なちゅらる Hi !

かっぱの心をうるおす、山・川・岩・海などの小さな自然。主に北海道の話。

940mもあるのね。ひっそりしているのに…。

2024-02-04 | 雪の山
その稜線は留寿都村から洞爺湖と、壮瞥町及び旧大滝村に途中で分かれてつながっている。
先々週登った長流山までも、尾根をたどろうと思えばたどれる。
800mくらいのポコは、いくつもある。
おもしろいなあ、と地図を眺めているうちにその中のひとつ「竹山」に行きたくなった。
なにせ地図に名前が出ている山ですし…。

人が少なそうな洞爺湖側から入ることにする。


夏でも、どこまで続いているか定かではない道路を行く。

回りが牧場なので広々して気持ちがいい。
広い斜面を緩やかに登っていくと、しばし針葉樹林。

穏やかに育っていて素敵な針葉樹たち。

すぐにカンバ林。

斜面は広い。樹間もほどよく滑るのに問題はない。
稜線台地まではほぼ無風だったが、台地に出ると結構風が強く吹雪いている。

少しでも眺めがよくならないものかと、のんびり休憩する。

ポタージュスープとチーズ入りフランスパンというおしゃれな昼食を食べても天気はよくならない。

あきらめて出発すると、前方に謎の巨大な影が見える。

こんなところに天を貫く大樹があるのか! 
貫気別の「貫」の字は、これのことか!
などと、畏怖を感じながら近づくと…。

プロペラが時々しか見えないから、とても怖い。

すぐにPeak。

3稜線の集まる場所だし、羊蹄も近い。
少し行くと留寿都スキー場なので、天気がよいとさぞおもしろい風情が漂っているだろうに残念なことだ。
回りの沢型などよさげな斜面を滑ったり登ったりしようと考えていたが、天候不順のためあきらめる。

おとなしく下山開始。

行きに見た広く抜けた斜面を目指す。

下り始めると視界がよくなり、広々斜面も見つかったが傾斜が緩い。
滑らない傾斜ではないが、スプレーを上げてヒャッホーというほどでもない。
雪質がいいだけにむずがゆい。

正面の本貫気別という三角点Peakも考えていた。

近すぎてやめたが、よさげな斜面はありそうだ。

いくつかの開けた緩斜面を滑って下山。


道央奥座敷って感じでいい。
留寿都は賑わっているようだが、ひとつ山が違うととても静かだ。

幸せピカピカ

2024-01-28 | 雪の山
先週の山行中、浦臼山の新ルートの話を聞いた。
浦臼方面は天気もよさそうなので、では行ってみようかということになった。
朝焼け色に山肌が染まる中、浦臼方面へ向かう。

鶴沼ワイナリーの立派な建物を横目で見ながら車を進めると、沢沿いの除雪止めに至る。
先に登っている人はいなさそうだったが、前日のトレースがしっかりついている。
けっこう評判のルートのようだ。
登り方、下り方も皆さん自由に考えているらしく、多様なトレースがあった。
少しだけ林道を歩き、すぐに沢型に入ってみる。

沢詰まりをそのまま行くような形で登っていくと、490台地に出た。

天気がよくて暖かい。

すぐにpeak稜線が見えてくる。

滑ったトレースがたくさんあって、尾根に戻る戻り方も多様なようだ。

peak近くに崩壊斜面が見える。そして目の前には雪庇の亀裂。
でも、昨日も今日のように気温が上がっているので、雪は締まっている。
よほど雪庇に近づかなければ大丈夫だろう。

太陽に当たり、街を眺め幸せな気分で稜線を歩く。

2時間半ほどで浦臼山peak718m。

暖かい。
不思議なpeak標識の下はくぼみになっていたので、少し掘り下げて早めの昼食。
快晴無風で居心地がよい。

どこを、どう滑るかしばし思案。

そして、1本目。

peak近くの北側斜面。
短いけれどオープンバーンでご満悦。


2本目に登り返している時に、peakで会ったスプリットボーダーが滑っていった。

ボーダーが滑る右の薄い尾根が1本目のライン。
見かけより滑り心地のよい雪だった。

2本目。

対面のライン。
こちらも登り返しを考えて短め、でも十分楽しい。

3本目は帰路のライン。稜線から町に向かって落ちていく。

快晴の太陽斜面なので腐れ始めていて重い。
前日と思われるトレースも多いので滑りにくい。
でも十分楽しい。

登りの尾根の途中に戻り、堰堤に向かう尾根に乗る。
ここの沢型もオープンな感じでところどころ楽しい。
この尾根にも登り下り両方のトレースがあり、前日の賑わいが感じられた。

林道に出て終了。

ルート図はこちら。

珍しく人のトレースがあったので楽をした。
よさげな面を全て滑れたのは、楽ができたおかげかもしれない。
前日登った方々に感謝。

おさるのお山

2024-01-21 | 雪の山
大滝村の南東側には徳舜別など有名どころが並ぶ稜線がある。
谷間の村なので北西側にも稜線があり、低めのピークが並んでいる。
その一番北が長流山(おさるやま)697m。
今日は、そこに上がり稜線を歩いて並びの823m峰(点名:津軽実不)まで歩いてみる。


林道をたどり、そのまま尾根に取りつく。

若い針葉樹林を抜けると、カンバ帯。
こちらも若い。

で、1時間ちょっとでPeak。

看板ありましたね。
高さからすると、もう少し積雪が増えるのね。

広い稜線だけど、細カンバ地帯で眺めはいまひとつ。

でも平らな台地を行くのは気持ちがいい。
4人ともステップソール、うろうろウロコ板なので、シューっと進んでいく。
823m峰東の肩から下る予定だったので、斜面の様子を観察するために端を歩く。

すると眺めのよいところもあった。

白老方面の山々が遠望できる。

823m峰(点名:津軽実不)Peak。
のんびりお食事をして、ねらった斜面に移動。

さあ、滑ろう。

スプレー上がる快適な雪。
そして開けた斜面が広がっている。

みなさん、大喜び。



素敵なスプレーが上がっているね。

下りは、駐車スペースに戻るために若干無理矢理なルートをとった。

雪付きがまだ悪いけど、小さい沢は何とかなります。

胆振線の遺構があるとのことで、眺めに行く。

線路があったであろうラインの先にトンネル。
中に入ると、アイスボルダリングが楽しめそうな氷柱が並んでいた。

短い山だけど楽しみ盛りだくさんでした。

近場の積雪量偵察

2024-01-06 | 雪の山
稲穂嶺は単体で行くには短いことと、線路を渡る行為が気になって行っていなかった。
短い時間しか取れなかったので、積雪状況を見に行くにはちょうどよいと思った。
道中の雪も見る。
毛無峠までは確かに雪が少ない。
が、キロロに近づくにつれて笹藪が隠れてくる。
昨日から20㎝程度は積もったらしい。
新鮮な真っ白な雪で樹氷が美しい。

登り始めは針葉樹林。

すぐに開けてくる。

ラッセルは30㎝程度。
板を滑らせるように登ると、板の先がぎりぎり見えない。
いい雪だ。

1時間程度で、稜線が見えてくる。

広い沢型の開け具合がいい。
笹がちらちら見えるが、滑るのには問題ない。

Peak近くで振り返ると、新幹線の工事が進んでいることがわかる。

赤井川の道の駅近くにも橋脚ができていた。
新幹線の窓から道の駅が見えるのかな?

Peak。

稜線は風が強い。
さっさとシールを外して、滑る斜面を物色する。

沢寄りに滑る。
滑るに苦労するほどではないが、まだ少なめ。
ギャップが多いので、変化があって楽しい。

でも、写真には写らないので、目を凝らしてラインを入れた。

適当に滑ったので最後少しはまったが、ウロウロウロコ板なので登り返しはお手のもの。
途中食事をしても30分で下山。

登って下りて2時間半。
往復の運転時間の方が長い。
この雪の量とコース全体のお手軽さが、自宅からすぐの場所にあればいいのに…。

ひさんじゃないよ。飛散岳686m

2024-01-03 | 雪の山
ようやく雪のウロウロツアー開始。
雪が多そうな場所を考え、飛散岳周遊。
ルート図は、こちら。大きくなります。


スタートしてすぐ、この側溝渡れないねえ、と言いながら進む。

すぐに普通の沢になり、ここが第一関門。

軽くはないが深くは埋まらず、滑りにはよさげな雪の上を快適に進む。
1時間ちょっとで、愛冠Peak。

小さな看板がささやかで愛らしい。

進行方向を眺める。

まず、新送毛トンネルの上を越えに行く。
微地形とよくわからない入り方をしている林道跡? に少々悩み尾根伝いを行く。
ウロウロ板なので、こういう場所はシールをつけずに気楽に進める。
Co510mの真上を避け、急斜面を意地になってぐいぐい登ると、飛散岳Peak台地。

先行Uくんは、にせPeakにだまされず、サイドを通過。

そして、飛散岳Peak。

看板はなかった。
ピンテがぽつぽつ。

「あの645mは、スキーで登れるのかしら?」と、少し怯えつつ、下り始める。

とても滑りやすい雪質に満足。

広い尾根歩きは気持ちよい。

645m手前の末端は、急激にせり上がり登れない。
少しトラバースして、急斜面を無理やり上がった。

東側はなかなかの雪庇状態でこわごわ尾根を詰めるが、急なのと木が密なので、滑れない。
で、少しだけシートラ下り。

反対から見た開けた斜面が出てくるかと思ったが、出てこない。
そのまま沢を下った場合、下部の複雑そうな二股がまだふさがっていないだろうと判断。
さらに尾根を、Co533mまで進む。

533mから、スタート地点に向かって伸びる尾根に向かって滑り出す。
途中広い沢型を滑ったり、開けた斜面が出てきたりで、快適に下る。


最後は、ドンピシャトンネルの出口前。

きれいに周遊できました。

新年初ウロウロで、要素も多く、雪もよく、風もなく、暖かい…。
よいウロウロツアーでした。