瑞原唯子のひとりごと

フルーツバスケット 19巻

フルーツバスケット 19巻。透が父親の話題をほとんど出さないわけがわかりました。最初の方は父親との間に何かあったのかとか、何か嫌な場面を見てしまったのかとか、そんなふうに考えていました。でも、今日子さんの過去話ででてきた勝也は、全然ひどい人でもなかったし、透のことを大事にしていたみたいだし、不思議でしたよ。「連れていなかなで」がすべてだったってことか。子供だったから、他にすがるものがなかったから、そう思うしかなかったのですよね。悲しいくらいに必死だったのでしょうね。

子供は大人が思うほどわかってなくないですよね。私も大人たちの勝手な会話を、聞こえないふりをしたり、わからないふりをしたりしたこともあったなぁ、なんてことを思い出しました。そういう経験をしている人は案外多いのではないかと思うのですが。

夾と透のあの空気は確かにキツイ(笑)。逃げ出したくなる由希の気持ちもよくわかる。でも、逃げ出してくれたおかげで良いシーンが見られました。「ただの買い出し」では不満なのですね(笑)。そんな夾が可愛いと思ってしまいました。

綾女はあいかわらずパワフルに突っ走ってくれます。高校のときの話はすごかった。まったく悪気がないのが何よりもすごい。でも、本当に素であんなのだったんだろうなぁと妙に納得です。

紅葉。お、大きくなった! かっこよくなった! 本当に驚きました。成長が早すぎだよ…。成長期っておそろしい。夾への宣戦布告はただのおせっかいでしょうか。半分くらいは本心なのかもと思ってしまったのですが。

真知。少しづつですけど、素直になってきています。モゲ太をもらって嬉しいと思っている真知がとても可愛い。「欲しい物」を聞かれて「肥料」と答える天然な由希も素敵。察しろよ!(笑)。せめてもうちょっと説明してあげてくださいって。肥料を欲しい理由。そうすれば、そこからまた少し会話が続くだろうに。なんてもどかしく思うけど、そんなところがなんだか微笑ましいです。

翔の彼女が登場ですね。小牧さん。なんか、少し透と雰囲気が似ているような。天然なところも。優しそうな良い人です。

ノリツッコミをする由希を見て、成長したなぁと思ってしまいました。

誰も傷つけずに生きてきた人なんていないし、傷ついたことのない人もいないはず。そういうことを繰り返して、少しづつ成長していくものなのですよね。誰も傷つけたことがないなんて言う人の方が信じることができません。きっと綾女と同様、ただ気がついていないだけということだろうし。人の痛みがわからない人なのだろうなと。

誰かに傷つけられて、誰かを傷つけて、自分のことが嫌になったりしても、いつまでもそのままではなくて、新しい何かを見つけて歩き始めていくものなのですよね。そういうふうにみんなが動いていっているのがわかって嬉しいです。あとは紫呉と慊人がどうにか歩き出してくれれば…。

フルーツバスケット@SKY BLUE

ランキングに参加しています

コメント一覧

瑞原唯子
コメントありがとうございます
http://celest.serio.jp/
りんさん、コメントありがとうございます!



フルバ、いいですよね! こんなに泣ける漫画はなかなかないです、本当に。

大切なことがたくさん詰まっていますよね。



高屋奈月さんの他の作品は読んだことないのですが、やっぱり良いですか?

今度、機会があれば読んでみたいです。

りん
http://blog.goo.ne.jp/rin_an/
私も、フルバ大好きです☆



唯一読んでいる少女漫画で(ハチクロも読んでますが、あれは少女漫画ではないですよね・・・と勝手に解釈。コーラス連載だし・・・)、毎回毎回号泣しています。

あんなに泣ける漫画は、幻影夢想(やっぱり高屋先生の作品)とリアルくらいしかないなぁ。



リンクが多くて、何巻か前に戻ったりしますが、奥が深いなぁと感心してしまいます。



名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「アニメ・マンガ」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事