということに思いいたり、荻野先生は今までのデータを見直します、すると、全ての排卵日のデータは次の月経の12~16日前の5日間におさまるではありませんか。

次に先生は3人目の子供を欲しがっていた妻に対して実験を行います。まず排卵日前後5日を外した日に性交し、妊娠しないことを確かめます。8ヵ月後今度は妊娠するべくおもったとおり妊娠となりました。

荻野久作先生は新潟の勤務医をしながら、学説を発表しました。しかし一介の医師の論文は日本で認められず、単身自費でドイツに渡って論文を発表するのでした。
これもさして注目されず、だめかと思われたところ、いままでかたくなに避妊を認めなかったカトリック教会が現れます。オギノ式は唯一教皇が認めた避妊法であるとして広まることとなったのでした。

しかし皮肉なものでオギノ式は避妊法ではなく、受胎期を確定する方法です。オギノ式によって完全な避妊は出来ません。不完全な避妊のため無用な人工妊娠中絶をひき起こしたというのは、荻野先生の本意とするところではありませんでした。

全ての女性の幸福と安全を願って学会の誘いを断り、勤務医を続けた荻野先生の人生を讃えたいと思います。