かりんとう日記

禁煙支援専門医の私的生活

バーテンダーと医者

2006年10月28日 | お医者さんの一言
土曜日の夕方、時々カーラジオで聴く番組で面白い話を耳にしました。
SUNTORY SATURDAY WAITING BAR AVANTI - TOKYO FM Podcasting

経験を積んだ良いバーテンダーは、たとえ初対面の客でも、その人の好みの酒を出すことができるとか。
客との会話や、相手の服装、髪型、持ち物などから類推するのだそうで、それがバーテンダーとしての愉しみでもあるらしいのですね。

その、なんとかという有名なBarのバーテンダー氏の話では、良いバーテンダーの条件というのは、良い医者の条件としてもあてはまると・・・。
良い医者というのは、患者さんの話をじっくり聴いてから、きちんとその人にあった薬を考えて出すものだと。

たしかに、身近なところでは風邪薬などはそうです。
もともと風邪に特効薬などはありません。
一言で風邪といっても患者一人一人違うわけで、咳がひどいなら咳止めを、熱がつらいなら解熱剤をと、対症的に薬を処方するわけです。
また、症状が出てどれくらいたっているかとか、それまで飲んでいた薬があるかどうかとか、それが効いたのかどうかとか、持病がないかどうかとか、そういうことなども聞き出して考えたうえで処方するべきと思います。

「この人に任せて大丈夫かどうか迷ったら、ビールをまず頼んでみるのがよろしいでしょう。ビール瓶やグラスをぞんざいに扱うようならば、その人にカクテルを頼むのはやめておいたほうが賢明です。がさつな人間にはバーテンダーはつとまりません」

なるほど。
医者もがさつな人はダメです。
かかりつけ医にしてもいいかどうか迷ったら、まず風邪ひいたときにかかってみて、その対応をみて判断するというのもいいかもしれません。

「水割りひとつにしても、バーテンダーによって味が違います。左手にグラス、右手にマドラーを持ったとき、そのバーテンダーのオーラとか気とか、科学では説明できないような深いチカラのようなものが働くのだと思います」

やはりその道のプロといえる方のお話は素晴らしいですっ
Barでおひとり様デビューするなら、こんなバーテンダーのいるBarがいいっ

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