読書するための本ではないが,座右において参考にする本がある。辞書や事典の類,いわゆるレファレンス・ブックのことだ。クラシック音楽のことで,このブログやホームページを書くときにもちょくちょく参考にしているのがこの『クラシック音楽作品名辞典』。作曲家別の作品カタログのような本で,作曲家の簡単な紹介も書いてあるので,大変参考になる。どうしても同じような曲名になってしまうクラシックの作品の同定に役立つツールだ。
この辞典は全作曲家の全作品が掲載されているわけではないが(されている大作曲家もある),日本の我々が接しうる曲,音楽史的に意義のある曲は網羅されているから心強い。また,巻末の音楽用語解説とともに日本語索引,欧字索引,ロシア語索引が付録でついているので,使い勝手もよくコンパクトな音楽辞典としても使える。音楽鑑賞のお伴に是非備えたい本である。
長年1981年版の初版を「愛読」してきたが,やっと改訂版(1996年刊)を購入した。全面的に改定されたようで,作曲家が87名,作品数で5,300曲増えて充実している(それでも,ドッツァー,ザイツやアッコーライなどの群小作曲家にはまだ光が当たっていない(笑)。新旧の掲載作曲対照表はこちら)。一冊は書斎に,一冊は居間においてCD鑑賞時に備えておこうと思う。
しかし,この本でも作曲者名の表記については原綴りに従っているという簡単な説明だけである。カナ表記については大きな問題があるのであえて避けたようにも思えるのだが,外国音楽だけでなく国語表記上の未解決な大問題のひとつではないだろうか。
例えば,ベートーヴェンの「ヴェ」。クラシックではこの「ヴ」に大変こだわるように思う。バイオリンでなくてヴァイオリン。ビバルディでなくてヴィヴァルディでなくてはならないようだ。しかし,普段,本当に「ヴ」と発音しているだろうか。また,BだかVだか分からない場合はどうするのか。まあ,細かいことを気にしていたらしようがないので,私は極力「ヴ」の使用を避けている。それでも何となく座り心地が悪いのは気になるのだが。この問題の参考としてはこちら。
この辞典は全作曲家の全作品が掲載されているわけではないが(されている大作曲家もある),日本の我々が接しうる曲,音楽史的に意義のある曲は網羅されているから心強い。また,巻末の音楽用語解説とともに日本語索引,欧字索引,ロシア語索引が付録でついているので,使い勝手もよくコンパクトな音楽辞典としても使える。音楽鑑賞のお伴に是非備えたい本である。
長年1981年版の初版を「愛読」してきたが,やっと改訂版(1996年刊)を購入した。全面的に改定されたようで,作曲家が87名,作品数で5,300曲増えて充実している(それでも,ドッツァー,ザイツやアッコーライなどの群小作曲家にはまだ光が当たっていない(笑)。新旧の掲載作曲対照表はこちら)。一冊は書斎に,一冊は居間においてCD鑑賞時に備えておこうと思う。
しかし,この本でも作曲者名の表記については原綴りに従っているという簡単な説明だけである。カナ表記については大きな問題があるのであえて避けたようにも思えるのだが,外国音楽だけでなく国語表記上の未解決な大問題のひとつではないだろうか。
例えば,ベートーヴェンの「ヴェ」。クラシックではこの「ヴ」に大変こだわるように思う。バイオリンでなくてヴァイオリン。ビバルディでなくてヴィヴァルディでなくてはならないようだ。しかし,普段,本当に「ヴ」と発音しているだろうか。また,BだかVだか分からない場合はどうするのか。まあ,細かいことを気にしていたらしようがないので,私は極力「ヴ」の使用を避けている。それでも何となく座り心地が悪いのは気になるのだが。この問題の参考としてはこちら。