ようこそ~日出登文芸へ

群馬を中心とした ~四季折々の旅を....「俳句”と”写真”」で.....紹介します。

寒桜おのれさみしみ咲きにけり    森 澄雄

2011-11-27 09:55:36 | Weblog
    「桜山公園の冬桜」

「冬桜」は俳人ならずとも冬に咲く健気さが好まれる。
 俗に「冬桜」と呼ばれるが「冬桜」という品種はなくて、「山桜」と「藤桜」の雑種といわれる。
 亦、「寒桜」とも異なる。

群馬県鬼石町の「冬桜」は11月~12月にかけて、7000本の冬桜が咲き始める。
国の名勝、及び天然記念物に指定されている。
     平成13年12月1日撮影   本田 日出登 記



写真は 桜山公園の冬桜 風景
『桜山公園』群馬県鬼石町。
交通:藤岡 I・C 又は本庄児玉 I.C より車で約40分。                     
         
参考)詳細は「日出登文芸」、、、
http://www1.odn.ne.jp/~ccw84010/ 参照




病み臥すや照らさぬ蛍寄つて来る

2011-08-19 16:00:59 | Weblog
病み臥すや照らさぬ蛍寄つて来る  本田 日出登


朝日新聞(全国叛)23年8月8日 朝日俳壇掲載


本田氏。病臥の人と蛍との間に対話がある。

    「照らさぬ蛍」が親しみ。  金子兜太 評



参考)詳細は「日出登文芸」、、、http://www1.odn.ne.jp/~ccw84010/ 参照

病み臥すや照らさぬ蛍寄つて来る

2011-08-19 15:57:09 | Weblog
病み臥すや照らさぬ蛍寄つて来る

跳ね上がるときに真顔や朝の鮎

2011-07-10 06:22:47 | Weblog
跳ね上がるときに真顔や朝の鮎   本田 日出登


 『樹道場10号』(平23・4)所収。

 一日の始まりである朝、鮎が空中に跳ね上がる。
その瞬間、鮎の真顔を感じたのである。「跳ね上がるときに真顔や」と「朝の鮎」の生命感を感動をもつてとらえているのである。

 「跳ね上がる」とは、鮎の生命の躍動である。その瞬間に鮎の最も生き生きとした姿、「真顔」を感じたのである。           <内野 修氏鑑賞>

参考)詳細は「日出登文芸」、、、http://www1.odn.ne.jp/~ccw84010/   参照


暖かき秩父札所や兜太吠ゆ

2010-03-03 08:30:22 | Weblog
金子兜太師の句碑序幕式にて

    暖かき秩父札所や兜太吠ゆ   日出登


     ⊂⊃ ⊂⊃ /~~\   ⊂⊃
林林............,,,,傘傘傘::::::::傘傘傘.........林.林...


 句碑の「曼珠沙華どれも腹出し秩父の子」は秩父の地にピツタリだ。

 この句は、金子兜太師が青年の頃、自転車に乗つているときに咄嗟に出来たもの、、、、。

 「大地”と子供”と花”と、、、、」秩父の大地は生涯忘れることが出来ない。~そして秩父は金子兜太師の人生だ!!。

戦中、戦後のころ曼珠沙華は何処にでも見受けられたものだ。


参考)詳細は「日出登文芸」、、、http://www1.odn.ne.jp/~ccw84010/   参照

きらと咲く霜柱かな座禅草

2010-02-21 07:46:38 | Weblog
    きらと咲く霜柱かな座禅草   日出登

 小さな褐色のお堂の中で、座禅を組んでいる~お坊さん”
のイメージから、その名前<座禅草>があるとか~。

 仏炎苞(ぶつえんほう)の中に花茎があり、
外気は氷点下でも内部は20度を越すとか。

 ダルマソウ(達磨草)という別名は、座禅を組んだ達磨大師に見立てたものです。

  群馬県 富士見村(赤城山南麓)の座禅草群生地にて
            平成19年2月27日 日出登撮影

参考)詳細は「日出登文芸」、、、http://www1.odn.ne.jp/~ccw84010/   参照





雪をんな月夜に酵母の行方かな   

2010-02-03 07:27:34 | Weblog
    雪をんな月夜に酵母の行方かな   本田 日出登


 『海程』(平19年10月号)所収。

  「雪をんな」と「酵母」は異色の取り合わせだ。 この場合の酵母は、寒い時期に仕込まれる酒の酵母のこと。

 月夜の雪原に雪女が見え、雪の下には酵母がふつふつといのちを息づかせている。

 さて、そのいのちは雪をんなに導かれてどこへ行くのだろう。
 エロスとタナトスのせめぎあうような映像でありながら、どちらかといえばエロスに傾くのが、本田の現在ではないか。

 それは「古稀われにしゃきつと桜立つ感じ」の句によつても裏付けられる。 まさに晴朗な万年青年の復活といつてよかろう。 <海程会会長・安西篤氏鑑賞>

参考)詳細は「日出登文芸」、、、http://www1.odn.ne.jp/~ccw84010/   参照




蝋梅を嗅ぎをり無精髭のまま

2010-01-16 07:09:13 | Weblog
     蝋梅を嗅ぎをり無精髭のまま  本田 日出登

 庭木や石垣などに絡めて育てるも冬枯れの中で蝋梅の蕾が膨らむのを
見ると「春遠からじ!!」と嬉しい気分になる。

 蘭に似た芳香アリ・梅とは別種。

 群馬県碓氷郡松井田町上増田にある『蝋梅の里』には 2・5ヘクタールに
5000株が植えられている。

   平成14年1月12日  本田 日出登 撮影

参考)詳細は「日出登文芸」、、、http://www1.odn.ne.jp/~ccw84010/   参照

乾飯(ほしいい)をふぐりにこぼす寒さかな

2010-01-11 16:34:32 | Weblog
乾飯(ほしいい)をふぐりにこぼす寒さかな   本田 日出登

『樹道場7号』(平20・3)所収。

 七、八年前「未完現実」でご一緒だつた林唯夫氏より「ご当地の本田日出登氏は元気ですか」の手紙を貰つた。それは本田さんの休俳を案ずる手紙であつた。

 それが縁で「樹の会」に参加されるようになつたが、本田さんは持ち前の明るさと行動力で、あっという間に「樹の会」に溶け込み、この度、句集『みなかみ』を上梓された。

 掲出の句は金子兜太先生の匂いがして好きだ。 <足利屋 篤氏鑑賞>

参考)詳細は「日出登文芸」、、、http://www1.odn.ne.jp/~ccw84010/   参照



髭に初日眼底走る野馬は澄み

2010-01-02 21:13:06 | Weblog
     髭に初日眼底走る野馬は澄み  本田 日出登

 『上毛新聞・郷土の本』(平21・8・30発行)所収。

 句集「みなかみ」....海程同人の本田日出登=高崎市引間町=の第一句集。 1937年熊本県生まれ。 65年海程新人賞。 俳句を始めた62年から最近の作品まで収録。

 「髭に初日眼底走る野馬は澄み」
 「ときは冬耕馬は天に悲しめり」
 「冬帽をかぶせなほして叱りけり」
 「わが視野のいつしか吾も冬蚊鴉」など。
      <文学の森、2800円>

参考)詳細は「日出登文芸」、、、http://www1.odn.ne.jp/~ccw84010/   参照